怒
どうも、地球の粗大ゴミことあまぼしすずめ(＠S＿amaboshi)です。
突然電話をかけてきてこんな話を始める業者に遭遇したことはないでしょうか。
あの～、お宅に不用品があれば無料で引き取りに参ります！
私を貰ってくれるんですか？
電話でなく、アポなしで家にやってくる連中もいます。
奴らは口をそろえて、
- 不用品や使わなくなった家電はありますか？
- 不用品を回収しながら近所を周っています
- 無料で回収します！
などとしつこく食い下がってくるのですが、なんなんでしょうね、あれ。
ゴミを主食に生きる新人類でしょうか？
そんなわけで今回は、怪しい不用品回収業者の生態について調べてみました。
別に金銭的損はしてないので「被害にあった」わけではないのですが、貴重な時間を無駄にしたので戒めとして記します。
場合によっては違法業者だったり、ぼったくり請求をしてきたりとトンデモ連中の可能性もあるようです。
ゴミがゴミを回収する世の中。皆さまも気をつけましょうね！
Contents
電話をかけてくるクソ不用品回収業者
遡ること1年前。
24年間使い続けている家電（当時最新のFAX機能付き！）に珍しく電話が掛かってきました。
普段はスルーしているのですが、気まぐれに取ってみたら、
お宅に不用品はありますでしょうか？
近所を周っているので、あるようでしたらお昼ごろ無料で引き取りに参ります！ 家の前に置いておいてください！
とのこと。
ほ～ん。
もはや必要であるモノの方が少ない我が家です。
捨てるのが面倒で放置していたテフロンの剥げたフライパン、袋に入らない謎のガラクタ、ベッドの部品。
二人暮らしなのに4つある椅子。見てもいない4台のテレビ。
二人暮らしなのに2つある洗濯機。
働かないふたり。
せっかくの機会だと思い、家の不用品を外に並べておきました。
が。
夜になっても来やしねえ！
は？
こっちはガレージセールやってんじゃねえんだぞ。
そうこうしているうちに雨が降って来てしまったので、慌てて不用品を家の中に戻しました。
翌日になってもやって来ず、ゴミたちは今もリビングの片隅で集団疎開中です。
マジでバージョンアップしたいたずら電話って感じでしたね。
何だったのでしょうか。
アポなしで訪問してくるクソ不用品回収業者
それから1年。
リビングのゴミたちがすっかり疎開先に定住し、私も回収業者のことなどそれこそゴミのごとく頭から消し去っていました。
ある日、呼び鈴が鳴ったので出ていくと、謎のオジサンが立っているではありませんか。
ちなみに私の家は文明が平成8年くらいで止まっているので、映像つきのインターホンではありません。
最近は電池切れなのか、音すらも首を絞められた小鳥の鳴き声みたくなっている始末。
まあ、それはさておき。
やってきたのは、ちょっとビールを飲み過ぎた腹をした、陽気そうな40代のオッサン。
誰にも伝わらないのが歯がゆいですが、心なしか高校時代に社会担当だった吉村先生に似ています。
私ども、今不用品や不要家電を無料で回収してまわっていまして……
何か不要なものがありましたらお引き取りします
はあ。ゴミしかない家ですよ。
私どもが最も力を入れているのは着なくなった服や靴、古い布団などで、回収して東南アジアに送っています
ほう、慈善団体の人か。
それならありますね。ちょっとすぐには用意できないのでお時間ください
わかりました。それではお昼にまた来ますね
とのことで、二人暮らしなのに三十足くらいある靴や、要らなくなった服、カビが生えた布団などを玄関に並べておきました。
おはよ〜ございまぁす
— あまぼしすずめ＠無職ブロガーin信州 (@S_amaboshi) June 21, 2023
カビっカビの煎餅布団を捨てて厚さ5センチ以上の客用布団で寝たらなんか良い目覚めですわ〜〜
まあその布団も10年間放置した埃布団だからプラセボだろうけど…。 pic.twitter.com/GzXcaEdean
布団は明らかに再利用できねえだろ、とも思いましたが、私が朝まで寝ていたから使えると判断しました。
むしろ30万円くらいの価値がつくはずです。
～数時間後～
約束通り、謎の業者の人はやってきました。
が、来たのは吉村先生ではありません。
美容師と土方をミックスさせたような、何ならそこにホストの客引きを混ぜたようなお兄さんが登場しました。
チョリースとか、マジで言い出しそうです。
（不用品は）こちらです。
ちょっとボロですけど大丈夫でしょうか
なるほど～～、これなら大丈夫っすねえ～～～～ﾁﾗ
ﾁﾗじゃねえよ、よく見ろ。その布団カビてるからな。
ところで、ウチはブランド物とか装飾品の買取もやってるんすけど～～
奥さんこういうのは持っていませんか～～
バッグや時計や宝石の類が掲載された謎資料が展開されはじめました。
私の風体と家のオンボロ具合が見えていないのでしょうか。
あと私は奥さんじゃないし、あそこでカップ麺を食べてる男も旦那じゃない。
時計とメガネ以外、一切の装飾品をつけず、高校時代に買ったリュックを未だに背負っている私です。
6回くらい「ないですね～」を繰り返したところで、お兄さんも諦めたようでした。
じゃあこの服と靴と布団だけ回収しますね～
書いてもらう用紙があるので、取りに行ってきますからちょっとお待ちください
そしてお兄さんは二度と戻ってこなかった。
なんでやねん。
家じゅうのゴミ集めるのに何分かけたと思ってるんだ、30分だぞ！
私がビル・ゲイツだったら2000万くらい稼げているはずだから賠償騒ぎになるぞ。
あまぼしすずめだったことを感謝しろよ。
いずれも「無料で引き取る」という怪しさ
さて。謎の業者に2年連続で踊らされた私（違う業者かもしれないけど）。
得したことなんて、カビた布団を捨てるいい機会を得た点くらいです。それに関しては感謝しています。
布団は引き取れって感じですが。
そもそも、不用品や不要家電を引き取ってもらう際、我々はお金を払います。
廃品回収業者はリサイクル費用を負担しているので、その代金を事前に回収しているというわけですね。
当たり前といえば当たり前ですが、燃えるゴミの処理一つとっても金銭が必要なように、不用品はタダで捨てられないのです。
それを無料で……？
なぜそれができるかと言えば、
- そもそも無料にするつもりがない悪徳業者
- 目当ての高額商品を探している
- 転売目的でやっている
という3つが考えられます。
①のパターンは荷積みが終わったあとに、
回収代は無料でも積み込み料金はかかります
とかトンデモ理論でお金を請求してきます。
この被害に遭う人はまあまあいるようで、「トラックに積んだらキャンセルできない」とか、ああいえば上祐なので消費者金融にでも駆け込みましょう。
ちなみに、不用品回収を営むにあたってはザックリ次のような許可が必要です。
- 古物商許可…不用品をリサイクル・再利用目的で回収できる。廃棄物（ゴミ）として回収はできない。
- 産業廃棄物収集運搬業許可…法人から廃棄物（ゴミ）を回収できる
- 一般廃棄物収集運搬業許可…一般家庭から廃棄物（ゴミ）を回収できる
家にくる不用品回収は、最低でも①を取得している必要があります。
③は市町村の管轄であるため、基本的に許可は下りないようです。
つまり、一般家庭から「ゴミを回収」している業者の多くはリユース目的で集めることしかできません。
それなのに廃棄物として回収してる業者……？
山の中にでも捨ててるんじゃないんですかね。
恐らく我が家に来た吉村先生とお兄さんのタッグは、転売目的側の人間だったのではないでしょうか。もしくは金品買取目的か。
売れそうなものがあったら回収して転売。
ついでに金目の物も買取できないか目ざとくチェック。
令和版の乞食ですね。無職の家から金目のものを奪おうなんて世も末です。
まあ、結果的に何もなかったから逃げていったわけなのですが。
業者も逃げ出す我が家のゴミ。
アポなしの訪問買取は法律違反
とはいえ、買取目的だったとしても、アポなしの買取訪問は違法です。
訪問買取自体は問題ではありませんが、アポなしというのが肝ですね。
まあ、どんな業界にせよ、今時アポも取らず来るような奴にロクな人間はいないということです。
よく覚えておきましょう。
お呼びでない不用品・廃品回収には気をつけよう
仏の顔も三度まで、といいますが私は短気なので「すずめの顔も二度まで」です。
次は許しません。
世の中にはゴミを扱うゴミがはびこっているようですね。
人をだますことでしかオマンマが食べられない可哀そうな人種です。
彼らを見ていると、自然と私の社会的階級が上がったような気がしてなりません。
しかしそんな人たちにも養う家族がいるのかもしれないと思うと、世の中の闇は深いですね。
それはそれとして、アポなしの訪問不用品回収業者は基本クソなのでご用心ください。
自己防衛をし、ゴミのないクリーンな世界を目指しましょう。
それでは！
タダより高いモノはない
……社会科の先生、野澤先生だったわ。一文字もかぶってねえ！
