どうもこんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
第二の故郷・三重県へ今年も行って参りました!(夏のおなじみ)
今回は聖地巡礼です。「パラノマサイトFILE38 伊勢人魚物語」のロケ地を巡ります。
伊勢志摩に伝わる人魚伝説と歴史をベースに、フィクションを絶妙に織り交ぜて展開される本作。
背景が360度視点の手法も、聖地巡礼に合っていていつも以上に楽しめました。
今回はより巡礼の再現度を上げるため、360度カメラをレンタルしています。
「Insta360 X5」を使って全天球のパノラマ写真を撮ったので、ぐりぐり回しながら楽しんでください。
場所が多いため、神島編と本土編に分けてまとめています。
まずは志摩諸島のひとつである神島。
巡礼抜きにしても景色が綺麗で、1週間くらい滞在したい場所でしたねー。
「パラノマサイトFILE38 伊勢人魚物語」聖地巡礼マップ
ロケ地全部をまわるなら丸二日は欲しい
神島含め三重県内をまわるなら、余裕を持って丸二日あると安心です(自宅からの移動時間を除く)。
参考までに此度のタイムスケジュールを貼っておきます。
キャラクターパネルの設置場所や8月末までのスタンプラリー会場も回ったので、時間がかかりましたねー。
| 1日目(午前) | 神島散策 行の便7:40~帰りの便11:35(12:10頃鳥羽着) |
| 1日目(午後)12:30~16:30 | 鳥羽市観光案内所・鳥羽一番街を経て、伊勢湾フェリーターミナルへ(徒歩15分ほど) 13:50 近鉄・中之郷駅~二見浦駅 二見交番付近・二見浦海岸・伊勢夫婦岩めおと横丁をめぐる |
| 2日目(午前)10:30~12:30 | イオン鳥羽店とあらしま橋 麻生の浦大橋(工事中)を経由して石鏡町へ |
| 2日目(午後)12:30~18:00 | 鳥羽展望台海女のテラス・朝熊山展望台・比佐豆知菅原神社・中別保海岸をめぐる |
2日目はレンタカーを利用しました。
比佐豆知菅原神社などは最寄りバス停から徒歩50分とかいう、わけのわからない場所にありますからね(最寄り駅までは徒歩2時間半)。
バスは本数が少ないですし、朝熊山行きは土日限定などの制限があるので車がよいでしょう。

神島について

三重県鳥羽市に属する、周囲約4kmの離島。
鳥羽市の本土から約14km、伊良湖側から約5kmなので、実は愛知のほうが近い。
人口は約250人。居住区は北側に集中しており、残り8割くらいは山。
古くは、歌島(かじま)、亀島、甕島などと呼ばれた。
そのため「パラノマサイト」の「亀島」という名も、完全なフィクションではない。
三島由紀夫の小説「潮騒」では「歌島(うたしま)」として登場するが、こちらも旧名をもじったのだと思われる。
観光客向けに宿泊施設が1つ、喫茶店が1つあるが、スーパーのような常設店舗は一切ない。
宅配はなく、荷物が島に届くと町内放送で呼び出されるシステムのようだ。気軽にAmazonも頼めない……
軽トラが荷台に5人くらい若者を乗せて走っていた(公道の概念もなさそう)。自由すぎる!
20年くらい前の小学生が作った島のガイドブックを発見した。
顔写真から本名、住所まで載っていて、古き良き平成の時代と島のおおらかさを感じる。7人中5人が小久保!
神島へ鳥羽マリンターミナル(佐田浜)から船で40分
てなわけで神島へ。
伊良湖岬からも行けるものの、鳥羽の定期船は市営のため運賃が安く運航も安定しています。片道740円。
私も鳥羽マリンターミナル(佐田浜)から行きました。
船は1日4本しか出ておらず、帰りの最終便が15時40分なのでそれなりに早く行く必要があります。
今回は始発の7時40分便に乗りました。5時20分起きですよ。ひー
6時45分ころ、鳥羽駅に着。
あまり可愛くない人魚がお出迎え。

振り向くとミジュマル。

ここら近辺はどこへ行ってもミジュマルと赤福。
三重の観光ポケモンであるミジュマル(三重=ミジュウ=ミジュマル)がすっかり定着して、公園や船や電車になっています。
鳥羽マリンターミナルまでは、鳥羽駅から徒歩10分です。

ターミナル待合所に結命子さんと双奴のパネルが置いてありました。

下手くそが! 写真趣味なんてやめちまえ!!
コラボガイドマップをゲット。開くと本物の神島マップになっています。


乗客は20~30人くらい。7割が一般の観光客で、3割くらいがパラノマサイトの巡礼に来ているだろうオタクでした。なんでオタクって雰囲気でそれってわかるんでしょうね。

船はしっかりとした作りで、2階建て。トイレもブレイクダンスができそうな広いものが1室ありました。
船自体は結構揺れるので(エレベーターに乗ったときの浮遊感が長く続く感じ)、人によってはゲロるかもしれません。
神島スポット&巡礼旅のまとめ
★はロケ地です。
鳥羽市営定期船神島港

長い前置きを経てようやっと島ですよ。
降りると目の前に三島の石碑!
乗船場前の広い場所は「潮騒公園」というらしいです。

せっかくなので記念撮影。
神島定期船待合所にきっぷ売り場があります。勇佐のパネルがありました。

シュール。こいつ海女なんて数時間しかやってないのに……。
★船揚げ場(波止場)
待合所から北東に進んだところに船揚げ場があります。ザ・漁港って感じ(漁港だよ)。
漁から戻ってきたシーンなど、物語序盤でよく出てきた場所です。
個別カットは多すぎて逐一スクショを撮ってなかったので、数枚比較で並べます。




間近で見ると思ったより船は頼りなく、これで網漁だの採貝だの海に出ると思うと恐ろしいですねぇ。
★島の中心地
潮騒公園裏の大通りがいちばん往来が多い所のようで、地元のお年寄りが集まって話しておりました。井戸端会議ってやつですな。
ゲーム内でも島の人と話したり、大人数で集まったりする際によく出てきた場所です。




町内会館のモデルは「介護予防施設 しおさい」という施設。実際に町内会館的な役割を担っているのかもしれません。


トイレの横にある建物(JF鳥羽磯部のものか?)は現存していませんでした。
グーグルストリートビュー(2015年)では確認できるので、ここ10年の間で取り壊されたようです。
鯛を抱えたえびす像が海辺の町らしい。

広場以外に飲み物を買える場所はないので、水分補給には気をつけましょう。
★時計台
以前は村で唯一時計が見られる場所だった時計台。
監的哨が作られた記念として昭和4年に建てられました。
しばらく時計は不在だったようですが、今では学校にありそうなSEIKOの時計がはまっています。




狭い島だから、フラフラ歩いていると本当にこんな感じで知り合いとのエンカウントがありそう(というか、たぶん島民全員が知り合い)。
ちょくちょく出てくる場所ですが、なぜこんなところで話しているかは謎。どうみても人ん家の裏なものの、かつては大通りだったようです。
★八代神社 一の鳥居
時計台の道を「洗濯場」方面へ行き、階段を上って行くと八代神社一の鳥居にたどり着きます。
人ん家の庭みたいな道を通るのでちょっと心配。
鳥居の反対側に見渡せる瓦屋根の家々と海もそのまま。
天気がよい日に来れて本当によかったです。
八代神社

作中には出てきませんが、一の鳥居から200段ほど階段を上ると本殿に着きます。
せっかくなのでお参りをしておきましょう。
「潮騒」では婚約の決まった新治と初江が一段一段胸をときめかせながら登っていた階段です。
三十路女の心臓も一段一段早まるばかりです。ヒークルシイ。
神社の宝物殿には古墳時代の銅鏡など遺物が保存されているようです。祭りも多い島ですね。
祀られているのは綿津見命(わだつみのみこと)。
海の神様ですわ。きっと長野にはいませんことよ、と思ったら穂高神社にいらっしゃる。なぜ?
(穂高見命は綿津見命の子供らしい。へ~……これ「天気の子」のときにも調べたわ。なんも覚えてね。馬鹿なのかな)
どうでもいいけど、伊勢のホテルに「古事記」おいてあってびっくりしました。
伊勢味がありましたね。
「自国の神話を知らない民族は滅びる!」って脅し文句が書かれていたので読みましたけど、何度読んでも頭に入りませんね、古事記って。
むしろ滅びさせようとしてるんじゃないかってくらい漢字だらけじゃないですか。
登り切ったら第二の鳥居と狛犬。さらに先へ行くと第三の鳥居がありました。お参り。
★神島灯台
神社から灯台まではそこそこ(といっても500m)距離があります。
ひたすら歩きます。ひたすらにクマゼミ。
到着。

日本の三海門と呼ばれるほど海の難所であった伊良湖水道。安全航路のため明治43年に点灯がはじまったようです。
「日本の灯台50選」にも選ばれ、一応「恋人の聖地」です。
灯台にしてはやや小ぶり? かもしれません。
第一エンディング(バッドエンド)で菊子さんに連行された里は、ここから海まで30分くらいふたりで歩いたの?
えー……気まずいでしょ、それは。
★神島監的哨跡
灯台から道なき道(道はある)を10分ほど行くと監的哨へ。

旧陸軍が大砲の着弾地点を観測するため設置した施設ですが、監的哨という名称は一般的ではなくほとんどこの地域でしか使用されていないのだと知りました。
当時の建造物がそのまま残って中まで入れる場所は珍しいようですね。
戦前からあるとは思えない保存状態。雨風に晒されているのに不思議ですね。
なぜか大量のカタツムリが壁にはりついてました。




作中だと木々に囲まれているのですが、現在はこざっぱり伐採され、非常に見晴らしがよいです。
ここの屋上は、勇佐と里が出会って逢い引き(たぶんもっといい表現ある)を重ねる重要な場所。
おまえら物語はじまる前からデキてたんかー! というのがわかる構造、ワクワクしましたね。
エンディング5で里が消えるときにやたら勇佐が泣いていて「大して接点なかったくせに妙だな」と思ってたけれどまさか……。




あとこの作品の地味にすごいところが、星空の再現が完璧なんです。

星の位置、方角、時刻……おそらく8月上旬の22時くらいにここ来たらこの星空が見られるはず。
ということは、星空に関してもこの季節の夜に撮影したんでしょうか。周囲の星の伸びがいかにも写真から起こした感じなので、きっと撮影したんでしょうね。
明かりが皆無で道も不安定なので、夜来るのは怖いです。まあ、熊がいない点は安全なのですが。
神島の星空、いつか自分も撮ってみたいですな。
ニワの浜(カルスト地形)

監的哨から300mほど山のなかを歩くと辿りつくニワの浜。
右手側見えるのが岩石の侵食で出来るカルストです。鋭利な石灰岩と空海の蒼とのコントラストがたまりませんなぁ。
非常に景観がよいのですが、作中には出てきません。
裏手には島唯一の学校がありました(まさかの公式noteがある学校!)。

生徒より先生の方が多いような少人数の学校みたいですが、こういうところで育ったほうがもしかしてコミュ力上がるのだろうか……?
★古里の浜・ナガハマ・八畳岩
ニワの浜からしばらく歩くと浜に出ます。
古里の読み方はフルサトではなく「コリ」であり、濁って「ごりの浜」と呼ばれているようです。




後ろの巨大岩は八畳岩。

厚みのない撮り方なので伝わりづらいものの、近くで見ると思った以上に大きいです。
その名の通りおよそ八畳ですからね。私の部屋くらいですよ。誰にも伝わってないでしょうけど。
海が本当にきれいで泳ぎたくなります。ほら、この透明度!

当初は最終便で帰るつもりでしたが、思ったより島が小さくて11時台の便に乗れそうだったのでここら辺からは駆け足。
できれば浜辺で貝殻とか拾いたかったんですけどね。
途中の山道にはニホントカゲの子供とミミズのミイラがたくさんいました。
★潮騒の宿 山海荘
島の中心に戻ってきました。
山海荘は現在では島唯一の宿泊施設。

金・土・日・月のみの営業ではあるものの、1泊2食付き(海鮮コース)11,000円~となかなかリーズナブルな価格設定です。
海鮮料理がおいしそうなんですよねえ……うーん、泊まればよかった。
アヴィとキルケちゃんが宿泊した宿はここがモデルになっており、客室の内装も確かに似ているような(旅館ってどこも同じだけど)
城島茂みたいな宿の主人とパラノマサイトが最近新聞に取り上げられていました。

地元の人に受け入れられていないと聖地は行きづらいのありがたい。
入口にパネルあり。

★未訪問 寺田家住宅
時計台からのぼったところにある「寺田家」という御宅が、和歌村家の内装のモデルになっているらしいです。
三島由紀夫が神島の訪問時に宿泊していたのがこの家だそうです。
とはいえ一般の家なので、もちろん中には入れません。
グーグルマップで見たら寺田英彦さんという人が「親父の実家」などとめちゃくちゃ個人的な情報を書いてて笑った。ええんかこれ……
鯛島について
本編に出てくる鯛島もモデルがありました。
「絶え島伝説」として残っています。
なんでも天正のころ(1573〜1593年)に地震と津波で海底に沈んでしまったのだとか。
場所は神島の南約7kmの付近、瀬木寄瀬の南方らへんの海域で、現在では「鯛島礁」と呼ばれています。
ここらへん?

公式な記述が発見されていないため正確なことはわかりませんが、1586年に中部で起きた天正地震なのでは? とも言われています。
ただ、天正地震の前にすでに水没していたとの説もあり真偽は不明。
(というか天正地震後30年の間にM7クラスの地震が8回も起きてるけど……この時代怖すぎ)
鯛島礁あたりから陶器片や瓦、石積みの後が見つかったので島があったのはほぼ確定しているようです。
そんなわけで詳細が謎に包まれている場所なので、鯛島が九鬼澄隆の統治下だったという話は創作。
ただ、九鬼嘉隆・澄隆の時代に島が消えたのはおそらく事実で、実に巧妙な組み合わせ。
もしかして小松貞家なんて家臣もいたのか? と一瞬思ってしまったが、さすがに創作でした(まあ実際の平知重は不老不死じゃないからね)。
写真見返していたら後ろに九鬼嘉隆いた。強そう。

九鬼嘉隆プロジェクトなるものを鳥羽がやっているらしい。
まとめ
そんな感じで鳥羽へ帰還。

帰りは2階に乗りましたが、海風が心地よいし海も見やすいしでこちらの方がおすすめです。
所要時間は8時20分~11時20分くらいの約3時間でした。
島全体をじっくり見たいのであればやや足りないかもしれませんが、一周して聖地を巡るのであれば3時間で十分でした。
服全体の色が変わるくらい汗をかいたので、夏場に15時までいるなら熱中症に気をつけてくださいという感じ。
トイレや飲み物購入場は汽船乗り場周辺しかないので、島の反対側へ行く際は要注意です。昼を挟むなら「やま海」という飲食店がよさげ(時計台の裏)。
それ相応の不便はありそうですが、あまりある風情が漂う島でした。
そもそも舞台が40年近く前なのに、現在の島をそのまま背景にしても違和感ないところがすごいですね。都市ならこうはいきませんもん……。
こういう場所は変わらずにあってほしいですね。
次回は鳥羽市内ほか本土のロケポイントをまとめます。
▼続き(神島以外の鳥羽・伊勢などの聖地)




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