どうもこんにちは。
カメラはCanon派あまぼし(@S_amaboshi)です。(尚現在のメイン機はSONY)
一眼カメラで写真をとるぞ~♪
メーカーは、う~ん……キヤノンだ!
などとCanonのレンズ交換式カメラを買って数か月。
「そろそろ新しいレンズが欲しいな」と思い調べてみたら――
謎の英数字が意味不明!
そんな経験はないでしょうか?
最初のデジタルカメラはキットレンズを購入してしまったため、いざ別のレンズを購入する段階で焦りました。
レンズを増やして撮影の幅を広げていきたい場合、レンズの表記は理解できるようになっておかなくてはいけません。
そんなわけで、キヤノンレンズの見方を知るうえで大切なポイントを、全5回で解説していていきます。
- 頭文字・EFマウントとRFマウントの違い
- APS-Cとフルサイズ、センサーサイズの違いとは?
- 単焦点・ズームレンズの違い
- F値について初心者が知っておくこと
- USMとSTMの違い・ISとLの意味について(イマココ)
今回はパッと見ではわからない「USM」や「STM」、「IS」「L」「Ⅱ」などの英数字の意味と違いについて解説していきます。
USMとSTMの違いと特徴について
キヤノンのレンズには、末尾にUSMまたはSTMの英字が入っています。
パッと見て何を意味する単語か想像できません。
これらのアルファベットは、レンズに内蔵されたオートフォーカス(AF)モーターの種類を示す単語です。
オートフォーカス……モーター??
レンズの内部構造の話になってしまうので、ざっくりとした説明にしましょう。
オートフォーカス(AF)――つまり自動的にカメラのピントを合わせる機能は、近年のカメラでは当たり前に搭載されています。
スマホカメラにすらついています。
レンズにも個別でAF機能があり、この機能はモーターによって制御されているのです。
モーターは大きく分けて2種類、それがUSMまたはSTM。
で? 2種類のモーターは何が違うの?
USMとは?
USMは『Ultra Sonic Motor(ウルトラソニックモーター)』の略。
無駄にカッコイイけど意味わかんねえ!
日本語にすると、超音波モーター。
デジタルカメラはAFモードにすると勝手にレンズが動き出しますが、USMレンズの場合はリング状の超音波モーターが振動することで、レンズを回転させています。
このモーターを初めてレンズ駆動に使用したのは、我らがキヤノン様。
レンズの仕組を知りたい方以外は、モーターの動きについては知らなくても構いません。(専門的過ぎるので)
最近のキヤノンレンズには、3種類のUSMが使われています。
- リングUSM:大口径や超望遠に使われる
- マイクロUSM:コンパクトで軽量
- ナノUSM:動画撮影時に最適
超音波モーターを使用することで、静かな作動音で、素早いピント合わせが可能になりました。
特に速い、とにかく速い。なにせUSMレンズはオリンピック競技の撮影に使用されているわけですから。
そのため、動物・スポーツなどの動体撮影をしたい方におすすめです。
STMとは?
一方STMは『Stepping Motor(ステッピングモーター)』の略。
ステッピングモーターとは、時計のようにステップを刻みながら回転するモーターのことです。
このモーターは制御性が簡単なうえに精度が高い点が特徴で、シンプルな構造ゆえに安価で開発されています。
STM採用のレンズは比較的安い傾向にありますね。
速さはUSMほどではありませんが、ピント合わせが静かで滑らか。
特に動画を撮る場合はUSMレンズだと若干カクカクしたピント合わせをするので、STMレンズがよいといわれています。
レンズによって性質が異なるため、USMとSTMを比べてどちらがいい、という問題でもないでしょう。
しかし、高価なレンズには基本的にUSMが採用されています。
(USMを採用すると高価になってしまう、という感じです)
また、小型軽量なレンズを実現するためにSTMが採用されます。
結局のところ「何を撮るか・重視するか」の点によって選択は変わるため、「USMだから」「STMだから」という理由でレンズを選ぶようなことはあまりないイメージですね。
キヤノンレンズの『IS』は手ブレ補正機構
モーター種類の前に、「IS」と表記のあるレンズがあります。
この『IS』はImageStabilizer(イメージスタビライザー)の略。
(※Stabilizer:安定させるもの)
キヤノンが開発した、撮影時の手ブレ補正システムです。
ジャイロセンサーと呼ばれる、角速度を検出するデバイスが角度ブレを検出。
また、カメラが水平方向に動くブレを検出するセンサーも搭載されています。
キヤノンのカメラはボディに手ブレ補正機能がない代わりに※、レンズ側に手ブレ補正をつけているんですね。
IS付のレンズには、Stabilizer機能をスイッチで切りかえることが可能です。
撮影条件によってはOFFにする場合もあります。
ちなみに三脚利用時はONにすると逆にブレが生じてしまうので、切っておきましょう。電池消耗も抑えられるしね! 豆。
※EOS Rシリーズには手ブレ補正が搭載されたモデルもある
キヤノンレンズ『Ⅱ』『Ⅲ』はバージョン
Ⅱ、Ⅲの数字についてですが、こちらは単にバージョンを意味します。
レンズも従来モデルを引き継いだ製品が開発されることが多く、何かしらのバージョンアップを遂げて戻ってくるのです。
AFが速くなったり、軽量化したり、レンズ設計が見直されたりなどなど。
基本的には最新バージョンの方が優れていますが、購入に迷ったらカタログでバージョンアップされた点を比較してみるとよいでしょう。
キヤノンレンズ『L』はシリーズ名
『F○』の後にLがついているモデルも多くあります。
公式サイトではその部分だけ赤文字になっているためわかりやすいはずです。
レンズ本体にも赤いラインが入っているのが特徴ですね。
これはキヤノンの『Lシリーズ』と呼ばれるレンズで、Luxury(ラグジュアリー・贅沢)のL。
キヤノンさん公式がメチャクチャ熱弁しています。
プロ品質と呼ぶに相応しい、卓越した描写性能と優れた操作性、
耐環境性・堅牢性を備えたキヤノンEFレンズLシリーズ。「L」。それは、人工結晶の蛍石、スーパーUD、UDレンズ、大口径高精度非球面レンズなどの特殊光学材料を採用した超高性能レンズだけに許された誇り高き称号である。
贅沢な光学設計、そして伝統ある高度な光学理論と超精密加工技術。
そのすべてに理想を追い求め、たどり着いたもの
つまるところLシリーズは『高性能なレンズ』ということです。
そのため価格もやや高めに設定されています。
まとめ
キヤノンレンズに付けられたアルファベットと数字の意味でした。
モーターのAF速度や作動音といった点は、実際に操作してみないとわかりません。
店頭でいじってみたり、レンタルをしたりしてから購入を決めるのも一つの手です。
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それなりにお高い買い物になるため、細かいところまで慎重に比較して購入したいところですね。
その他のレンズ知識も随時更新していきます。
以上です。
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