カメラ・写真

単焦点レンズのメリットとズームレンズとの違い|カメラ初心者向け講座

単焦点レンズのメリット

どうもこんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。

一眼カメラを始めて数ヶ月。
そろそろ新しいレンズに手を出してみたいけれど……

 たくさんあって何を選んでいいのかよくわからない!

そんな方に向けて、レンズの見方・選び方を解説する初心者講座になっています。

今回は第4弾『単焦点レンズとズームレンズの違い』
キヤノンレンズの見方講座として始めましたが、今回の話は全メーカー共通です。

レンズは大きく分けて2種類あります。

それが、単焦点レンズとズームレンズ
違いは単純で、ズームできるかできないか。

この記事では2つの違いを説明しながら、主に単焦点レンズについて解説します。

単焦点レンズを手にすれば、一眼カメラの面白さをより実感できるかもしれません。
ぜひ単焦点レンズの基本を学び、実際に単焦点レンズで撮影をしてみてください。

 単焦点レンズとは焦点距離が固定されているレンズ

単焦点レンズとは、一言でいうとズームができないレンズです。

少し専門的な言葉を使うと「焦点距離が固定」され、「画角が変わらない」レンズを意味します。

ここでは焦点距離・画角についての理解は置いておきましょう。
写す範囲を決める数値くらいに覚えておいてもらえれば問題ありません。

つまり単焦点レンズは写す範囲がいつも変わらないレンズということです。

スマホのカメラにも、ズーム機能が付いていますよね。(スマホのズームはデジタルズームなので厳密には一眼カメラとは違うのですが……)

スマホのカメラで撮った写真
スマホのカメラズーム機能

しかし単焦点レンズには、このズーム機能がついていません。
いつも同じ範囲しか切り取れないのです。

え~
そんなの不便やん!

と最初は思うかもしれませんが、そんな単焦点レンズならではの魅力があります!

単焦点レンズとズームレンズの違い

単焦点レンズに比べ、ズームレンズの方が馴染み深い方が多いはずです。
最初に『キットレンズ』として付いてくるレンズも、ズームレンズになります。

多くの人が最初に手にするレンズ。
それこそがズームレンズなのです。

単焦点レンズとズームレンズの一番の違いは、先も書きましたが、ズームができるかできないか、という点。

単焦点レンズ  ズームできない=焦点距離が固定
ズームレンズ  ズームできる=焦点距離が可変

他にも単焦点レンズは、

  • 価格が安価なレンズが多い
  • 描写性能が高い(高解像度)
  • F値が小さい大口径レンズ(明るいレンズ)が多い

などと言われますが(後述)、それには個体差があります。
(高級ズームレンズの方が、低単価単焦点レンズより描写力は良いので……)

そのような点から考えると、根本的な違いは『ズームの有無』のみになります。

単焦点レンズとズームレンズを見分ける方法は簡単です。
ズームレンズには、最短焦点距離と最長焦点距離が書かれています。

ズームレンズ キヤノン24-70mmF4

 「○○-××mm」と書かれるのが一般的で、このレンズですと、24mmから70mm。

一方単焦点レンズには、ひとつの数字しか書かれていません。

単焦点レンズ シグマ30mm

この場合だと30mm。
他にも、ズームレンズは全長が変わるものが多くあります。

ズームレンズ キヤノン24-70mmF4
ズームレンズ キヤノン24-70mmF4

伸び縮みする!

※ 焦点距離を変えるために必要な動き。
とはいえ、全長が変わらない「インナーズーム」とと呼ばれるズームレンズも存在するため一概には言えない。

単焦点レンズは、伸び縮みをせずサイズが変わりません。

単焦点レンズレンズは全長が変わらない

単焦点レンズのメリット

単焦点レンズには以下のようなメリットがあります。

  • 安価なものが多い
  • 比較的軽くてコンパクト
  • 写真上達に繋がりやすい
  • 明るい(F値の低い)レンズが多い

ひとつひとつ具体的に見ていきます。

安価なものが多い

ズームレンズに比べ構造がシンプルであるため、安価なレンズが多くあります
(もちろん単焦点レンズにも高級なレンズは存在します)

5万円前後のレンズが欲しい 

と思った場合、レンズキット以外のズームレンズにはほぼ手が出せないと思った方が良いでしょう。

しかし、単焦点レンズは3万円~5万円台で買えるものが多く、中には1万円台で買えるものまであります。

初心者におすすめできるレンズと言われているのは、そのような理由もあるのです。

比較的軽くてコンパクト

同じく構造上の問題で、軽くてコンパクトなレンズが多くあります。
(もちろん例外もあり)

『パンケーキレンズ』と呼ばれるぺったんこのレンズだと、なんと150g以下

Canon 単焦点広角レンズ EF-S24mm F2.8 STM APS-C対応 EF-S2428STM

恐らくスマホと大差ないでしょう。

カメラは重さが嫌で持ち歩かなくなる場合もあるので、簡単に持っていける点は大きなメリットになります。

写真上達に繋がりやすい

よく言われるのが、単焦点レンズを使うと写真が上達しやすいということです。

これは半分正解で、半分は不正解。

単焦点レンズは写真技術が向上させる裏技的なものではありません。
では、なぜそう言われているのか?

恐らく、単焦点レンズでの撮影は考えて撮るシーンが多くなるからだと思います。

ズームレンズの場合、手元でズームリングを弄ればちょうどよいと思える撮影範囲が設定できます。

カメラをはじめたての頃は、被写体との距離や、焦点距離を気にすることがあまりありません。
あとでLight Roomなどで見直して、

すずめ
すずめ
へ~この写真こんな焦点距離で撮ってたのかぁ

と思うくらいです。

一方で単焦点レンズは手元で撮影範囲を変えられないので、自分から寄ってベストポジションを探す必要があります。

また焦点距離が固定されているため、いま自分が撮っている焦点距離を意識せざるを得ません。

焦点距離を意識する
自分の位置・被写体との距離感を考える

この2つの思考を芽生えやすくする点が、単焦点レンズ=上達するといわれる理由なのではないかと思います。

逆にズームレンズでも自分の立ち位置や被写体との距離、焦点距離を意識している人は普通に上達するのではないでしょうか。

写真の上達=考えて撮る

この積み重ねなんですね~。

すずめ
すずめ
なるほど、どうりで私が上達しないわけだ 

明るい(F値の小さい)レンズが多い

単焦点レンズはズームレンズに比べ、F値が小さいレンズが多くあります。

F値についてはこちらで解説

実際に以下は、キヤノンで生産されているレンズ。
こちらがズーム。

キヤノンズームレンズ

そして単焦点。

キヤノンレンズ単焦点

ズームレンズでは最小F値が2.8で、F4のレンズも目立ちます。
一方の単焦点は、F2.8以下の1.4までアリ。

なぜ単焦点レンズのF値は低いの?

単焦点レンズのF値が低いというよりかは、ズームレンズは構造上明るいレンズを作りにくいといった方がいいかもしれません。

ズームレンズはズームを可能にしたことで作りが複雑になり、使用レンズも多く高価になります。

F値は『焦点距離÷有効口径(レンズの大きさ)』で決まるので、理論上馬鹿でかいレンズで作れば明るいレンズも作れるのでしょうけど……。

しかし、レンズを馬鹿でかくしたり、性能を高めたりするとコストがかかります。
採算が取れるかわからない上に、重くて売れない、という事態になりかねません。

そのため、F値の小さなズームレンズは作られないのです。

ズームレンズでありながらF値1.8のシグマ製レンズ

そんなわけでズームレンズは暗いと言われていたものの、シグマさんが18-35mmのズームでありながらF1.8というレンズを生産してしまいました。


変態なのでしょうか。

とはいえ構造上無理があったのか、ピントが上手く合わないという話もききます。
また、広角レンズでありながら重量も800gという重量感。

個人的には興味があります。

単焦点レンズのデメリット

いろいろなメリットがある単焦点レンズですが、デメリットもあります。

ズームができない

ズームができません
これが最大のデメリットです。

被写体に近づけないシーンだと撮影がしにくいんですね。
たとえば運動会や結婚式といった、さまざまな画角で撮りたい撮影には向きません。

レンズ交換が手間

そして、「ズームができないけどどうしても撮りたいものがある」という場合。
どうするかといえばレンズを替えるしかありません。

これがメチャクチャ面倒。

下手をするとゴミが入ったり落としたりしますし、場合によってはシャッターチャンスを失ってしまいます。

そんなわけで、いくつもレンズを持っていったらかさばるので旅行向きでもありません。

被写体がいろいろ変わる場合は、ズームレンズが便利ですね。
私はおもに、星景写真の撮影の際に単焦点レンズを使っています。

初心者におススメ! 最初の単焦点レンズ

最後に、初心者にオススメの単焦点レンズを紹介します。
低価格かつ軽量で、単焦点レンズを知るよいきっかけになるレンズたちです!

Canon EF50mm F1.8 STM

標準画角の単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM
フルサイズからAPS-C機、ミラーレス※までオールマイティに使えるレンズ。

(※ マウントアダプターが必要になります。
マウントアダプターについては詳細は「【キヤノンレンズマウント】EFとRFの違いと互換性|見分け方を初心者にもわかりやすく」で解説)

ピント合わせが静かです。
こちらでレビューを書いていますが、ぼかした写真も撮りやすいですし、夜景も手ぶれがしにくく、くっきり描写できます。

EF50mm F1.8 の作例

Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

全長が52.5mm、重量は185g、コンパクトでありながら高い描写性能を実現したレンズ。

ソニー FE 50mm F1.8

ややAFが遅いというデメリットが挙げられますが、解像度は高い。
動きの少ない被写体を撮る場合に本領を発揮しそうです。

SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art A013

30mm F1.4 DC HSM | Art A013

重量が400gを越えるので、超軽量というわけではありません。

しかしF値1.4という明るさは嬉しく、星景撮影に重宝しています。
柔らかいボケ感が特徴。

星景写真

フジノンレンズ XF35mmF1.4 R

富士フイルムXマウントのレンズ。
35mm判換算で50mmの標準画角が得られます。

最短撮影距離は0.28mなので、今回紹介したレンズの中ではもっとも被写体に近づくことが可能です。

まとめ

単焦点レンズとズームレンズ。
どちらが良いということはなく、それぞれにそれぞれの良さがあります。

最初はズームレンズを使う方が多いと思うので、一眼カメラにある程度慣れてきたら単焦点レンズに挑戦してみることをおすすめします。

最初は不便に感じるかもしれませんが、ズームレンズとは違った面白さを発見できるはずです!

ただひとつの焦点距離しか満たせないため、

広角が欲しい
中望遠も欲しい 

などと思い始めたら要注意。
レンズ沼にハマらないよう、よきカメラライフをお送りください。

以上です。

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