世は一億総社畜時代。
人々はあらがうすべなく労働の波に飲まれていく――
どうもこんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
でも、おまえニートやん
などとツッコミがきそうですが、こんな私も会社員として立派にカフェイン依存症になっていた時代がありました。
カンブリア紀と呼ばれていたころの話です。
会社のロッカーに詰め込まれた、錠剤の空やドリンクの缶……。
気付けば3年ほど、毎日のようにカフェイン(メガシャキとエストロンモカ)を服用していたのです。
仕事中の居眠りがひどくてですね……。
同期や後輩に笑われ、酒の席では他社の人に『会社で寝てる人』と紹介される始末。
(上司には見放されたのか、気づいているはずなのに注意されない)
デスクワークで会話はほぼゼロ。
ひたすらExcelや電卓、資料と向き合っているだけ。
とにかく眠い!
来世で何人殺ったらこんな仕打ちを受けるんだろうか。
悩んだ果て、カフェイン錠剤に手を出しました。
人間行き着くところはヤクですよ
とはいえ「カフェインは元気の前借」であり、いいことばかりではありません。
今回は3年間カフェイン錠剤を飲み続けた私が、下記のことについて解説していきます。
- エスタロンモカは眠気にどれほど効くのか
- エスタロンモカに副作用はあるの?
- カフェイン中毒・致死量について
- 毎日カフェイン錠剤を飲み続けるとどうなるのか
眠気対策としてカフェインを考えている人は、この記事を読んで正しい摂取をしてくださいね。
Contents
エスタロンモカとは
エスタロンモカは、エスエス製薬が販売しているカフェイン錠剤(第3類医薬品)です。
眠気・倦怠感の除去薬。
うたい文句は、
『ねむけ・だるさに効く。1回量中コーヒー3~4杯分の無水カフェイン配合』
コーヒー色のフィルムでコーティングされており、飲みやすい錠剤です。
他にもカフェイン配合の錠剤やドリンクはあるのですが、色々飲みまくった結果、エスタロンモカが価格的にも効果的にも最適だと判断しました。
そんなエスタロンモカについて、公式サイトを参考に簡単にまとめてみました。
- 1回分(2錠)に、コーヒー3~4杯分の無水カフェイン(200mg)が配合・眠気を除去
- ビタミンB1、B6、B12※ が働き、倦怠感を除去
- ※チアミン硝化物(ビタミンB1硝酸塩)・ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)・シアノコバラミン(ビタミンB12)
- 用法・用量:15歳以上・1回に2錠 6時間以内の連続服用は禁止
難しい成分については専門外なため触れませんが、「カフェインやビタミンが眠気やだるさを取ってくれる」程度のことはわかります。
詳しい成分や使用上の注意を知りたい方は、エスエス製薬商品情報をご覧ください。
今回は素人目線から、エスタロンモカを飲んで得られた効果や副作用について話していきます。
エスタロンモカを飲む時間とその効果
私が会社員をやっている時、『眠気ウェーブ』みたいなものがありました。
基本は終日眠いのですが、中でも眠気のビッグウェーブが押し寄せてくる時間帯があります。
それが、
- 午前中の11時前後
- お昼過ぎの14時前後
- ラストスパートをかける16時以降
の3つ。
若干の差はあるものの、大体同じくらいのタイミングで眠気を感じるのではないでしょうか?
特に強力なのはお昼過ぎの眠気。
もともと人間は起床から6時~8時間後に眠気を感じる体になっています。
加えて昼食をとることで、眠気を抑制している『オレキシン』と呼ばれるホルモンが減少してしまいダブルで眠気がやってきます。
そもそも「あかん今日これ寝るわ……」という日は、だいたい朝の時点でわかるんですよね。
朝礼終わって席に着いた時に意識が落ちかけますもん。
10時ころには目がトロンボーンで、11時には安定の舟漕ぎ。
そんなわけで「眠みMAX」の日は10時半ころに、そうでもない日はお昼過ぎにエストロンモカを服用していました。
錠剤なため即効性はなく、飲んで30分~1時間くらい経つとようやく効き目が現れてきます。
効果が出はじめてからは、本当に眠気が飛ぶのです。
急に集中力が増して仕事もはかどります。
目に見えた効果は、およそ3時間半~4時間ほど。
(ここらへんも個人差があると思います)
カフェインの効果は5~7時間後に半減するというのが通説ですが、『元気を保てる』という意味では、エストロンモカをの効き目はもっと早く消えてしまいました。
エスタロンモカの副作用
エスタロンモカを服用すると、一時的にとても頭が冴えます。
眠気やだるさが消え、やる気と集中力がみなぎってくる。
しかし恐怖は、エストロンモカの――つまりカフェインの効果が切れた時。
効果が切れた瞬間が、身体でわかります。
例えるならば、マリカーでスターが出て無敵モードの走行をしていたけど、唐突に終わりを迎えた時のあの感じ。
BGMが消失するがごとく、身体から元気が消える。
ふっと力が抜けて、重力が3倍くらいに感じるんです。
眠気よりまず先におとずれるのが、倦怠感。
そして「あ~、切れてきたな」と思い始めてしばらく経つと、眠気もやってきます。
『カフェインは元気の前借』まさにその通り。
エスタロンモカは効果が切れると、摂取前よりひどい倦怠感に襲われます。
お昼過ぎにエストロンモカを服用した時は終業30分~1時間前に切れてしまうので、ラスト1時間を廃人みたくボーと過ごしている時もありました。
カフェインには睡眠を誘発する物質「アデノシン」を抑える働きがあります
眠気を消すのではなく、あくまでブロックしている状態
カフェインが効いている最中もアデノシンは増えているので、カフェインが切れると反動でアデノシンの作用を一気に受けてしまうのです
カフェインを摂取する際には、ほぼ間違いなく副作用があることを頭に置いておきましょう。
カフェインの耐性・致死率
カフェインの耐性と中毒について
最初のころはカフェイン錠剤やカフェインドリンク(メガシャキや眠眠打破など)を口にすると、劇的な効果が得られました。
しかし、来る日も来る日も眠いので、常飲していたところ……
やがてその効果が薄くなっていることに気づいたのです。
これはカフェインに耐性ができてしまう場合で、コーヒーやエナジードリンクを常飲している人にも同じ症状がでます。
これでは寝てしまう……と思った私は、
『メガシャキでエストロンモカを流し込む』
という暴挙に出ました。
この服用方法は、「してはいけないこと」として明記されています。
使用上の注意
[してはいけないこと]
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります。)1.次の人は服用しないでください
https://www.ssp.co.jp/product/all/estm12/
(1)次の症状のある人。
胃酸過多
(2)次の診断を受けた人。
心臓病、胃潰瘍
2.本剤を使用している間は、次の医薬品を服用しないでください
他の眠気防止薬
3.コーヒーやお茶等のカフェインを含有する飲料と同時に服用しないでください
4.短期間の服用にとどめ、連用しないでください
ただ効果はバツグンで(当たり前だが)、数ヶ月はその摂取方法を続けていました。
ちなみに日本ではまだ例は少ないですが、カフェイン中毒による致死という事故があります。
2017年6月の日本経済新聞によると、2011年からの5年間で101人がカフェイン中毒で救急搬送、うち7人が心停止となり、3人が死亡。(https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG13H57_T10C17A6CR8000/)
カフェイン中毒の主な症状は、頭痛、神経過敏、吐き気、興奮、不眠、顔面紅潮、利尿、胃腸の不調、手足の震え。
ひどくなると筋肉のけいれん性収縮、不整脈、精神錯乱、幻聴、幻覚……等々。
日本のエナジードリンクは海外に比べサイズが小さいため、よほどの本数を飲まない限りカフェイン中毒になる可能性は低いです。
搬送患者の9割が、眠気防止薬やコーヒーと合わせて飲んでいたとのことでした。
ん!? 私がやってるやつだぞ!?
このニュースが話題になったころ、私は絶賛カフェイン漬けの日々にいました。
ちょっと怖くなったため、カフェインの致死量を調べたこともあります。
カフェインの致死量
カフェインは一度に1g以上摂ると中毒症状が出て、5g~10gで死に至る可能性が高いと言われています。
※ ただし体重などの個人差が大きいため、一概には言えません。
ここでの一度というのは、およそ1時間以内の時間です。
エナジードリンクのカフェイン含有量
ここで身近にあるカフェイン飲料や錠剤・飲み物のカフェイン量をまとめてみました。
品名 | 種類 | カフェイン含有量(1回あたり) |
エスタロンモカ |
錠剤 | 200mg/2錠 |
トメルミン |
錠剤 | 500mg/3錠 |
カフェロップ |
ドロップ | 166mg/4粒 |
眠眠打破 |
飲料 | 120mg/50ml |
メガシャキ |
飲料 | 100mg/100ml |
リポビタンD |
飲料 | 50mg/100ml |
リゲイン |
飲料 | 50mg/50ml |
アリナミンV |
飲料 | 50mg/50ml |
レッドブル |
飲料 | 80mg/250ml |
モンスター エナジー |
飲料 | 142mg/355ml |
コーヒー | 飲料 | 90mg/250ml |
紅茶 | 飲料 | 60mg/200ml |
緑茶 | 飲料 | 40mg/200ml |
こうやってみると、100mlあたりのカフェイン含有量が1番多いのは眠眠打破。
錠剤ではトメルミン。
つまりトメルミンを眠眠打破で飲めば最強。
※危険ですのでやらないでください。
最強の眠眠打破ですら、致死量にいたるには40本ほど飲まなくてはいけない計算です。
しかし中毒になる人は、先ほど書いたように合わせ飲みをしているため、飲料自体の量は少ないことがあります。
いずれにせよ取り過ぎは危険ということです。
毎日カフェイン錠剤を飲み続けるとどうなるのか
さて、会社員時代は毎日カフェイン錠剤やカフェイン飲料を口にしていた私ですが……
3年目くらいには耐性がついてしまったので、合わせてカフェインを吸引しはじめました。
これが一番副作用は少ないように思えました。
見事カフェイン漬けになった結果、どういう症状が現れたのでしょうか……?
- 虚脱感
- 眠気
- 手足の震え
- 動悸
- 眠りが浅くなる
もうこんなのヤク中の禁断症状やん。
まず、カフェインが切れると虚脱感や眠気に襲われます。
軽い摂取ならこれで済みますが、カフェイン錠剤×カフェイン飲料、ここにコーヒーなんぞを飲んだ日には切れた後が地獄。
手足がしびれるというか震えるというか、感覚が薄くなります。
さらに息苦しさも覚える。
集中力ももちろん消えますし、この状態で仕事をこなすのは至難の業。
仕事をサボって、会社の裏でぼーっと空を眺めている時もあったくらいです。
元気なときもロクな働きぶりではなかったですが、勝手にコストパフォーマンスを落としているかなり厄介な社員になり果てていました。
さらにカフェインの影響で眠りも浅くなり、寝た気がしない毎日でしたね。
あと顔も死んでました。
……これは多分元からです。
カフェイン錠剤の摂取をやめた今 まとめ
そんなこんなで3年ほどカフェイン漬けの日々を送り、2018年秋から無職です。
起床時間が遅くなり、睡眠時間がぐっと増えました。
(会社員時代は1時就寝、5時起床の生活でした。今は23時就寝、7時起床です)
お昼寝も毎日取り入れています。
わけのわからん雑事(仕事)がなくなったので、眠気を感じる日が激減。
会社を辞めてからは、一切カフェイン錠剤やドリンクを口にしていません。
エナジードリンク等も、もともと甘い飲料が好きではないため飲んでいません。
※ コーヒーは毎朝飲んでいます。
生活が一変したため『カフェイン摂取をやめたから』とは言えませんが、もうめっちゃくちゃ身体が軽い。
あの、ゾンビみたいな歩き方で会社の廊下を歩いていた日々が嘘のようです。
(マジで前のめりでズルズル歩いてました、眠くて)
頭が重いとか頭痛がひどい、という悩みも消えました。
まあ、当たり前だけどカフェインガバガバ摂取するのなんて良くないよね。
あくまで一時的なので、「どうしても起きていられない」「寝てはいけない」時のカードとして切るべきです。
常飲し出したら『やばい』とだけ覚えておきましょう。
勉強中・就業中に眠くて仕方ない方は、
- 睡眠時間(個人差はあるものの7時間が理想)
- 睡眠環境
- 食生活
あたりを見直せば、多くの方が改善できるはずです。
とはいえ仕事の関係でどうしても睡眠時間がとれないのなら、個人的には転職も視野に入れてよいと考えています。
現に私の退職理由の1つは「就業中起きていられない」でしたし。
寝不足・眠気というのは恐ろしくコストパフォーマンスを下げます。
しっかりと睡眠がとれてこそ、元気な心身で仕事や趣味に打ち込めるというもの。
カフェイン中毒だったアラサーが無職になって感じたことは、
睡眠はマジで大事
ということでした。
しっかりとした睡眠をとりつつ、上手なカフェインとの付き合いをしましょ~。
【余談】
我が家には、社畜大好き「モンスターエナジー」を5年間毎日飲み続けている兄(無職)がいます。
これに関してもいつか『毎日モンスターを飲み続けるとどうなるのか?』という記事をまとめてみたいですね。
以上です。
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エスタロンモカを常用しているので、参考になりました。
ありがとうございます!
お役に立てたようでなによりです!
お気をつけて服用なさってください~