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青春18きっぷ旅4日目@岡山倉敷~三重四日市篇

2024青春18きっぷ旅4日目
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どうもこんにちは、むらすずめ(@S_amaboshi)です

2024年の青春18きっぷ旅4日目をまとめました。

記事制作に膨大な時間を要しており、ぶっちゃけもう終わらせたいのです。

けど書いたら経費になるぞ~とゲスい言葉をかけつつ頑張っております。

では、はじまりはじまり。

前回までのあらすじ

青春18きっぷを使って4泊5日の旅に出たあまぼしすずめ(31)。
琵琶湖での野営、鳥取砂丘での砂寝を経て3日目、ようやく岡山で温かい布団に入ることができた。
身も心も人間に戻れたところで旅も折り返し、帰路となる。
そして向かう先は……。

おはよう倉敷

大原美術館

今回用意した『旅のしおり』なる書物によれば、日の出と共に起床して美観地区を散歩とのこと。

素晴らしい1日の幕開けですね。

起きたら8時! 太陽高度は30度!

いっけな~い、遅刻遅刻~

が、予想範疇なのでシレっと用意をして倉敷の町を徘徊します。

倉敷美観地区の特徴といえば、なまこ作りの壁と、川沿いの柳並木。

倉敷美観地区の柳
倉敷なまこ壁


木の雰囲気って偉大ですね。

例えばこれが柳でなくてヤシやバオバブだったら、途端愉快な景観になりますもん。

倉敷美観地区の柳がヤシノキだったら
ハワイア〇ズ?

電線も地中に引きずり込まれ、すっきりした街並みに整備されています。

わに塚の桜や御射鹿池なんかも見習ってほしいところです。

寝不足ではないものの朝ご飯を食べておこうと、古民家風の食事処「士水」にやってまいりました。

士水

なんでも今年オープンしたばかりで、“一汁一菜”の和食モーニングを提供しているお店だそうです。

駅前から離れると、朝ごはんを食べられる店は稀少。

倉敷士水の朝ごはん
価格750円。米は白米か玄米か選べる

店の雰囲気やメニューを見ると御年70才のおばあさんが営業していそうですが、店主は30代か40代くらいの若奥さん。

令和の音無響子みがある美人な方でした。

一席を除くとテーブルが存在しない斬新さに驚きましたが、なるほど江戸時代に卓を囲む文化はありませんね。

士水内観

コンセプトに沿った内観作りです。

食事も明治維新前の日本人が食べていそうなメニューです。

前回散々「ショバ代という概念がない」「価格が高い」とこぼしていた私ですが、ここは雰囲気が大変気に入り、よくよく考えたら割高な価格にも満足しました。

これだからすぐ手のひらを反す人間は信用なりません。

他では味わえそうにない特別感、でしょうか。
オクラなんて朝鮮朝顔まがいな怪物を美味しく仕上げていたことに感動しました。

ほかには若い女性が2人と、カップルが二組いました。

果たして成人男性がこのメニューでお腹いっぱいになるのかは疑問ですが、まあ江戸時代の人が大丈夫であったなら大丈夫なのでしょう。

若い女性2人は初対面らしく、一期一会の出会いに盛り上がっておりました。

海外留学経験などを語り合っており、別のユニバースに生きる人間です。

しかし、ひとりが

仕事を辞めて好きに旅をする生活に憧れてるんですよ~

と言っており、目の前にそんな人間の成れの果てがいることには気づいていない模様。

世の上流っぽい人間が地を這う生物に憧れるとは、実に皮肉な話です。

腹ごしらえを終え再び散策。

先ほどの二人組と同じ方向へ行ったら偶然(といっても私の作為だが)に話すような展開になるかもしれない……

と、しばらくニタニタ追ったもののただのストーカだと気付き中断。

カラスの死体(偽物)にテンションを上げながら、開館前の大原美術館前を通り駅を目指します。

ゴミ捨て場にぶらさげられたカラス

あっという間にさらば倉敷。

なにしろ本日は移動時間が長い。

街並みも美術館もゆっくり巡りたかったし、なんなら優雅にカフェ~なんかも入りたいのですが、出発時間が早いのです。

寝床利用をするには勿体なさ過ぎる町なため、いつか再訪したいと思います。

ただ電車に揺られる6時間

土産品と今後不要な服を自宅へ郵送することにしました。
駅前で郵便局を探してキョロキョロしていたら、施設案内らしきおじいさんと目が合って、

郵便局を探してるでしょ?

……RPGのNPCでもここまで先回りしないぞ?

そんなに郵便局を探していそうな顔に見えたのでしょうか。どんな顔だよ。

エスパーじいさんに道を教えてもらい無事郵送。

夕方までずっと移動時間で、昼を食べるタイミングがないため岡山駅で事前購入します。

桃太郎祭りずし

桃太郎の祭ずし。

岡山の名物である「ばら寿司」を弁当にしたそうです。

買ってから気づいたけど、鈍行電車でこんなもの食えるわけねえだろうが。

仕方ないので、親近感を覚える銘菓を突きながら東を目指します。

むらすずめ

ふと気づけば、バッタ界のサイコパスことスイッチョンが無賃乗車をしており、しばらくの間ともに読書をしたりペンを走らせたりしました。

いえ、こいつはただ私の鞄に貼り付いていただけです。

うっかり潰したり噛まれたりしたら嫌なので途中で放り捨てました。

相生、姫路、草津、柘植、亀山などさまざまな駅で乗り継ぎ、滞りなく電車は東へ。

私はJR四日市駅を許さない

JR四日市駅
Gマップより。ナイナイナイナーンモナイ

約6時間後、三重県四日市駅に到着。

これが三重県都会度ランキング1位の駅なのかと混乱するほど寂れています。

信州では松本クラスなのだからもう少し頑張っていただきたいところです。

ただ、三重は近鉄が幅を利かせており、仕方ないかもしれません。

先生、トイレ!

ここで待ってましたとばかりに主張する膀胱さんに従いトイレへ。

するとなんと!

JR四日市駅、トイレが和式なのです。令和ももう6年になるというのに。

一部和式が残っている場所なら時々見かけますが、選択肢は和式or和式。

別に和式トイレに親を殺されたわけでもないから構わないのですが、和式トイレは往々にして部屋が狭いのが難点です。

リュックを置くスペースがなく背負いながら屈まないといけないわけで、気を抜くと機材を詰めに詰めた荷物に身体を持って行かれそうになります。

そこはどうにか耐え忍んだわけですが、なんと!

紙がない。

紙切れではなく、トイレットペーパーホルダーさえ設置されていません。

JR三重駅はトイレットペーパーという概念が存在しない世界だったようです。

仕方ないので水洗タンクの上に置いたバッグからティッシュを取ろうとするわけですが、10kg近くの荷物を背負った状態での超深いスクワット、みたいな体勢になってしまい体(おもに脳の血管あたり)への負担が凄まじい。

うっかり頭の血管でも切れようものなら、末代までの恥となる「ケツ出死」なる最期を迎えかねません。

よもや和式トイレに殺される日が来ようとは……って感じ。

JR四日市駅は「トイレットペーパーが燃やされる」等のいたずらが多発し、ペーパーを設置しない方針を取っているとのことでした。

治安が悪すぎる。

ただ、悪戯されたからトイレットペーパーを撤去するのは根本的な解決なんでしょうか?

ティッシュを持っていない状態でうっかり入ったら悲劇じゃないですか。うんこだったら喜劇ですよ。

正直、悪戯などどの駅でも等しく起きているわけですから、紙を撤去するのではなく悪戯が減る術を考えるべきでは?

自販機で販売するとか、嘘でもいいから防犯カメラがあると書くとか。……まあ、無理なのだろうけど。

世界平和のために人類を滅亡させる、みたいな発想には閉口されますな。

四日市の工場地帯

気持ちを切り替え、四日市駅から徒歩20分の「大正橋」へ。

三重四日市大正橋

四日市工場夜景の中でも鉄板スポットで、河川敷から正面にコスモ石油四日市製油所の工場が見られます。

暗くなるまで休憩がてらお弁当でも食べることにしましょう。

……四日市ぜんそくが騒がれていたころと比べたらクリーンとはいえ、どうにも食が進む景色じゃないな。

というか、岡山で買った桃太郎の祭ずし。

これ、常温で7時間とか放置してよい代物でしょうか?

まあ弁当は持ち運ぶのが前提ですし、酢漬けされているから大丈夫なのでしょうけど。イタダキマス。

桃太郎祭りずし

弁当箱は桃。

鰆やママカリ、海老などの海鮮や野菜、しいたけなど10種類以上の具材が敷き詰められた豪華な弁当です。

全体的な味は保存性を優先し「酢」そのものなのですが、酢飯に海鮮が乗ったものが好物な私としては美味しくいただけました。

さて、日も暮れたので撮影です。

四日市工場夜景大正橋

大正橋の見どころは三滝川に映る光の絢爛ぶりであるものの、どうにも近年は明りが減っている模様。

建物も老朽化が進み緑色のネットが目立ち、何とも悲しい姿になりつつあります。

ここは昨年も訪れたので、ほどほどで切り上げて別の場所へ。

15分ほど歩いた相生橋から、船と夜景を絡めて撮ります。

四日市工場夜景、相生橋

車だと路駐できない所でも気軽に寄れるのが電車旅のよい点ですね。

最終地点は「稲葉翁記念公園」という、波止場近くの公園。

稲葉翁記念公園

稲葉何某翁の像かと思ったらただの棒だった(石碑で表面に刻印があった)

右手側に太平洋セメントの灯りが見渡せます。

四日市工場夜景稲葉翁記念公園

水に映っている光の方が色の差異がハッキリして美しいですね。

水門付近には釣り人のお兄さんやオジサンが6人くらいおり、人気のスポットのようです。
私も一度は海釣りというものをやってみたいものです。

にしても、夜も21時近くなのに、どこもかしこも煌々としている工場の光。

あれは働いている方々の命の瞬きですね……。

ひと休み

数時間の休憩を取るため、お馴染みの快活CLUBを目指します。

身代金引き渡しに使われそうなイギリス的電話ボックスを発見。

電話ボックス

旅の最中でも野菜不足を解消すべく、近くのスーパーでカット野菜を購入して入店。

カット野菜

カット野菜ってときどき鮮度が地に落ちていて、ウサギ小屋みたいな味がするものがありますよね。

もちろんウサギ小屋を食べたことなどありませんが、一言でいうと生ゴミみたいな。

今回はそんなウサギ小屋に当たってしまい、中盤から吐き気を催しながら完食しました。

口直しに人へ渡す予定の土産品を食べてしまい、散々です。

四日市の快活CLUBは洗面台とドライヤーが個室の外に設置されているタイプで、そのおかげでシャワー自体が他店舗よりのんびり使えます。

(シャワーは15分を目安と言われているが、髪を乾かすだけで5分はかかる)

店舗面積が広いゆえのありがたい設計で、ネカフェ採点にこやかましい私もニッコリ。

☆4.3をつけて近鉄三重四日市駅に向かいます。

ちなみに今宵の計画は終電を使って四日市駅から富田駅まで移動して、富双緑地で一夜を明かそうぜ! というもの。

旅の計画

徒歩でも1時間なため歩いてもよいのですが、昨年それで汗だくになったので今回は電車に頼ります。

しかも近場である近鉄を利用。

四日市駅

JR四日市駅とはうってかわり洗練された駅です。おそらく洋式トイレでしょう。

日の出まであと5時間

23時半ごろ、近鉄富田駅に着。20分かけて富双緑地を目指します。

富双緑地は芝生が広がっている広場で、ベンチとトイレがありホム活(ホームレス活動)には最適。

もちろん実際にホームレスが居住しているわけではありませんが。

現場に着くと左右のベンチに若いカップルが2組いました。

目の前には海と埠頭夜景が広がっており、穴場的なデートスポットなのかもしれません。

チュッチュか? チュッチュか? と耳をそばだてていると、

あたりまえやろ学校やぞ、四時から入れるわけないやろ

と、話の脈絡は不明だが女側のどぎついツッコミ。関西女はおもしろいですね。

これが関東風に言い換えると「あたりまえだろ学校だぞ、四時から入れるわけねえだろ」になってしまい、途端ただ口が悪い女になってしまいます。

ベンチ間は10メートルほどあり気まずさはないため、カップルは二人だけの世界を楽しんでいる様子。

私も気にせず自分とふたりきりの時間を楽しむことにしましょう。

富双緑地の夜景

対岸に見えるのは海運系の設備。
まるで世紀末。

富双緑地の夜景

いなばポートライン奥にそびえる火力発電所がどう見ても宗教施設。

富双緑地は特別派手ではありませんが、つつましやかな夜景を楽しめます。

とはいえ2時間も3時間も貼り付く場所ではないので、ひとまず一旦お休みといたしましょう。

ベンチで寝る無職

背もたれのついたベンチがこんなにも寝やすいものだとは思いませんでした。

後ろ盾のある安心感ってこういうことを言うのですね。頭の横には熊撃退スプレー。

日付は変わり、旅もいよいよ最終日。
最後まで走り切るためグッドナイトです!

最終日へつづく

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