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【白川氷柱群観光①】氷柱を見に行ったら車が壊れかけた話

白川氷柱群見に行った
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今宵も理不尽がエッセを襲う

どうもこんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。

ババすずめ

あれは…
2ヶ月前の寒さが厳しい夜のことじゃったかのう…

さかのぼること2ヶ月前の話を語ります。

昨日の夕飯も思い出せない海馬なので記憶があいまいというか、下手をすると89%くらい脚色の可能性もありますがお許しください。

でも書いておきたいなあ、と思ったのです。

2022年で1番の感動を味わいました。

「他人に興味がなさそう」「人の心がない」「共感力ゼロ」「目が笑ってない」「頭頂部が薄い」との酷評を受けるこの私がです。

人って素晴らしいなあと思いました。そんなエピソードです。

すずめ

大っきな氷柱を見たい!

小学生みたいな願望をひっさげてお出かけしたら、愛車がぶっ壊れかけました。

挙句、マイナス5度くらいの陸の孤島に閉じ込められ、唯一ある退路をふさがれ、脳内で繰り広げられる「金田一少年の事件簿」。

どうして吊り橋燃えてしまうの? 船流されるの? 電話線切られるの?

何を言っているのか意味がわからないので順を追って説明していきますね。

駐車場事情だけ知りたい方は、以下より飛んでください。

白川氷柱群へのアクセスと駐車場

木曽町・白川氷柱群を見に行く

幼いころ、氷柱が大好きでした。

ちなみにこのくだりは本編となんの関係もありません。

寒冷地に住んでいないとわからないかもしれませんが、昔は真冬になると30~50cmくらいの氷柱が軒下にできたものです。

少し厳しい寒さの日だと、自分の身長ほどに成長した氷柱に胸が踊りましたね。

固く鋭利できらきらと輝き、いかに大きな氷柱を見つけるかが子供たちの楽しみでした。

皆でこぞって氷柱を折り、夏祭りのリンゴ飴ごとく下校中に食べるのです。

きったねえ工場にできる氷柱が一番大きかったですね。

戦前の話じゃなくて平成ゼロ年代の話ですよ。

ときは流れ20年。

温暖化が進んだせいか、今では大きな氷柱を見かけません。

30歳になる私もきったねえ工場の氷柱は食べなくなりました。……というかその工場潰れましたし。

そんなある日、極寒の部屋で十分冬を感じているはずなのに、氷瀑とか氷柱とか、冬らしいアイテムを無性に見たくなりました。

氷瀑
どっかの氷瀑

せっかく課金してるので使ってやらないともったいないですよね。写真ACです。

思い立ったら即実行の私。

近所にある『白川氷柱群』を見るためにおうちを飛び出しました。

ちなみに家から車で2時間2分。……近所とは?

白川氷柱群とは?

長野県木曽町にある御嶽山からの伏流水が凍って形成される氷柱群
木曽水系の西野川沿いの岩壁に、年によっては幅約250m、高さ50mにもおよぶ巨大な氷柱が連なる
12月~2月が見ごろで、1~2月にかけてはライトアップもあり!
参考サイト

白川氷柱群

木曽というのは県内でも寒冷地で、最低気温が−10℃から−20℃にまで冷え込む地域です。

まあ、そんな場所だから雪もあり道も凍結の心配があります。

スタッドレスでも最後の坂は帰りに登れなくなる可能性があるので、FFでも一応大丈夫でしたが…4WD意外は上に止めて行った方がいいかも。

との不穏な口コミもチラっと目にしましたが、エッセは最強だから大丈夫。

shigeru

私は国道19号をぶっ飛ばしました。

白川氷柱群へのアクセスと駐車場

真面目なコメントをすると、車高が低い車や雪道の運転に慣れていない方は「けやきの湯入口」のチェーン着脱所車を止めて徒歩で向かいましょう

白川氷柱群アクセス駐車場
Googleマップより

チェーン着脱場からけやきの湯までは約300mほど。

歩いて5分もかかりません。

けやきの湯までの道がわりと悪路+坂道のため、1歩間違うとえらいことになります。本当ですよ。

また、当然ながら冬季はスタッドレスタイヤ必須です。

道中もそこそこ雪の残る道があります。

エッセ、削れる

5回ほど道を間違え、日が落ちるころ白川氷柱群に到着しました。
最後は「けやきの湯」へ向かう一本坂を下るだけです。

舐めすずめ

「雪がある」とか「凍結した坂道」とかいうても観光地だから除雪されとるやろ?

と思ったら何もされてなかった。
されてないって、どっかに書いてあった気もした。

先人たちが作った轍をうまいことなぞっていくしかありません。
あ、これやばいかも…と思ったときには斜度12度くらいの坂道を半分ほど下っていました。

ガガガガガッガリガリガリッゴッ…

そう、今年は雪が多かったため根雪状態の場所に作られた轍は深く、さらに寒さゆえに凍結。固い氷が車高の低いエッセを削り始めたのです。

エッセ

らめえぇぇこわれちゃうのおおおおお

おぞましい音を立てながら200mほど下り、なんとか白川氷柱群の駐車場である「けやきの湯」につきました。
スポーツカーなら死んでましたね。

ちなみに何度か出てきている「けやきの湯」ですが、民宿というか旅館というか、日帰り温泉もやっている宿です。

けやきの湯

白川氷柱群は駐車場がないのですが、隣にある「けやきの湯」に一声かければ駐車場を貸してくれるとのこと(無料で)。

ただ駐車場を借りるのもなんなので、おしるこを注文してズルズルとすする中、私の心にはだんだんと暗い影が立ち込めてきました。

おしるこ
おしるこ食べてる場合じゃねえ

これ、帰れないんじゃね?

雪道って、実は登りのほうがやばいって知ってますか?

「下りはすべって怖いやん」って思いますが、登りは空転するんですよ。

エンジン踏んでもくるくるタイヤだけが回転して進めなくなるの。

免許取りたてのころ、交差点の真ん中でなぜか謎の雪穴にはまって空転し大渋滞をこさえたことがあり軽いトラウマです。
そのときは後ろのおじさんが下りてきて助けてくれました。

それはさておき私の心はもはや目の前にある氷柱より帰り道です。

思ったより斜度が急だったこと、轍が深く凍結していたこと、道が狭いこと、日が沈んで周囲が見えないことなどなど…。

焦りすずめ

途中で止まってしまったらどうしよう…

そう考えると夜が訪れる前に帰ったほうがいいような気がしてきました。

坂の上にあるチェーン着脱場に車を止めてもう一度徒歩で下ればいいんじゃないか。
明るいうちならまだちゃんと轍の上を走れるはず(※街灯がなく周囲は真っ暗になりそうだった)

一度戻ろう!

決めたや否やおしるこを軽く喉に詰まらせてから車に戻ると、ありったけの荷物を助手席へと移しました。

なんでも、

FF車は前輪の荷重が減少することから、駆動輪がスリップして登れない

というケースがあるそうで。

フロントにエンジンがあるのに前輪の荷重が減るってどういうこと??

とは思いましたが、とりあえず東京スバルを信じ出発しました。

雪道の登りで空転させないポイントは、

  • できるだけ前輪側を重くして
  • 平坦なところから助走をつけ
  • アクセルを一定に保って登ってしまう

らしいです。

出発からエンジンフルスロットルで爆走しました。

絶対に上りきってやる!!
できる、だってエッセは最強だから!!

前の車、脱輪してた

いけるいけるいけるっ!

ガリガリとケツが削られているものの、エッセは順調に坂を上り始めます。
あともうちょっとだぜ、と思ったとき、前方の車がハザードをつけて止まっていました。

雪道

よく見えないのでとりあえず近づいてみます。

雪の轍で脱輪する車

って…脱輪しとるやないかーーい!

なんと前の車、ラストスパートを駆け抜けようとしたところスリップしたらしく、あらぬ方向を向いて道をふさいでいるのです。

この坂はラスト(下ってくるときは最初)が勾配を増し急になっているので、アクセルを踏みすぎてしまったのでしょうね…。

どこぞの都会モンが来たのかと思いきや、普通に豪雪地帯のナンバーでした。……なぜ?

通りすがりの人(運転手じゃない)が手を貸してましたが、まあ素手で動かせるものでもないので完全に立往生です。

落ち着きすずめ

脱輪ですか?(JAF案件かな?)

通りすがりの人

宿の人(けやきの湯)に言ったら、重機で引いてくれるそうです

落着きすずめ

ほう…

……え?
宿って坂の下やん。
重機、下から来るよね? 私は?

内心焦りすずめ

自分、下りたほうがいいですよね?

そうですね

なんと、このままでは私が邪魔で重機が車を引けない状態になってしまいました。

車1台がギリギリ通れる道なので、追い抜くこともできません。

戻らなくてはいけないのです。

しかもUターンできる道ではないので、バックで戻らなくてはいけないのです!

街灯もなく、斜度のある、轍の深い凍結路を!

比喩でなく手に汗握って上ってきたのに。

内心ペヤング獄激辛finalのパッケージみたいな顔をしつつ、車へ戻りました。

バック・トゥ・ザ・スタート

自慢ではありませんがわたくし、免許をとって9年経ちますが未だにほとんどバック駐車をしたことがありません。

教習所では3本目のポールが後ろの窓から見えたらハンドルを切ればよかったのですが、実際の駐車場にはポールが見あたらないのです。ポールは? ポールがないとハンドル切るタイミングがわからないよ…。

また、いまだに左右の判別ができないことも相まって、通常運転と逆になるタイヤの動きがまったく理解できないのです。

たった数メートルの駐車ができない私が、100m以上の坂道をバックで下ることができるでしょうか。否。

とはいえ私がいる限り永遠にこのままなので、しぶしぶバックをはじめました。

ただ下がるだけならまだしも、轍をいかなくてはなりません。

私の車にはバックモニターなる最新技術はついてないため、車から顔を出してヨロヨロ下がります。

逸れそうになったら前進、ハンドルを切り返して後退。

その間にも轍は容赦なくエッセを削ります。ゴリゴリゴリg

エッセ

らめえ…

らめすずめ

私だってらめえ…

ちょっと逸れたら畔だか側溝だかに落ちるんですもの。

私も脱輪して前の車より先にけん引されるんじゃねえの…?

それはそれでコントみたいで楽しそうだけど、宿の人に申し訳なさすぎるので真面目にハンドルを握ります。

どうして車の後ろには強い光のライトがつかないのでしょうね…いや、誤作動したら危ないからだろうけどさ。

全然見えないよ、進むべき道が。そんなの人生だけで十分よ?

途中何度かあらぬ方向にいきかけましたが、無事バックで駐車場まで下りました。
近年まれにみる緊張感でした。

すずめの一番長い日って感じ。

でもこれで終わらないんですよね…

ああ、久しぶりだからちょっと疲れちゃった。
続きは後半に回します。

後半につづく

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