カメラ・写真

【レンズヒーターを自作してみた】1000円以内で夜露防止!!

カメラ用レンズヒーター自作

どうもこんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。

始まりました、久々の『つくってあそぼ♪』のコーナー。
久々といいつつ前回どこでこのコーナーを設けたのか、そもそもこんな企画をしたことがあったのか全く思い出せませんが、細かいことはさておき。

今回工作したのはコチラ!

自作レンズヒーター
ドララララ

カメラ用レンズヒーター!

つまりレンズを温めるためのヒーターです。

この私ですら電気代節約のためヒーターを渋っているというのに、全くもってレンズは生意気なものですね。

冬季の撮影、特に山など気温が低い場所になると、レンズが凍ってしまったり寒暖差で結露してしまったりします。
レンズが結露すること自体カビの発生につながるので良くないのですが、前面のレンズが曇ってしまうと撮影にも影響が出てしまいます。

曇ったレンズで撮影した写真。

曇ったレンズで撮影した写真

タイムプラスや長時間露光などが終わったあとに、

すずめ

レンズ曇っとるやんけええええ……

なんて事態になると数時間がお釈迦どころか、私も精神的に天に召されるので避けねばなりません。

そんな状況を打破してくれるのが、レンズヒーター。

レンズヒーターは1200円ほどで購入できる安いものから、ビクセンなどの1万円を超えるものまでピンキリです。

今までは結露しまくるレンズを無理やりメガネ拭きで拭くといった愚行をしていた私ですが、今年はきちんと対策してみることにしました。

そんなわけでレンズヒーターの自作です。デーアイワイ。
自分で作ればなんと予算1000円以下で済みますので、カメラどころではない貧乏人にもおすすめ。

材料や作り方をまとめましたので、レンズヒーターを自作したい人は参考程度にどうぞ~

ぶっちゃけ面倒なのでレンズヒーターは買った方がコスパいいよ

身も蓋もない本音なのですが、想像以上に手間なので自作にこだわらない人や金銭的余裕がある人は既製品を買いましょう。

クオリティの高いものが翌日には届きます。

私も3日近くフンフンしてゴミを作ったので、買えば良かったなって後悔してます。
でもここで買ったら負けじゃん?

とくに不器用な人や、工具・材料が十分にない人はコスパ悪すぎるのでご注意ください。
……私言ったからね?

自作レンズヒーターの原理

それでは早速作成に取り掛かります。
――が、つくってあそぼのコーナーですので助手的なものが必要ですね。

ゴロリ

私の助手は信州のボノボこと、ウンパッパさん。
半年ぶりに彼女を召還しましょう。

ウンパッパ

ゴリラなの~~~~

わかりやすいように、彼女と二人三脚で紹介していきましょう。
……ぶっちゃけそんな必要ねえんですがね。

自作レンズヒーターの原理は、レンズに巻くベルトへニクロム線を通し、ニクロム線とモバイルバッテリーを繋ぐことで発熱させて熱源にする、というものになります。

自作レンズヒーター
ウンパッパ

ニクロム線はトースターやコタツ、電気ストーブなど色んなところで使われているの~優秀!

自作ヒーターを作る際重要になるポイントは、

  • ベルト部分に選ぶ素材
  • ニクロム線抵抗値に合わせて太さと長さを調節する
  • 適切に圧着し、絶縁処理を施す

という3点になります。
のちのちひとつずつ解説します。

自作レンズヒーターに必要なもの

工具編

工具。
最低限のもので作ったので、とりあえずこれだけあれば出来るよ、というものです。

  • ハサミ
  • 圧着ペンチ
  • ニッパー・ペンチ
  • 巻じゃく
工具

圧着端子を使用するので、圧着ペンチがないと厳しめです。
プライヤーで代用できるのかもしれませんが、少なくとも私の力では無理です。ゴリラは知らん。

材料編

ニクロム線(300W PE-53NH)

ニクロム線

ホームセンターで108円。
もっとも使いやすい太さは0.32mm・0.29mmあたりかな?と思ったのですが、クソ田舎のホムセンには0.45mmしかありませんでした。

しかもクルックルのやつで使いにくいのなんのって。
この丸まっているものは伸ばして使いましょう。

USBケーブル

最近は何か電子製品を買うたびについてくるやつ。
部屋のあっちこっちに転がっているので実質タダ。

変換ケーブル

USB変換セリア

USB変換ケーブル。
USBケーブルを直で繋いでもいいのですが、今回は変換ケーブルを介することにしました。

メスがマイクロタイプならなんでも構いません。セリア産。100円×2。

モバイルバッテリー

モバイルバッテリー

一般的にレンズヒーターはモバイルバッテリーは別売りなので、これは予算外です。

スマホ充電に使う普通のモバイルバッテリ。
10,000mAh以上のもの推奨。

さっくりいうと10,000mAhとは、「10Aの電流を、1時間流すことができる」ってこと~
※1A=1000mA

これを1時間で0.5~1Aの電流が流れるように調節することで、ひと晩持つようにします。

絶縁テープ

絶縁テープ

52円也。

圧着スリーブ

圧着スリーブ

PB-1.25。
162円也。

両面テープ

50度程度に耐えられればOK。
そこまで頑丈なものでなくても問題ない。

ベルト

自作レンズヒーター

ロッドベルトを使っている人が多いようですが(釣り竿まとめるやつ)、そんなのどこに売ってんの?って感じだったので、ゴム製の柔らかいベルトを仕入れてきました。
ホムセン産。210円。

このベルトがレンズを包む部分ですので、長さがあり自分が使えそうと思ったら正直なんでもいいです。

保温アルミシート

アルミシート

ゴムベルトは中にニクロム線が入れれないので、アルミシートとゴムベルトでニクロム線を挟むことにしました。

100均に売っている薄いやつです。
残りは私の窓に貼りついてます。

ダイソー産。

マジックテープシート

マジックテープ

ゴムベルトに両面テープでつけて、レンズに固定する際に使います。
ロッドベルトを使うのであれば必要ありません。

ダイソー産。保温アルミシートとは幼なじみ。

ウンパッパ

今回買った分の出費は972円。
ふう、ギリギリ1000円以内~~

レンズヒーターの作り方

① レンズ外周を調べる

まず、どれくらいの長さが必要なのか、レンズの外周を調べます。
いくつかある場合は、一番大きなレンズに合わせましょう。

星景撮影に使うTAMRON15-30mm F2.8DI VC

自作レンズヒーター

だいたい40cmのベルトであれば足りるということがわかりました。

なお巻き尺。

巻き尺測るマル

学研『2年の学習』2000年度教材おしゃべりまきじゃく「犬マルくん」
巻き尺を伸ばすたびに「マルマル」言ってて喧しい。

② ニクロム線を選ぶ

ベルトを1往復する形でニクロム線を通すため、2倍の80~90cmのニクロム線が必要です。

モバイルバッテリーは5V/1A&2.4A

モバイルバッテリー

今回は0.5~1Aの電流を流すことを想定して、90cmほどで抵抗値が8~10Ωになるようなニクロム線を選びます

ウンパッパ

オームの法則なの~~

R(抵抗)=V(電圧)/I(電流)
今回はおよそ 5V/0.5A=10Ωで計算

そもそもUSB2.0規格の電流って上限0.5Aじゃないの? と思うんだけど、ぶっちゃけそこのとこよくわかってない。

90cmほどで10Ωになるには、0.3mmくらいのニクロム線を用いればよいようです。

【参考サイト】


※ メーカーによって異なりますので、商品に抵抗値が書いてあるものを選んだ方が無難だと思います。

私はホームセンターに売っていたのがこれだけだったので、0.45mmを使いました。
たぶん100cmにしても抵抗値6くらい。

ニクロム線はネットで購入した方が良いかもしれませんね。

③ ニクロム線をバッテリーと繋いでみる

ニクロム線をおよその長さに切って、ちゃんと温かいか一度バッテリーに繋いでみます。

USB変換コネクタの被覆を剥がして、赤と黒の線に繋ぐ。
白と緑は通信用で必要ないので、切っても大丈夫です。

自作レンズヒーター

触ってみてほんのり温かいな~くらいでOK

④ ニクロム線をベルトに貼りつける

今回はイノアックのゴムスポンジロールを使いました。

幅3センチ、長さ1mの片面粘着テープ付。
まさにこのために生まれてきたようなベルトではないか! と購入。
本来の用途は知らん。

ここに、ニクロム線を貼り付けていきます。

自作レンズヒーター

線が重なるとショートするので、十分な隙間を設ける。
一度ショートさせたらテープ焼けて焦げた匂いがしました。怖い。

ベルトの長さより、ニクロム線が少し余るように貼りつけます。

最初はこの上からさらに両面テープを被せましたが、そこまでせずとも大丈夫っぽかったので、この上に切ったアルミシートを貼る。

ベルト部分完成!
バッテリーに繋ぐとほんのり温かいですが、ちょっと温くない?大丈夫?と失敗の影が見え隠れしていて不安でした。

⑤ ニクロム線とUSBケーブルの圧着

温度がOKだったら、USB部分とニクロム線を圧着します。
もう少し温度を上げたいようだったら、様子を見ながらニクロム線を切ってみましょう。

なお熱くなり過ぎても戻せないので注意。

ニクロム線ははんだ付できませんし、そもそも私の家にそんな工具ありませんので圧着端子を使用します。

自作レンズヒーター

こういうのを見ていると前職を思い出して頭痛がするのでマッハで作業。
やり方は結構メチャクチャですが、多少おかしなことになっていても問題ないと思います。(自己責)

ニクロム線丸出しが気になる人は収縮チューブなど使ってください。
私は絶縁テープぐるぐる巻きにして完了させました。

あとは100均で買ったマジックテープを貼り付けて……

自作レンズヒーター

完成!

THE☆手作りって感じ。

1本は圧着が甘かったのか3日後に取れてた。
無理やりねじ込んで5か所くらいペンチで圧着ですよ。もうメチャクチャ。

こいつをモバイルバッテリーと繋げばOK!
35度くらいになりました。

自作レンズヒーター

個人的にはもっとホッティーなのを期待したのですが(45度くらい)、これがこいつの限界のようです。

室温15℃で35℃って、氷点下でも大丈夫??と心配ですが、実用性はどうでしょうか。
さっそく試してみました。

自作レンズヒーターを使ってみた

やって来ました、山!
10月の終わり、氷点下!

温度計
すずめ

さむううううううううううう

湿度70%は嘘やろ……

深夜2時頃から6時半くらいの約4時間、レンズにヒーターを巻き付け撮影に励みました。

いや、ヒーター必要なのはレンズじゃなくて私だよ。

結果――

自作レンズヒーター

鏡筒は結露していましたが……レンズは、

自作レンズヒーター

テッテレー!!

無事です!
撮影中もレンズが曇るようなことはありませんでした。

条件が良かっただけかもしれませんが、その後2回ほど使用した時もレンズに曇りは見られなかったので、まずまず効果アリという感じなのでしょう。

触った感じは全然温かくありません。

幅3センチというのが絶妙で、「太ければそれだけカバーできてええやろ!」と思っていたのですが、実際はピントリングに引っかかったりするため、あまり太さは必要ない模様。

3センチだとちょうどレンズフードを覆うくらいなのでぴったりです。
しかもこのゴムベルト、滑り止め機能が素晴らしい。

保温シート側の方が温かいのですが滑りやすいので、ゴムシート側を内側にしています。

1000円以下で2本ほレンズヒーターが作れるので、金欠カメラマンはぜひ試してみてください~~

無能

くださ~~~い

今回マジでゴリラいらなかったな。
クビにしよ。

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