【青春18きっぷ×飯田線秘境駅】箱ダイヤにて全駅下車する方法

飯田線秘境駅を箱ダイヤコンプ

どうもこんにちは、甘星(@S_amaboshi)です。

9月2日~9月6日にかけて行っていた4泊5日青春18きっぷの旅最終日は、飯田線秘境駅めぐりを行いました。

飯田線は愛知県豊橋市から長野県岡谷市を結ぶJR東海の鉄道路線です。
(※川岸・岡谷駅はJR東日本の中央本線になる)

愛知県・静岡県・長野県の三県を跨り、全長はおよそ195km。
90駅を越える多くの駅が属しているため、各駅間の平均は2キロほどしかありません。

豊橋駅から岡谷駅までの乗車時間は6時間超にわたり、JRの中でも屈指の『乗車時間の長い路線』と言われています。

天竜川の渓谷、三県に跨ぐ山岳地帯など車窓も人気が高いですが、多くの秘境駅が属していることでも注目を集めています。

昨今では、この秘境駅を巡るための特別急行「飯田線秘境駅号」が走るほど。

今回はこのような特別列車を使うことなく、青春18をきっぷを利用して1日で6駅の飯田線秘境駅をめぐってきました。

いわゆる箱ダイヤ利用です。

実際のスケジュールやダイヤも記載していくので、興味がある方や1度秘境駅めぐりをしてみたいと思っている方は参考にしてみてください。

 

飯田線の秘境駅一覧

まず今回私がめぐった秘境駅6駅ですが、以下の通りになります。

飯田線の秘境駅
  • 小和田(こわだ)駅
    秘境駅ランキング3位。
    周辺集落までは徒歩1時間。鉄道利用のみでしか到達できない駅。1日の利用者は8人。
  • 千代(ちよ)駅
    秘境駅ランキング25位。
    徒歩数分のところに小さな集落があるが、鉄道の利用者数は1日に2人。のどかな農村の中にある駅。
  • 為栗(してぐり)駅
    秘境駅ランキング16位。
    難読駅。目の前には天竜川と吊り橋の景観がそびえ、近くには景勝地である「信濃恋し」がある。1日の利用者数は4人。
  • 金野(きんの)駅
    秘境駅ランキング7位。
    駅前まで車の通行が可能だが、飯田線内でもっとも利用者数の少ない駅。(1日0,4人)山深い場所にあり、周辺に集落はない。
  • 中井侍(なかいさむらい)駅
    秘境駅ランキング13位。
    駅の裏に民家がある。お茶の産地としても名高く、駅周辺には茶畑が広がる。1日の利用者数は10人。
  • 田本(たもと)駅
    秘境駅ランキング6位。
    崖と天竜川に囲まれ、陸の孤島と化した秘境駅。周辺集落へ出るまでに登山道を20分ほど歩く必要がある。1日の利用者数は2人。

なにをもってして秘境なのか? という定義は曖昧ですが、今回は秘境駅のパイオニア・牛山隆信氏の「秘境駅へ行こう」で50位までにランクインしている駅に限定しています。

伊那小沢駅も秘境駅に近いですが、今回は訪れていません。

箱ダイヤってなに?

飯田線は本数が少なく、駅によっては1,2時間に1本しか電車がきません。

上記の6駅は、豊橋駅から以下のような順番で並んでいます。

至豊橋 小和田駅 ー 中井侍駅 ー 為栗駅 ー田本駅 ー 金野駅 ー 千代駅 至岡谷

これらの駅を、豊橋方面(または岡谷方面)から順番に巡っていこうとすると、「1度下車したら2時間先まで電車が来ない!」なんてことがザラに起きてしまうのが飯田線です。

上り線、もしくは下り線どちらかだけを利用していたら、始発から終電まで利用してもまわりきれないかもしれません。

そこで箱ダイヤ乗りを行います。

箱ダイヤとは、鉄道会社で働く乗務員の休憩時間や交代時間を含めた1日の動きを示す図のことです。

乗務員の人々は1日に何度も路線を往復するので、縦軸に駅、横軸に運行列車を置いた時刻表から、出社駅・乗降駅のスケジュールを組んで働いています。

箱ダイヤ

横線と縦線を組み合わせて四角の図表になるため「箱ダイヤ」と呼ばれています。

この時刻表を利用し、1日でも飯田線6駅を乗降できるようスケジュールを組みました。

飯田線秘境駅をコンプ 1日のスケジュール

飯田線秘境駅箱ダイヤ本来は、始発で乗った豊橋→岡谷電車では8時18分に中井侍駅で下車し、10分後の豊橋行きの電車で小和田駅に戻る、という予定でした。

その後15時17分金野駅発の電車で田本駅へ向かい、16時57分発の電車で天竜峡へ。
天竜峡を少し観光してから、20:59着の電車で岡谷へ戻る……というスケジュールですね。

しかし!

ぼんやりしており、初っ端の時点で中井侍駅ではなく小和田駅で下車するという痛恨のミスをやらかす!!

遠ざかっていく電車を見ながら、「……いや、降りる駅違くね?」と気づき小和田駅のホームで膝から崩れ落ちましたね。

oh……!

慌てて予定変更をし、後倒しにしながらもなんとか6駅めぐりました。
本数の少ない路線での乗降間違えや乗り遅れはかなり致命的です。

とはいえスタートを早くしておけばこのようなトラブルにも対処できますので、始発から始めるのをおすすめします。

飯田線秘境駅の旅① 小和田駅(8:13~10:10)

前日豊橋に宿泊をしていたため、豊橋駅から始発(6時)でスタートです!
飯田線の秘境駅めぐり 飯田線の秘境駅めぐり 起床が5時ころになりましたが、ここを逃すとその後の予定が狂うどころの騒ぎじゃないので、とにかく気合いで起きました。

平日なため通勤・通学の人がまばらにいましたが、一人でクロスシートを占領できるくらいには空いています。
天気もよく車窓撮影などをしていましたが、段々と眠くなり居眠りもして……結果、見事降車駅を間違える。
飯田線からの景色豊橋駅を出てから約2時間後。
小和田駅からのスタートになりました。

飯田線の秘境駅内には、トイレがありません。
とくに小和田駅は集落も遠いだめ、事前にトイレは電車内で済ませておいた方いいです。

車内のトイレは様式で使い勝手もよかったですね。(普通列車のトイレって和式のイメージがあった)

小和田駅は飯田線内の中では最も「秘境度」が高く、人気駅の一つでもあります。
小和田駅
人生初の秘境駅にドキドキ。
降りたのは私だけでしたが、一本後の電車で中年の夫婦が降りてきました。

詳しい駅の様子はこちら。

【小和田駅】飯田線の秘境駅まとめ① ミゼットと温かな廃墟のある駅静岡県浜松市に位置する小和田駅は、JR東海・飯田線に属する無人駅です。周辺には道路も集落もないため、秘境駅ランキング第3位に位置し高い人気を誇っています。脱出不可能と呼ばれるほど山に囲まれ孤立した駅を、実際に訪れてみました。...

飯田線秘境駅の旅(休憩) 水窪駅(10:21~11:06)

豊橋駅から電車に乗ったあと、ペットボトル1本の水しか持って来ていないことに気付きギョッとしました。

秘境駅6駅の駅前には、コンビニはもちろん自動販売機すらありません。
(というか水道すらない)

「21時まで水一本の旅ってどんな修行だよ……」と思い、食料調達をすることにしました。

時刻表的に小和田以南の駅にしか行けないので、寄ったのは2駅先にある水窪駅。
水窪駅
読み方は「みなくぼ」ではなく「みさくぼ」
2駅離れただけなのに、だいぶ雰囲気が変わります。

天竜川を挟んだ向かいが側は町並が広がっており(橋まで徒歩5分)、飲食店も数件あるようでした。
水窪駅前
今回は道沿いにあったスーパーで飲食料を購入。
途中下車をして食事をしたい人や、飲食料を買いたい人は水窪駅がおススメです。

飯田線秘境駅の旅② 千代駅(12:04~12:52)

水窪駅を出発してから約1時間。
ちょうどお昼頃、千代駅に到着しました。
飯田線の秘境駅・千代駅
この時間帯が1番天気が良かったですね。
抜けるような青空が印象的でした。

千代駅は農村に位置する駅で、目の前には畑が広がり、徒歩10分ほどのところに小さな集落があります。

比較的秘境感の薄い駅です。のどかだなぁ、という印象が一番強かった場所ですね。
詳しい駅の様子はこちら。

【千代駅】飯田線の秘境駅まとめ② 引込線は砂利運搬時代の名残か?全国秘境駅ランキング25位にランクインする、飯田線の千代駅を訪れました。「秘境駅」と言われながらも周辺には集落が存在し、飯田線の秘境駅の中では秘境感は薄めです。のどかな農村に佇む千代駅には、かつて砂利運搬で栄えた名残である引込線路を残しています。...

飯田線秘境駅の旅③ 為栗駅(13:17~13:45)

千代駅から車窓などを撮りながら為栗駅を目指します。

飯田線の車窓
飯田線で車窓を撮りたいなら、豊橋駅から出発した場合左側の席がおすすめです。
しかし午後からは太陽が差し、逆光になってしまうので注意。

途中為栗駅と田本駅の秘境2駅に挟まれて、温田駅というところがあるのですが、ここが個人的に気に入っている駅です。泰阜村と阿南町の境あたりにある駅ですが、のどかな町です。(まあ、特になにがあるってわけでもないですが)

半年ほど前にこのあたりを舞台にした小説を書いていたので実際に訪れたわけですが、田舎町にしたら絵になりそうな風景が多いんですよね。

阿南高校という学校があります。

こういう大橋は雰囲気があっていい。

それはさておき為栗駅。
ここでは私を含めて3人の人が下車しました。
そのうち一人は私と同じく青春18きっぷで来たという女子大生風の子。

どうせなので写真を撮ってもらい、これが今回の旅唯一の自分が映っているまともな写真になりました笑

なんやねん、このDIYのお父さんみたいなファッションは。

為栗駅は降りると目前に天竜川と吊り橋が広がり、景色の良い駅です。
比較的観光向けの駅ですね。

車で来ることはできませんが、橋を渡った近くまでは乗り入れ可能です。

詳しい駅の様子はこちら。

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飯田線秘境駅の旅④ 金野駅(14:07~15:17)

為栗駅から20分ほどのところに位置する金野駅。
飯田線の秘境駅・金野駅
かなり山深い駅で、何もありません。
その山深さ故か、飯田線内で最も利用者数の少ない駅です。

一キロほど歩くと集落に着くので、時間があれば歩いてみるのもいいかもしれません。

天気も良かったので、山の中を少し歩くだけで気持ちのよい場所でした。

詳しい駅の様子はこちら。

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飯田線秘境駅の旅⑤ 中井侍駅(15:55~16:17)

本来であれば最初に来る予定だった駅。
着いたころには陽が傾き始めていました。
飯田線の秘境駅・中井侍駅
裏手には民家があり、直前まで車が来られるよう道路が通っているため、秘境感は少なめです。

さすがにこの時間になると、「疲れたな~」という気分になってきます。

駅の詳細はこちら。

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ちょうど最後の田本駅に向かう前に、平岡駅で数分止まったため下車して飲み物を調達しました。
平岡駅は天竜村の玄関的な駅で、宿泊施設などもあります。

飯田線平岡駅

飯田線秘境駅の旅⑥ 田本駅(16:56~18:05)

ついにラストの駅。
飯田線秘境駅の中でも、知名度も人気も高い田本駅です。
飯田線の秘境駅・田本駅
絶壁の下に建てられており、近くの集落へも20分ほど歩かないと辿り着くことができません。

今回は脱出は試みず、近くの吊り橋へ行って引き返してきました。
途中倒木があったり、道はあまり良くないですね。

とはいえ竜田橋は雰囲気があったので、ここまではいくことをおすすめします。

駅の詳細はこちら。

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一本遅れになったため、帰りがけにはもう月が見えていました。
飯田線の秘境駅・田本駅今回は天竜峡は諦め、帰宅のため岡谷行きの電車に乗りました。
県内と言えど、やはり飯田線は長い……というのを実感しましたね。

岡谷駅に着いた時には21時30分過ぎ。
長い長い飯田線秘境駅の旅と、青春18きっぷの旅もようやく終了です。

おすすめ駅&まとめ

飯田線秘境駅を一気に6駅回ってみましたが、もうちょっと1駅1駅をゆっくり回りたかったですね。
とくに今回は駅周辺のみで、集落を回りそびれてしまいました。
そんなわけで、また訪れて周辺も見てみたいと思います。

おすすめはやはり小和田駅と田本駅ですね。
圧倒的な秘境駅感です。

とくにこの2駅は集落に出るまでも時間がかかりますし、今度訪れる時は脱出も試みたいと思います。

豊橋駅を朝の6時に出て、岡谷駅に着いたのは21時半。
およそ15時間の長旅になりました。

まあ、初っ端から降り間違いさえしなければあと1時間は早くついていたわけなのですが……。

1日でコンプできるとはいえ、箱ダイヤを使っての飯田線秘境駅めぐりは少々気力・体力、そして時間が必要な旅になります。
そのどれもがあるぜ! という方は挑戦してみてください。

箱ダイヤは面倒くさい! という方向けに秘境駅号が今年も下記の日程で運行します。

  • 運転日:2019年11月16日(土)・17日(日)・23日(土)・24日(日)
  • 区間:豊橋駅~飯田駅(各日上下1本)
  • 停車駅:小和田駅 田本駅 金野駅 中井侍駅 為栗駅 千代駅 伊那小沢駅 柿平駅
    (2駅追加で、計8駅をまわることができます!)
  • 各駅の停車時間は5分~20分になります。
  • 編成:373系(3両)

人が多く忙しなくもありますが、鈍行列車使うより短時間で秘境駅をめぐれるので気になる方はチェックしてみてください。⇒ JR東海公式

一度は行ってみたいと思っていた飯田線の秘境駅めぐりが、ついに達成できて満足です!

地元といえば地元になるので、また行って新たな楽しみを見つけたいと思います!

以上です。

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