長野県

和田峠(長野)での黒曜石採取と東餅茶屋跡の廃墟を尋ねて

石好きの甘星(@S_amaboshi)です。どうも、こんにちは。

青春18きっぷを使って新潟までヒスイ拾いに行ったのに、大雨で海岸にすらたどり着けなかった……

という悲しい旅行から数日、「やっぱり石拾いがしたい!」という気持ちが自分の中で高まっていました。

【青春18きっぷ一人旅】4泊5日ー1日目北陸の旅・長野~石川―青春18きっぷで4泊5日の一人旅、初日です。地元の長野県から新潟県・糸魚川駅を経由し、金沢駅を目指します。途中えちごトキめき鉄道(日本海ひすいライン)や、あいの風とやま鉄道などの第三セクターを利用するため、あまりお得ではなくなってしまった北陸の旅レポです。...

石なら河原にあるやん。

まあ、そうなんですけどね。いや、そうじゃなくて。普通の石じゃない石が拾いたいんですよ。
(探せば近所の河原にも貴重な石が多分あるんだと思います)

手頃なところにないかなぁ、と考えていたところ和田峠の存在を思い出しました。

地元の和田峠は黒曜石の採取場所として有名なんですよね。
というわけで今回は、黒曜石の産地である「和田峠」で黒曜石探しを行ってきた話をまとめていきたいと思います。

※ 現在の和田峠は、場所によって黒曜石やザクロ石の採掘が禁止になっています。

黒曜石とは?

黒曜石(黒曜岩・英語名オブシディアン)とは火山岩の一種で、ガラス質の石です。

見た目は黒や茶色のものが多いですが、中には透明や赤褐色のものもあり、珍しいものでは青や緑、紫などの光沢を表すものもあります。

流紋岩質(ケイ酸分が多い)のマグマが急激に冷やされることで、凝固して生じると考えられています。

割ると断面が鋭いため、日本でも旧石器時代にはナイフや矢じりなどの石器として利用されていました。

日本史の教科書で見た覚えがある人もいるのではないでしょうか。

実は現代に至っても実用されており、海外では手術用のメスや剃刀として使用している地域もあります。

また透明でガラス質の見た目から、研磨して装飾品となることもあります。

黒曜石の産地

火山活動が活発な日本では、100箇所ちかくの場所で採取されていますが、中でも有名な黒曜石の産地は以下の場所です。

  • 北海道 白滝・赤井川・十勝・置戸
  • 長野県 霧ヶ峰(和田峠)・八ヶ岳
  • 静岡県 伊豆天城・熱海
  • 神奈川県 箱根
  • 東京都 伊豆諸島(神津島・恩馳島)
  • 島根県 隠岐島
  • 大分県 姫島
  • 佐賀県 伊万里市腰岳
  • 長崎県 松浦市牟田・佐世保市川棚町

中でも北海道十勝地方は黒曜石の産地としてかなり名が高く、「十勝石」という別称もあります。

石器に向いている良質な黒曜石が採取できる長野県、姫島の産地が国の天然記念物に指定されている大分県の「県の岩石」は、黒曜石になっています。

長野県(和田峠・星糞峠)における産地

長野県の霧ケ峰から八ヶ岳周辺に限って言えば、細かく下記の産地に分かれます。

  • 星ヶ塔・星ヶ台(諏訪・霧ケ峰)
  • 和田川流域の東餅屋(長和町和田峠)
  • 男女倉川(長和町)
  • 鷹山川上流(長和町)
  • 冷山・麦草峠(茅野・蓼科)

男女倉川や蓼科方面で採れる黒曜石は、あまり良質なものではなく、一方で諏訪周辺のものや和田峠で採れる黒曜石は、透明度が高く良質なものが多いようです。

日本地質学会によるこちらの文献を参考にしました。

今回私が向かったのは、東餅屋方面です。

和田峠の黒曜石は採取禁止?

和田峠は黒曜石だけでなく、柘榴(ざくろ)石の採掘場所でもありました。

柘榴石とは?

ケイ酸塩鉱物の一種。
橙色、黄色、緑など色は多彩だが、赤い色のイメージが強い。

赤い結晶が集まった状態で採掘されるものが多く、その姿がザクロ(ラテン語:granatum)に似ていることから、ガーネットと呼ばれるようになった。

1月の誕生石で、石言葉は「真実」「友愛」「情熱」「実り」など。

変わらない愛情や友情、といった熱い意味を持つ石です。

奥華子さんの歌にも「ガーネット」ってありますけど、「あなたはずっと特別で~大切で~」って言ってるので多分そういう意味合いですかね。

それはさておき石に戻ります。

旧道(国道142号)を北東に進んでいくと、信号機つきのトンネルがあります。

トンネルを抜けると霧ケ峰高原や美ヶ原高原に抜ける「ビーナスライン」との分かれ道がありまして、ちょうどそのあたりには小さな沢があります。

和田川ですね。

どうやら調べてみたところ、以前はその沢で黒曜石やザクロ石の採取が盛んだったみたいです。

ザクロ石は大きいもので3センチ大の結晶が見つかった、なんて話も。

しかし多くのマニアが集い大量に採掘されてしまったため、現在では採取禁止になっています。

だいぶ採りつくされてしまったようですね。

私が子供のころは、そこら辺の川やなぜか学校の裏とかにも黒曜石が転がっていた気がするんですけど。

確かに最近は見なくなりましたね。

沢の入口には『ザクロ石等の採掘禁止』を示す看板があるようです。

今回私は沢の入口には行かなかったため、その看板を見ることはできませんでした。

下流域は採掘可能、という話も聞きます。
町がHPなどで大々的に注意しているわけではないため、いまいちわかりづらいですね汗

とりあえず今回は、下流でも沢で採取するのはやめました。

そもそも沢に入るとなると、ちゃんとした準備が必要ですし。
探検かよ、ってくらい緑も鬱蒼としている。

今回は東餅茶屋周辺の道を歩いてみました。

道端に落ちている石なら拾ってもいいでしょう。……多分。

東餅茶屋跡地

数年前までは餅屋甘味、うどんなどを提供していた東餅茶屋。

 

正式には東餅屋なのかな? 東餅屋(地名)にある餅屋という紛らわしい。

正面にあった看板によると、

唐沢、東・西餅屋、樋橋、落合に茶屋があり、人馬の休息所になっていたようです。
江戸時代の話ですね。

東餅屋でも5件の茶屋があったわけですが、ここの東茶屋の廃業をもってすべての茶屋が終わりを迎えました。

ここでは店の主人が以前採掘した黒曜石も売っていたようです。

駐車場が広いので、ちょっと車を停めさせていただきました。

今ではすっかり廃墟。
でもなんだか味がありますね。

正面にはレストラン? のような建物も。もちろん廃業しています。

餅屋の横には、かつてバス停だったのかなんなのか、完全にぶっ壊れた廃屋が……。

黒曜石発見

旧道とビーナスラインの境の道路をうろうろして、黒曜石探しをしました。

上流では採取禁止になっている沢ですが、それ相応の装備でないと入るのは躊躇われます。

しかし沢に入らずとも、草地に覆われた道をよく見てみると……

ところどころにキラキラとした輝きが見えます。
そう、黒曜石が埋もれているんですね。

決して大きいものではありませんが、自分としてはこれくらいで十分なので少し持ち帰ることにしました。

その後142号線を歩き、中山道にも入りましたが熊が出る可能性もあるらしく引き返しました。

どうでもいいけど、両方中山道なのにこの矢印看板いるのかな……?

少し奥まった場所では、とかく不法投棄が目立ちますね。
タイヤや布団、冷蔵庫やテレビなんて大物も捨てられています。

これ以上歩いても目ぼしいものはなさそうでしたので、今日のところは引き返しました。
(本音はトイレに行きたかった……)

ちょっと見たスマホの電波が立っていなかったのですが、まさかの圏外。驚きです。

採取した黒曜石はだいたい2~3センチ程度のものでした。

透明に近いガラスのようなものから黒々したものまであります。

一番大きな塊を少し割ってみましたが、欠片はかなり鋭く、コピー用紙ほどの紙ならカッターで切るようにスッパリ切れてしまいました。

扱いには注意が必要です。

まとめ

大物はありませんが、小さなものでしたらまだ和田峠の道沿いにあるんですね。

自分で拾ってみたいという人は一度訪れてみてもいいかもしれません。

単純に黒曜石が欲しいだけなら、メルカリやヤフオクなどでも売ってるんですよね。やたら割高で売っている人もいますが。

今回はいまいち場所が分からなかった、ということもありますので、改めて採取可能な場所を調べて訪れてみたいと思います。

また、この周辺には土壌改良材や培養土原料として使われるパーライト(黒曜石パーライト)の製造会社があります。

事業所によっては交渉次第で少し譲っていただける、なんて噂も聞きましたので、その真偽のほども確かめてみたいです。

以上です。

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