どうもこんにちは、ポジティブニートことあまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
無職になってもうすぐ1年なので、働いていた過去などもう記憶の彼方なわけですが、今日はちょっと思い出して退職の時の話をします。
「若者がすぐ会社を辞める時代」と言われていても、退職ってすごく難しいことだと思うんですよ。
ばっくれとか、親に電話してもらうとか、そんなぶっ飛んだ例は少数派。
実際のところほとんどの人は、
上司に言い出す → もっと上に人間(社長とか)と話す → 退職届 →引継ぎとか挨拶 → 退職
という面倒な手順を踏んで、やっとこさ退職にいたるわけです。
ですが中には、勇気を振り絞り「辞めたい」という意思を見せたのに、引きとめられてしまうというケースがあるかと思います。
そんな時「俺は絶対に辞めるんだ! 誰が何と言おうと辞める!」という意思をハッキリ言える人や、「ふざけんな違法だろ!」と強気に出られる人はまあ、いいです。
ブラックとか会社そのものに憎しみさえあり、「立つ鳥後を濁しまくってでもやめてやる!」と思える人は、恐らくこの記事にたどりついてすらいないでしょう。
でもみんながみんな、そういう人ではありません。
中には、
- 退職したいけど会社や上司は嫌いではない……だから無下には扱えない
- 小心者で、強く出られない
という人もいると思います。
今辞められると困るとか、考え直してくれとか言われてしまうと、押し切れない。
でも会社は辞めたい。一刻も早く退職したい。
そんな板挟み状態になってしまっている人だってきっといるはずです。
まさに自分がそうでした。
押しに弱く、頼まれるとNOと言えない日本人の典型。
しかし人間折れてはいけない時があります。
本当に退職したいという意思があるのなら、貫かなくては生活を変えることはできません。
今回は自分の退職体験談を振りかえりつつ、「退職したいのに引きとめられてしまった」と悩む人の背中をバンバン押していきます!!
Let’s 退職!
Contents
引きとめられて迷うと退職日が遠のく
私は入社式の日から「会社辞めたい!」と思っていましたが、具体的に考え始めたのは4年目のころ。
そして退職したいという意思を上司に告げてから、実際に会社を辞めるまでに1年もかかってしまいました。
理由は単純で、最初に引きとめられた際に押し切ることができなかったからです。
「今すぐじゃなきゃ駄目か?」「結婚でもするのか?」と訊かれ、
「いやあ、そういうわけではないんですけど……」と曖昧な返答をしていたら、
「もう少し待ってくれ」と上司や社長に頼まれる流れになり、結局頷いてしまいました。
上司のことも社長のことも、そもそも会社も嫌いではありません。
だからこそ余計に、最後で荒波を立てたくない、という思いが強かったのです。
しかし本当に退職したい場合、引きとめられた時に迷う素振りはNG!!
躊躇いを見せると、会社側も「まだ止められる余地があるのではないか?」と期待してしまうからです。
これは例えるならば恋人に別れを告げる時と同じで、
スッパリ「あなたとはもう付き合えない。別れる。さよなら」というよりも、「あなたのことは嫌いになったわけではないけど、でも……」
みたいな曖昧な態度をとる方が、振られた方もまだチャンスがあるのではないか? と思い未練が残ったり、ストーカー化したりしてしまいます。
「絶対に辞めたい」という意思を見せない限り、会社側は引きとめれば残ってくれるかもしれないと考えます。
余計に引きとめは執拗になる可能性もあります。
そしてなにより、一度流れてしまった退職話を再度掘り返すのは難しいです。
私も半年ほど経って再び上司に話を切り出しましたが、「上司に退職を告げる」という気の重いイベントを二度も行うんですよ!?
それを考えると、引きとめられた時に絆されてしまう行為にメリットはないとわかるのではないでしょうか。
早く退職をしたいと考えているのなら、迷いや躊躇う素振りは見せてはいけません。
特に普段押しに弱く、周りの言うことをはいはい聞いてしまっている人は要注意。
上の人間はそういう性格を知っているので、「この人なら押せばいける」と思わせてしまいます。
とはいえ逆にそういう人が「絶対に辞める」と言えば、「これは本気なんだな」と捉えられるので、ある意味チャンスとも言えるのかもしれません。
退職希望者を引きとめる会社の思惑
さて退職したいと言われて引きとめる会社の思惑ですが、これは恐らく本当に「辞められたら困る」と思っています。
数ヶ月や1年勤めた人ならまだしも、ある程度の時間とお金をかけて育成した3年目以上の社員は、すぐに変わりが見つからないからです。
中小企業こそそれが顕著です。
私は少しだけ人事に携わっていたのですが、売り手市場の昨今、人を雇うのは一苦労です。
(それを知っていたからこそ、余計に辞めると押し切れなかったところもあります。)
なにせロクな人材が来ません。
説明会に行ってもブースに人が来ない、面接までこぎつけてもバックレる。
内定を出してもキープで反故にされる……などなど。
そうしてやっと手に入れた社員が、ようやく使い物になると思い始めた矢先に「辞める」などと言い出した日には会社としてもたまったものではないと思います。
小さい会社になると、一人が辞めることで体勢そのものが変わってしまうところもあるでしょう。
会社としては、新しい人材を見つけるより、慣れた社員にいてもらう方が圧倒的に時間も金も使わないので、そりゃあ辞めてもらわない方がいいに決まっています。
ただ忘れてはいけないのは、会社にとって必要なのは「仕事をそこそここなせる慣れた社員」なのであって、「あなた自身」ではないということ。
よほどの実力者や特殊な仕事でない限り、労働力に価値があるのであって個人にあるわけではありません。
そこをはき違えて、「自分が必要とされている」「自分がいないとまわらない」などと思わないようにしましょう。
まあ、私は窓際族に近い無能社員だったのでそんなことをは思いませんでしたが。
本当に会社を辞めたい時に持つべきマインド
上記のことを踏まえ、「会社を辞めたい」と思った時に持つべきマインドがあります。
- 会社には自分の代わりになる人がいつか現れる
- 自分の人生を代わってくれる人はいない
シンプルで月並みですが、ただこれだけです。
会社は「今辞められたら困る」とか「君がいないと」とかいろいろ言うかもしれませんが、一人の従業員が辞めて困るのなんて実際は数ヶ月程度です。
1年もすれば新しい体勢やメンバーで回せるようになり、数年もしたらそれこそ記憶から消えます。
だいたいいなくなっただけで会社の経営が傾くような人、早々いません。
どんなやり手やねん。
もしくは従業員2人とかか?
ビジュアルアーツだって、もしだーまえさんがいなくなってもそのうちどうにかなっていきますよ、多分。
逆にそれほどの影響力があるのなら、脅して労働条件を改善させるくらいした方がいいですね。
大方の「仕事辞めたい」と考えている人たちは、おそらく会社にとってはただの労働力に過ぎません。
そう割り切って、「数ヶ月くらいは困ってください」と会社に思える心を持ちましょう。
……もちろん面と向かって言わなくてもいいですけど。
一方で、自分の人生は死ぬまで自分が中心です。
こちらは自分がいなければ、存在すらできません。
どちらを取るべきかは、言うまでもないでしょう。
退職を引きとめられたらどうすればいいか?
心ではわかっている、でも実際引きとめられたら強く出られない。
そういう人でも、「すみません、もう決めました」と揺るぎない態度を見せましょう。
一番勇気を出すところです。
仮に一度引きとめられてしまっても、「やっぱり辞めさせてください」とハッキリ言うことが大切です。
そして「○月頃に辞めたい」「こういうことがしたいから辞めたい」と具体的な話をして意思の固さを見せると、会社もいよいよ引きとめられないと腹をくくってくれます。
自分の目標が会社では絶対に叶えられないことであると、打つ手がないので効果的です。
どうしても強気に出られない人は、ひたすら「申し訳ありません」「すみませんが……」と平謝りする戦法でも場合によってはいいかもしれません。
私はどちらかといえばこれでした。
押して駄目なら引いてみろではないですが、会社としても謝罪しまくって辞めたい人に強気には出られません。
怒ったりするのは問題外で、逆にここまで下手に出ても意思を尊重してくれないような会社ならその程度のところなので、穏便に辞めるという選択自体を捨ててしまった方がいいでしょう。
真っ当な会社なら、強い意思を示せば折れてくれます。
本人の意思を無視して辞めさせない、ということは違法だからです。
退職への糸口は、やはり「辞める」という意思をハッキリと告げることになりますね。
退職を引きとめられた時に考え直してもいい場合も
最後に例外ですが、「会社を辞めたい」と思って引きとめられた時、考え直してもよい場合ばあります。
それはそもそもの退職理由が
金銭面など、労働条件が原因の場合
です。
つまり、社内で改善できる可能性があることが退職理由になっている時です。
休みが少ない、残業が多い、給料が少ない、社内いじめを受けている……etc
全部が全部解決できるかはさておき、交渉次第では改善してもらえる可能性があります。
このケースの場合は、引きとめられた際に「改善してくれるなら辞めない」と強気に出てもいいかもしれません。
限度はありますが、会社が条件改善に見合う人材だと判断したら受け入れてくれる場合もあるでしょう。
条件を飲んでくれないようでしたら、その時改めて辞める意思を固めればいいと思います。
退職をしたいと考えた時は、まず「なぜ辞めたいのか?」という点について、自分自身に問いかけてみましょう。
まとめ
以上、辞めたい時には強い意思を持て!! という話でした。
とにかく押しに弱く、「絶対に頼まれた仕事を断らない奴」と社内でも言われていた自分も、最後は揺るがない気持ちを見せました。
「辞めたい」という意思をハッキリしめすことは、我を通す押し付けではなく誠意だとも思っています。
揉めたらどうしようと不安になり、ついつい強く出られない人もいるかとは思います。
しかし誠実な会社なら、従業員の本気の意思を尊重してくれるはずです。
それを無視してエゴを押し付けるような会社なら、円満退職は目指す必要なんてそもそもありません。
ある意味で、退職する時こそ会社の本当の姿がわかると言っても過言ではないのです。
「会社の本質見たろ」くらい軽い気分を持つことも大切です。
自分の人生は自分の意思で選ぶということを心に、次の生き方を手に入れましょう!
以上です。
曖昧な態度をとると、退職日は遠のいてしまう
会社が必要なのは労働力であって、「自分」ではない
なぜ会社を辞めたいのか?
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