どうもこんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
みなさま、雑草と聞けばどのようなイメージを抱くでしょうか。
邪魔・花屋にも並ばない・虫が増える原因・ないに越したことはない・ラウンドアップで駆除してくれるわ! etc……
なにかと邪険に扱われがちの雑草。
しかし雑草たちには、花屋の店先にならんだ色んな花にはない大きな強みがあります。
それは――だいたいが食べられること!
今回は食べられる春の雑草をチョイスし、より美味しく食すため天ぷらにしてみました。
(いうて普通に食べたらただの草だから、ぶっちゃけ美味しくないよ)
飽食の現代日本とはいえ、何が起こるかわかりません(働かずにお金がなくなりホームレスになるなど)。
そんなわけでどんな時も雑草を食べて生き延びられるよう、食べられる草を見極めて「雑草根性」を身に着けましょう!
それでは、令和の大飢饉に備えてLet’s eat weed!!!!!!!!!!!訳:大麻を摂取しよう!!!!!!!!!!!
Contents
食べられる春の雑草10選
早速ですが、今回選ばれし10選の雑草たちをご紹介します。
家の周辺1キロ圏内でスカウトしてきました。
荒廃しきった家の庭
雑草の代表・ヒメオドリコソウですが、遅すぎたのか真っ白な灰になりかけています。
さすがの私もためらいました。今回は除外。
なお、この日は被っていた麦わら帽子が秒で「ママ~ドゥユーリメンバ~♪」となるレベルの風が吹いていて撮影にならなかったので、写真は採取後のものを使用しています。
ハルジオン
雑草の中でも私が特に贔屓にしているハルジオン。
ハルジオンと聞いて連想するのがYOASOBIかBUMP OF CHICKENかで世代がわかりますね。アラサーおばさんはバンプです。
ユーミンというさらなるおばさんもいるかもしれませんが、あれはタイトルを間違えているのでノーカンにしましょう。
名前は秋に咲くキク科の「シオン」にちなみ、「貧乏草」と不名誉なあだ名をつけながらも、元気に春の野を彩ります。
よく似た花にヒメジョンがありますね。
見分け方としては、
- ハルジオンの方が早く咲く
- 背が低いのがハルジオン・高いのがヒメジョオン
- ハルジオンはピンク色の花が多く、つぼみが下を向く
などなど。
――が、背が高いハルジオンもいるし、色がピンクで下を向くヒメジョンもあり、葉の形も両者似通った種類がある始末なので、茎を切ってみるのが1番わかりやすいのです。
ハルジオン方は空洞。
もちろんどちらも食べられる。
そのままかじると苦いのでオススメできない。
金時草
読み方はきんじそう。別名「水前寺菜」「式部草」とも呼ばれるギヌラ属の多年草。
ギヌラって強そうやな。ゴジラの仲間みたいで。
金時草は普通に栽培・販売もされる野菜の一種なので、食用向きです。
私は成長する前に摂ってしまったため一般的な金時草より小さいのですが、本当に金時草なのでしょうか……。
類する植物が見当たらないから金時草と判断したけど、全然違う草だったら笑える。
葉が表裏で紫と緑色に分かれているコントラストが特徴。
葉や若い茎の部分が食されます。
シロツメグサ
幼い頃、1度が四つ葉のクローバーを探したり花冠を編んだりしたのではないでしょうか。
マメ科シャジクソウ属の多年草、別名は白クローバー。
どこにでも広がりどんどんと増えていくので、庭で繁殖しだすと厄介な雑草です。
ウチは侵食が年々進んでいます。
なおピンク色の花が咲くのはアカツメグサ。千日草とよく似ている。
花は天ぷら、若い葉は茹でて和え物にするのがおいしいらしいです。
ナズナ
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ショトケノザ・スズナ・シズシロ・春の七草――
として有名なナズナ。
これはマメグンバイナズナでしょうか。
昔は両手で挟むとペンペン音が鳴るからぺんぺん草だと思っていましたが、実は擬音からきているわけではないようです。
ペンペンと弾く三味線のバチに似た葉の形が由来なのだとか。
色が黄色いナズナはイヌナズナ。
去年オーブントースターに入れたらファイヤーしたことで記憶に新しいやつですね。
キュウリグサ
なんて可愛いらしい花なんざんしょ。
ムラサキ科キュウリグサ属、忘れな草に似たフォルムですが、注意していないと見落としてしまうほど小さな花です。
名前の通り葉っぱを毟るときゅうりのような臭いがします。生で食べると風味もきゅうり。
別名はタビラコなものの、キク科のオニタビラコとは全く関係のない赤の他人らしい。
植物界ってまぎわらしいね。
ハナイバナというよく似た花もあり、見分け方は花の中央の色が異なるくらいしか相違点がありません。
植物界って以下略。
ハコベ
春の七草のひとつ。
「ハコベラと何が違うの?」と思う方もいるかもしれませんが、同じです。
いつのまにかハコベラがハコベと呼ばれるようになりました。
……こんなところにもら抜き言葉か?
とても小さな白い花びらが特徴で、学名は星を意味するラテン語「stella」よりステラリア。
もちろん花弁が星のような形をしていることに由来します。
たいへん私好みの花。
花びら10枚あるやんけ!
いえいえ、よく見ると2枚1セットで1つの花びらがハートになっているのですよ?
ヨモギ
言わずと知れたキク科の多年草。
(こいつだけ写真撮り忘れたから集合写真より拡大)
一口にヨモギといっても葉の形状が異なるものがあり、本当にヨモギなのか不安になってきますね。
白い産毛とニオイだけで判断しています。
なおトリカブトの葉とよく似ているともいわれ、間違わんやろ! と思うけどたまに間違えて食してなくなる人がいるようです。
昨年ヨモギ団子を作ったので、ぜひこちらもご一読を!
カラスノエンドウ
マメ科ソラマメ属の植物で、普通に栽培・常食されていた歴史も持つれっきとした食用雑草。
似たようなものにスズメノエンドウやカスマグサがあるが、花の色や鞘の形からこれは多分カラスノエンドウと判断しました。
(スズメノエンドウは鞘が丸くて花が淡い色)
この豆豆しい鞘は、生で食べるとりんごの芯のような風味がします。
いずれにせよどれも食べられる。
カタバミ
カタバミ科カタバミ属の多年草。
クローバーとよく似ていますが、葉っぱはハート型で花は黄色なのでよく見ると全然違います。
しかし繁殖力はシロツメグサと同等、例のごとく我が家は着実にカタバミに支配されつつあります。
その繁殖力ゆえ、家が絶えないようにと願いを込めて家紋に使う家もあるそうです。
酢漿草(サクショウソウ)の名で、解毒をはじめとした生薬として使われていた歴史もあり。
普通に食べると酸っぱい。
カキドオシ
シソ科の多年草で、かすかなシソ臭が特徴。
胃炎や消化器系疾患に有効と言われる生薬の花らしいので、いざという時は太田胃散の代わりに庭のカキドオシを食べようと思います。
茎や葉を乾燥させたものをお茶にするとダイエットに効くとの情報を得ましたが、草なんて大体ダイエットになるんじゃないかと……。
春の雑草を天ぷらにして食べてみる
食べられるといっても所詮は雑草。普通に食べたらただの草です。
(ナゾノクサがクサイハナに進化するとき、進化キャンセルをすると0.125%の確率で手に入るレアポケモン。豆。)
話は逸れましたが、今回はこれらのタダノクサを天ぷらにして食べてみたいと思います。
天ぷらにすれば大体食べられる説。
なぜこの説を提唱するかというと、先月に蕎麦屋で「季節の天ぷら」を注文してしまったことがきっかけでした。
春の季節の天ぷらといえば……もちろん山菜。
その中にはもっとも苦手とするアレ(ふきのとう)も当然のように入っていました。
【私の嫌いな食べ物ランキング↓】
なにわろてんねん。
おげげげげげげげげg
と思いながらも、1個200円くらいの価値がありそうだったのでしぶしぶ食べる。
すると、思ったよりも普通に食べられてしまいました。
以上の経験から、「どんなものも天ぷらにすれば食べれるのではないか?」説と考え、今回の企画にいきつきました。
とはいえ、もう一度食べたいかと訊かれたらふきのとうは食べとうない。
またも話は逸れましたが、雑草天ぷらを作っていきます。
サクサク感を出すため、薄力粉を炭酸水で溶く!!(強炭酸は少し炭酸を抜かないとはねるので注意)
そして卵の代わりにマヨネーズ!!
以上が入れるものです。カンタンでしょ?
衣をつけて揚げます。
葉っぱ系は160℃くらいの低温でOK。
なかなかない絵面ですね。
はい仕上がりました。
葉が薄いもの・面積が小さいものは茶色になってしまいましたが、何となく天ぷらの盛り合わせっぽい感じなったのではないでしょうか?
美味しい春の雑草ランキング10
それではランキング形式で美味しい雑草天ぷらを紹介していきます。
1位 ヨモギ
何の面白みもない結果ですが、やはり王道の食用雑草ことヨモちゃんが王者。
ほどよく爽やかな風味を残しつつ、よもぎの葉のもっちりとした柔らかさと衣のサクサク感がたまらない!
どうでもいいけど、サックサクすぎて自分の天ぷらテクにビビります。
採取もしやすいですし、いざという時の心強い味方ですね。
2位 ハルジオン
トップバッターで揚げたせいもあり、めちゃくちゃ美味しかった。
色味もダントツだった。
花部分はふわっとした食感、葉の部分はさっくりと。
生の苦さが嘘のように、揚げると消えてしまいます。
ハルジオンを食べるなら天ぷら一択ですね!
ただ、根に近い茎はやや硬いので、頭の部分だけを食べるとよいでしょう。
3位 カタバミ
天ぷらにしてもなお酸っぱさは健在。
ちょっと天ぷら向きの酸味ではない気もしましたが、それがクセにもなる味です。
ただ見た目がこげたエノキみたいになってしまったので、やはり天ぷらにしない方がいいのかもしれない……。
4位 キュウリグサ
サクサクで美味しい! と思ったけれど、多分ほとんどが衣。
葉部分がほとんどないため、基本的にはスナック感覚で食べられます。
草としての魂もキュウリの風味も消滅した。
5位 金時草
今回もっとも雑草の天ぷらとして優秀だったともいえるのが、金時草かもしれません。
薬草っぽい、ミントのような風味が残っています。というかほぼ歯磨き粉。
さらに見た目もわりと鮮やかで綺麗。
クセのある風味が、おそらく好きな人は好きな味なのではないかと思いました。
6位 ハコベ
クセもないが、味もない。
良くも悪くも無って感じ。
お腹を膨らませるだけであれば美味しく食べられます。
口の中の中に残る繊維質もないですし、とにかく食べやすい。
7位 カラスノエンドウ
葉っぱが細いためぐしゃぐしゃになるかと思いきや、意外とそのままの形を保ってくれました。
見た目が綺麗ですね。
こいつも口に残る筋ばった感じもないが、やはり味もない。
美味しいと思っていたものはすべて衣だったのかもしれません。
8位 カキドオシ
薬草らしさは天ぷらにしたら消え、大葉のようになるかと思いきやそれらしい風味すら消えてしまいました。
頭部分はサクサクしていておいしいものの、茎部分はちょっと硬く繊維が残っていたので☆2です。
(まあまあ美味しかったです、ごめんなさい)
9位 シロツメグサ
花の部分はふわサクで美味しかった。
一方で茎の部分がかなり硬く、口触りが良くありません。
衣が先に溶けてしまい、「草を食べています!」感が否めない代物に。
天ぷらとして美味しいのは葉と花の部分だけのようです。
10位 ナズナ
こちらも頭の部分はパリッとした食感がスナック的でおいしいのですが、茎部分は噛み応えしかなく食べれたもんじゃありませんでした。
去年イヌナズナを食べた時も同じことを思ったけれど、ナズナは硬い。
私としたことがうっかり写真を撮り忘れしまったので、代わりといっては何ですが、一緒に食べていたカツオのたたきを置いておきます。
解せぬ
まだまだあるよ、食べられる雑草
今回は未登場でしたが、「いつか天ぷらにするリスト」に加えられているものたち。
天ぷらにした暁には食レポ追加をしていきます。
- ホトケノザ
- ノビル
- ハルザキヤマガラシ
- オオイヌノフグリ
- ノヂシャ
- ユウゲショウ
- オルラヤ
- クスダマツメクサ
- イモカタバミ
- タンポポ
- ヒメオドリコソウ
- ツクシ
まあ、こいつら全員一度は食べちゃってるよ(なんかエロい表現)
食べられない身近な春の雑草
だいたい食ベられるものの、稀に有毒性の草もあります。
中でも私がよく見かける雑草をまとめました。
ムラサキマケン
現在、庭中に生えまくってえらいことになっている。
口にしてみるだけだったら大丈夫だった。
ハナニラ
ニラの花ではなくハナニラという種類。
ムスカリ
ブドウのような見た目が美味しそうで子供の頃はよく口に入れていたが、何ともなかった模様。危ない危ない。
スイセン類
雑草ではないけど、球根類は大体有毒。
まとめ
見てかわいい食べて美味しい春の雑草。
天ぷらでなくても炒め物・和え物でも食べられるので(あまり美味しくないけど)、食糧難のお供にしましょう!
本当はもっと試したかったのだけど、三十路も近い胃が中断申し立ててきたため、今回はこれくらいで!
随時追加していきます。
次の季節もお楽しみに!
毒がなけりゃ だいたい食える
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こんにちは,いつも楽しく拝読しています.
山菜を食うのかと思ったんですけどガチの雑草で草でした.
これからも愉快な記事を楽しみにしています.
>pさん
いつも読んでくださりありがとうございます!
そこまで山がちの場所ではないので山菜は採れず、普通の雑草を食べることにしました笑
面白い内容を考えていきたいので読んでいただけると嬉しいです。