拝啓 ベッド様
あなたがいなくなり、もうすぐ3ヶ月が経とうとしています。
そちら(最終ごみ処理場)はどうですか?
風邪は引いていませんか?
どうもこんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
モノとコトがあふれる現代社会、『やめる』行為がブームになっていますね。
「〇〇をやめたら楽になった」という声も多く、わたなべぽんさんのエッセイ漫画「やめてみた。」シリーズは30万部を超えるヒット作になりました。
読んでないけど。
どうやら多くの現代人が、面倒なモノ・やめた方が幸せになれるコトの存在に気づきはじめたようです。
かくいう私も、ここ数年さまざまなものをやめてきました。
わずらわしい対人関係(もともとない)、メイク、整髪剤、衣替え、掃除機、朝食、一汁三菜の献立、仕事、人間……
いよいよ残すところ「人生」くらいでしょうか。
と思ったところ、まだ手放すものがたくさんあると気づきます。
そのうちの1つが、ベッド。

「なんか邪魔じゃね?」と思いつきでベッドを捨ててみたら、想像以上に快適な日々が待っていたのです。
そんなわけで今回は、25年近く使っていたベッドを捨て、布団生活にして感じたメリット・デメリットをまとめます。
ベッドの必要性という真理にたどり着いてしまった方は、ぜひ参考にしてみてください。
こんな人におすすめの記事
- ベッドを捨てたい人
- ベッドから布団(マットレス)にしてみたい人
それではLet’s read!

Contents
ベッドを捨てた理由
ベッドを捨てようかな~……
と感じる理由は人それぞれだと思いますが、私は以下の理由からでした。
掃除が大変
使っていたベッドはいわゆるロフト系で、下が広い収納スペースになっているものです。

いらない物はベッドの下でOKというスタンスで便利だったのですが、いかんせん埃がたまる。
私なので、掃除もロクにしません。
大掃除の時にホウキがけをしたら巨大蛾の死骸が出てくる始末。一体どこから……?
部屋が狭く感じる
ベッドがあるせいで、部屋が狭く感じていました。
あとデザイン的にどうしても子供部屋感が抜けない、というのも理由の1つです。
まあ、ベッドがこういうの↓

だったとしても子供部屋おばさんには変わりないのだが。
昇り降りがつらい
梯子です。

御年30も近くなった私には、昇り降りが辛いのです。
このベッドを選ぶとき、
80歳くらいになったら使うの大変になるでしょ
やめときなさい!
80歳になっても使うもん!
というやり取りの末に買ってもらいましたが……絶・対・無・理!
80になってこの梯子昇り降り? できる自信、ないわ。
いや、もう生きている自信すらないわ。
つーか、娘に同じベッドを75年も使わせようとするなよ。
そしてトイレに目覚めた時、落ちそうになること数回。
ある朝降りようとしたら一気に梯子が3段壊れて転がり落ちる、という事故に見舞われて以来、使用の限界を感じていました。
私、もうあの頃の体型じゃないの……。
寝るスペースが狭い
シングルの布団が収まりきらない超スモールベッドです。
私、頭はチルドレンでも体は成長しちゃったの……。
ベッドのメリットデメリットをまとめてみた
そもそもベッドを持つメリットって何なのだろう?
と思い、考えてみました。
ベッドのメリット
なるほど……。
ペライチのせんべい布団が寝心地良いかはわからないけど。
毎日の上げ下げ、メイキングがないのは楽ですよね。
あんなのでテンション上がるの、修学旅行か旅館宿泊だけですもの。
しかもそれ、ほぼ自分でやっとらんし。
ベッドのデメリット
実はベッド、不衛生説。
ちなみにベッドと布団、どちらが睡眠の質を高めるのか? という話ですが、どちらでも問題はありません。
大事なのは入眠・睡眠時の姿勢・寝心地・寝返りの打ちやすさです。
これらが担保されているなら、布団だろうがベッドだろうが、寝袋だろうが段ボールだろうが無問題ィ!!!!
参考文献:https://ci.nii.ac.jp/naid/110004820302
ベッド解体の儀・20年来の友との別れ
さて、熟考の結果ではなく、結局は勢いです。
ある日、
ベッドを捨てよ。さらば救われん
という天啓が舞い降りてきました。
思いついたら吉日、午後の8時でしたが解体をはじめます。


部屋にコシヒカリあるの自分でも意味わかんない。
……まあ、寝る場所なくなるよね。
そんなわけで、しばらくは床のゴミを避けて布団を敷いて寝る、という日々が続きます。

果たしてこの部屋で衛生うんぬんを語って良いのだろうか……?
ベッド捨てるの大変……
という方は、直接ゴミ処理場に持って行くか、ゴミ引き取り業者に来てもらうのがおすすめです。
というかそれ以外ありません。ゴミ袋にはいらないのだから。
私は部屋の片づけでゴミを一掃したので、一緒に引き取ってもらいました。
なぜか急に別れが惜しくなったので、クローゼット部分だけ捨てずに納戸に入れてあります。(こういうことするから家が片付かない)
ベッドから布団にしたメリット
さて、ベッドに別れをつげ3ヶ月。
布団生活にも慣れてきました。(3日で慣れた)
布団にしたメリットは以下の通りです。
部屋が広く感じる

あなたがいた場所に、ぽっかりと穴が開いている~
それは私の心の隙間~
布団に入る時間が早くなった
以前は一度ベッドに入るとベッドから降りるのが面倒なので、なかなか布団に入らずにいました。
結果、寝るのが遅くなることも。
今では22時頃に布団に入っている時もあります。健康!
床をあまり散らかさなくなった
床がなくなること、それは就寝スペースがなくなることと同意。
寝る場所を確保するため、床にものを散らかさなくなりました。
朝のリズムが整った
朝にベッドメイキングをする人は幸福度が上がる、という研究があるそうです。
自制心もつくし、抑うつ傾向が減るとかなんとか。
参考:https://mashable.com/article/make-your-bed-every-morning
で、それを知り「自分もベッドメイキングするうう!」と思ったけれど、まあ、できない。
だってベッドメイキングなんてしなくても死なんし。
しかし布団にしてからは、いやおうなしにすることになります。
さしもの私も万年床にはしていません。
ゆえに何となく朝から活動的になったような気がします。
布団生活はいかに早く敷くか・しまうかがポイントでしょうか。
面倒になればなるほど、万年床からのカビ率が高まります。
そのため私は、
①出す

②広げる

終わり。
以上2ステップを採用しました。
シーツを織り込むこともしなければ、時に傾いていても気にせず寝ます。
どうせ目を閉じたら壁と並行かどうかなんてわからないのだから、布団なんて斜めでも問題ないのです。
このわずか30秒というスピード感で、布団生活を続けられています。
惰眠をしなくなった
「あ~ねむい」と思わずベッドへゴロリ、ということがなくなりました。
何せゴロリとするものがないので。
布団を出すというワンクッションがあるせいで、簡単に寝られません。
昼寝はトレーニングマットで行っています。
広々と寝られるようになった
檻から出た動物のよう。自由に手足を伸ばし、たまに布団から転がり出ているほどです。
布団にしたデメリット
実のところ、特にありません。
冬になったら寒さで逝くかな? とも危惧していますが、その時はその時。
どうにかしてみせます。
ただ、毎日畳んで立てかけて、時々干していたのに布団がカビました。
ガッテム!
そろそろマットレスが欲しい
前述のとおり布団がカビたので、そろそろマットレスが欲しいな~と考えている今日この頃。
気になっているのは、これ。
アイリスオーヤマの「エアリーマットレス」も人気があるようですが、材質がパリパリしてて袋麵のよう、というレビューを聞いてやめました。
実際店で触ってみたら、ガサガサ音がしましたね。
そのため今はエムリリーが欲しい。
でもお高いんでしょう?
そう、高いのです。
ぶっちゃけ今のせんべい布団で不調がないので、数万払ってマットレスを購入する必要性を感じないのです。
とはいえ最近、身体(とくに頭から肩にかけて)の節々が痛いのも事実。
もしかして布団が薄くて寝返りを打てていないのでは? 説も浮上中です。
私がマットのレビューをはじめたらお察しください。
まとめ
布団はいいぞ~~
日本人はもともと布団民族。
そして人類はもともと地べた民族。
原点に帰っていくのでしょう。
そんなわけでベッドを捨てて布団にしたら、メリットがたくさんありました。
布団は寝心地が悪そう、と考えている方は床に直接敷けるマットレスを購入してみると良いでしょう。
部屋が狭いと感じたら?
そのベッド 本当に要るのか 考えて
すずめ
中途半端にミニマリストを目指した結果、ベッドが部屋から消えただけで部屋は片付いていないあまぼしすずめがお送りしました。
余談 Dear愛しのベッドへ
ベッドへ
あなたがいなくなり、もうすぐ3ヶ月が経とうとしています。
そちら(最終ごみ処理場)はどうですか?
風邪は引いていませんか?
出会ったころは「80歳になっても一緒にいるんだ!」と誓っていたのに、約束を守れずごめんなさい。
あなたの上から見る部屋の景色はいつもと違って見え、とても新鮮でした。
うっかりジャンプをして後頭部を天井に打ちつけたこと。飛び降りたら上を向いたアダプターに着地してしまったこと。いろいろな思い出を重ねてきましたね。
足の裏の傷を見るとあなたの顔がよぎります。
邪魔、なんて言ったけれど、あなたを無くしてからあなたの大切さに気付かされる日もありました。
もう同じ時間を過ごせないけれど、一緒に歩んだ25年の月日は忘れません。
さようなら、わたしの最初で最後のベッド(はーと)
PS.大学時代は別のベッドで寝てたよ!
おわり
【ベッドを捨ててマットレスにする人へおすすめ】