どうもこんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
家の庭でブラックベリーとブルーベリーが収穫できました。
いかんせん植えっぱなし劇場なので実付きは悪いのですが、それでも健気に数十粒くらいは実をつけてくれるんですね。
しかしブルーベリーはさておき、ブラックベリーは種が固くてそのまま食べるにはどうにも口触りが悪い。
こういってはなんだけど、似たような形のラズベリーの方が断然美味しいです。
(ラズベリーも一緒に植えたけど枯れた)
そこで今年は、普通に食べるには食べづらいブラックベリーをどうにか食そうと考えた結果、果実酒を作ってみようと思い挑戦してみました。
この記事では作り方はもちろん、初心者が疑問を抱きそうな点を中心にまとめています。
今回は少量だけ漬けたので、「ちょっとだけ飲みたい・作りたい」という人はぜび参考にしてみてください~。
- ブルーベリー&ブラックベリーの果実酒つくり方
- 果実酒を作るための準備&必要なもの
- 保存期間や保存方法は
- そもそも果実酒って違法にならないの?
Contents
果実酒を作るために用意するもの
まず果実酒を作るために用意するものです。
- ガラス製の密閉できる容器
- 果実(傷んでいないもの)
- 氷砂糖(はちみつ、グラニュー糖、黒糖でも代用可)
- ホワイトリカー(焼酎甲類)35%
容器は密閉できるガラス製を選ぶ
容器はガラス製の密閉出来るものがおすすめです。
ジップロックのタッパーじゃ駄目?
ペットボトルは?
駄目。
プラスチックやペットボトルなどは、
- 煮沸消毒ができない
- 密閉できない(空気を通す)
- 発酵の過程で膨張する可能性あり
- 表面が劣化(腐食)する恐れがある
などの理由から、おすすめできません。
表面の石油成分が溶け出す、なんて恐ろしい話も聞いたことがあります。
本当かはわかりませんが、事実お酒はペットボトルで販売してないですしね。
密閉度も低くなるので、ガラス瓶にした方が安全でしょう。
よく洗浄し熱湯消毒を施したのち、十分に乾かす必要があります。
私が使ったのは10年近く放置されていたこちら。
めっちゃ汚くてオキシクリーンでつけ置いたら変な汚れ出てきました……大丈夫かな?
果実は傷んでいない新鮮なものを!
果実は傷んでいない鮮度の良いものを選びましょう。
傷口に雑菌があるとそこからカビが繁殖して、お酒を駄目にしてしまう可能性があるからです。
傷んだ部分だけ切り取るのも、結局は傷みやすくなるためおすすめできません。
水で洗って、必ず水分は乾かします。
こちらも水が残っているとお酒がカビる可能性があるからです。
キッチンペーパーの上に転がしておくとよく水気が取れますよ!
一度、
果実も殺菌や!
と思い熱湯をかけたら、実が爆ぜた上に変色して使い物にならなくなりました。
普通に考えればわかるだろ……。
おすすめのお酒はホワイトリカー
お酒はアルコール度数が高いものを使うと、殺菌効果を高め長期間の保存が可能な果実酒を造ることができます。
おすすめはホワイトリカー。
焼酎甲種と呼ばれる焼酎の一種で、無色・無味・無臭と癖がなく、果実そのものの味を生かしたお酒を造るにはもってこい。
なにせ安いしね!
一般的な焼酎は焼酎乙類
乙種は一度の蒸留で作られる一方、甲種は数回の蒸留で作られる
そのため、前者は芋や麦の風味を残しているが、後者は無味無臭で癖のない酒に仕上がる
酒税法に注意
ブランデー等でも代用できますが、漬け込む際は必ずアルコール度数20%以上のものを使用してください。
悪くなりやすいという問題ではなく、免許のない者がアルコール度数20%以下の酒を使用し混成酒を造ることは、酒税法により禁止されているためです。
逆にいえば、20%を超えたアルコールであれば問題ないわけですね。
さらに、厳密に禁止しているのはさらなるお酒の発酵(製造)。
アルコール度数が20%以下のお酒を使用すると酵母菌が活性化され、発酵が進んでしまうため禁止しているのだと思われます。
日本酒とかワインとかで果実を漬けるのはアウチッチってことです。
同じ理由で、アルコール度数20%以上のもので漬け込むとしても、それ自体が発酵してアルコールを作りだしてしまう米、麦、あわ等の穀物、ぶどう(山ぶどう含む)の素材を使用することは禁止されています。
ただし、
消費の直前において酒類と他の物品(酒類を含む)との混和をする場合で政令で定めるときについては、適用しない
とのことなので、飲む直前にお酒と果実等を混ぜるのは問題ないようです。
まあ、それは最早ただの料理だし。
とはいえ1日ほどワインに果実を漬け込むサングリアは、正式な方法で作ると酒税法に違反することになります。盲点ですね。飲む直前に入れましょう。
なお販売や店での提供は別途許可がいるため、勝手には行えません。
果実酒のレシピ
長くなりましたが、果実酒の作り方です。
ホワイトリカーのパッケージに書いてはあるのですが、分量が900mlや1800mlなんですよね。
そんな果実がないんですよ!
ご家庭でブルーベリー500gも採れたらすごいやん。
増やしまくってブルーベリー農家やるわ。
というわけで、今回は少量を造る場合のレシピです。
- ブラックベリー・ブルーベリー 70g
- 氷砂糖 20~25g
- ホワイトリカー 300ml
注意事項としては、氷砂糖を入れすぎないことです。
少なければ飲むときに調節できるので、甘みを控え果実の味を生かすのがポイントですね。
私は多めに入れすぎたかもしれません。
「なんか20gってしょぼくない? せっかく1kg買ったのに……エイヤ」って感じで入れてしまいました。
砂糖→果実の順番で層になるように入れていきます。
今回は少なすぎるため層もクソもありませんでしたが。
そして最後にホワイトリカーを注げば完成です!!
見た目綺麗ですね~。
果実酒の保存期間や保存方法について
素材にもよりますが、ブルーベリー&ブラックベリーは1ヶ月ほどで飲めるようになり、3ヶ月以上漬けるとよりまろやかな味わいが楽しめます。
果物の種類 | 飲み頃 |
柑橘類(みかん・グレープフルーツ・ゆずなど) | 1ヶ月~ |
ベリー類(いちご・ブルーベリーなど) | 1ヶ月~ |
りんご | 2ヶ月~ |
ざくろ | 2ヶ月~ |
かりん | 3ヶ月~ |
もも・梅類(もも・すもも・あんず・うめ・さくらんぼ) | 3ヶ月~ |
びわ | 3ヶ月~ |
また3ヶ月ほど経ったところで、果実を一度出してこしてあげます。
さらに長く(数年単位)漬け込みたい場合は、最初のホワイトリカーを多めに入れることで品質を保持します。
保存場所は、温度変化がなく風通しのよい冷暗所を選びましょう。
お酒は賞味期限という概念があるんだかないんだか曖昧なので、適切な作り方で適切な保存をすれば、10年保存することもできるようです。
そしてこちらが20年前に漬け込んだ果実酒。
家にあったスグリの実で作りました。
一度も開けてすらないです。作りっぱなし。
取り出していないスグリがぐずぐずになってゲロみたいになってる。
飲めるのかな……ちょっと怖いんだけど。
果実酒は途中で果実を追加してもよいのか
「果実がまだ穫れたぞ~よし追加してやろう!」と思ったわけでして、同じように考える人はいるのだと思います。
もう、ウナギのタレレベルで追加を繰り返している人とか。
それがいいのかはわからないのですが、途中で果実や氷砂糖、ホワイトリカーを追加すること自体は問題なく、果実酒の品質が落ちることがありません。
少々漬け込み期間が延びてしまう点だけ覚えておきましょう。
また途中で開ける際には水分が入らないよう注意が必要です。
一度ゴミか水が入ったのか、上澄みがカビたことがあります。
まとめ
そんなわけで、手順を守れば誰でも簡単に造れる果実酒。
おいしくてコスパもよし。
ロック、サワーはもちろん、アイスにかけたりゼリーにしたりアレンジもできる!
大抵の果実で作ることが可能なので、ぜひ挑戦してみてください。
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