旅はトラブルが9割。
どうもこんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
メモという名の怪文書と向き合いつつ、先日(8/25~27)の「青春18きっぷ旅」を振り返ります。
三十路になっても、したいじゃないですか。青春。
ドキがムネムネからの心筋梗塞、みたいなのに憧れるじゃないですか。
え!? 百合子ちゃんもタカシくんが好きなの?
ンキィィィ負けないんだから!!
どっちが選ばれても恨みっこなしだよ!
みたいなやつ、やりた――くねーわ。恨みっこだらけの怨恨パーティよ。
まあ、百合子はさておき、自己決定が重要視される今日このごろ。
時流に逆らい、仮想通貨より不安定な『サイコロ』任せで旅に出ました。
辞書から焼き払いたい言葉ナンバーワンは【臨機応変】。
というほど不測に弱く、想定外のことが起こるとWindows95並みの挙動になる私ですから、まあ普通の社会人をやれてないんですけど……。
だったら何も想定しなければいいんじゃね?
ってことで、今回は一切予測できない旅です。
詳しいルールについては、こちらでグダグダ書いてます。
まあ、まとめるとこんな感じ。
- 日時:2023年8月25(金)~8月27日(日) 2泊3日
スタートは地元駅から朝7時台の電車にて。ゴールは日付が変わるまでに地元の改札を出る - 資金:43,511円(きっぷ代込)
- スタートは地元の駅からサイコロで決める
- サイコロはアナログとデジタル併用
- 朝10時の時点で、サイコロを振って下車する駅を決める(昼食タイム)
- 乗り換えの有無はサイコロで決める ※ 3日目は最短ルートで帰る
- 15時の時点で、サイコロを振って途中下車する(休憩)
- 終了時刻は19時。宿泊する駅は任意で決める
- 2日目の17時にいる場所がゴール
- 2日目の17時までは引き返すルートを取らない
結論からいうとヤマもオチもない旅なんですけど、まあまあ楽しめました。
青春18きっぷでアブノーマルプレイをしたい人は試してみたらいいんじゃないでしょうか(他人事)。
Contents
序章:サイコロもうまく振れなくて(岡谷→甲府)
「初日は改札を通るところから動画を撮り、そのままサイコロを振る。Twitterに上げる」という流れは、前日の風呂で考えつきました。
一発撮りの証拠になりますし、どこへ行くんだろう、というドキドキ感も共有できるはず。
こりゃいい掴みになるぞ~ワクワク
などと尻をふりふりしてシャワーを浴びている暇があるなら、サイコロを振る練習をしておけばよかったんですよ。
おはよ〜ございまぁす!
— あまぼしすずめ@無職ブロガーin信州 (@S_amaboshi) August 24, 2023
サイコロでゆく青春18きっぷ旅、初日。
1…1番線
2…2番線
3…3番線
4…0番線
5.6…ふり直し
初っ端からサイコロもまともに転がす事ができない30歳で泣きそう…
やり直したいけど一発撮りって決めてたからこれで行くわ😇 pic.twitter.com/xDlNJmMalA
案の定失敗。
一瞬「きっぷを買い直そうか…?」と本気で迷いました。
まあ、そんな無駄もできないので締まらないままスタートです。
一章:なんか知らん駅で降りてしまう(甲府→甲斐住吉)
途中、小淵沢での乗り換えは「しない」選択になり甲府へ。
ぶっちゃけ小海線が行きつく先はしなの鉄道(JRじゃない)なので助かりました。
甲府へ到着。大正デモクラシーみたいな当時の名残り。
駅のホームから見える甲府城。
さてさて。東京方面(中央線続行)か、身延線か。運命のサイコロのお時間です。
小淵沢では乗り換えず、甲府駅に着!
— あまぼしすずめ@無職ブロガーin信州 (@S_amaboshi) August 25, 2023
1.2…中央線、東京へ
4.5…身延線、静岡へ
3.6…ふり直し
今度は激しくサイコロ振っていくう! pic.twitter.com/D6TQLCZFaZ
いいねえいいねえ。こういうのだよ、サイコロを振るというのは。
結果、身延線というクソど田舎線(シンプルな暴言)に乗ることになりました。
ゆるキャン△で知った。
で、甲府駅に着いたのが9時ちょい過ぎだったのですが、
4番線、平日は特急を除くと4時間に1本しか来ないじゃないですか。
っていうか、休日に運行本数が増える時刻表はじめて見たわ。
なんなの、この先にディズニーランドでもあるの?
……あ、富士山?
さすがに2時間も待つほど気は長くないので、行き先が同じ5番線に乗車。
やれやれと一息ついたところで、「ヤホー路線」が突如、
次の駅(甲斐住吉)で降りて、後から来る電車に乗れ
と身代金引き渡しの電話みたいな指示を出してきました。
降りてから冷静になったのですが、私が乗った電車は「鰍沢口駅」止まりで、その先へ行くには次の電車(富士駅行)を待たなくてはいけなかったんですね。
まあつまり、ヤホー路線がそれを終点の鰍沢口駅ではなく、早めにやらせようとしただけって話です。
早まったばかりに『何もないがある』みたいな無人駅で1時間も待つ羽目になりました。
その間、遮断機の下りた線路に時速400mくらいのおじいさんが進入して電車の出発を遅らせていました。
田舎のジジイすげえな。
自分を「きかんしゃトーマス」かなにかと思ってやがる。
二章:甲斐岩間で昼食(甲斐住吉→甲斐岩間)
サイコロの奴隷となり、「甲斐岩間駅」で降りることになりました。
またも無人駅です。
というか身延線、だいたい無人駅。
意図はわかりませんが、駅前に盆栽と水槽がありました。……癒し?
読み仮名がないと解読不能なおトイレ。
なぜに篆書体?かといえば、この六郷集落は、はんこ販売で栄えた歴史があるとのこと。
う~ん、この令和の時代、どう生計を立てているのでしょうか。
住人の8割が生霊として河○大臣に憑いているかもしれません。
駅前は見事にシャッター街――と思いきや。
たばこ屋!
どこか懐かしい、90年代を思わせる駅前の風景でした。
人を圧死させそうな「日本一大きいはんこ」。
アナザーか金田一なら1人くらいこれで死にますね。
無人駅といえど近くに食事処があったので、お昼を食べることにしました。
昔ながらの定食屋という感じの「御食事処かわち」さん。
和風家屋に無理矢理カウンターを設置して、残りの和室にテーブルドン、みたいな内観のお店です。
まるで友達のおばあちゃん家に来たかのような安心感がありました。
(リアル祖母ハウスはゴミ屋敷)
すきっ腹に揚げ物!
ちなみに頼んだのはミックスA定食(アジフライ、カキフライ、ヒレカツ)。
B定食のエビフライが魅力でしたが、その日はカキフライに負けました。
これで1,100円です。
ファミレスで食べる1,300円くらいの揚げ物も、都心で食べる1,800円くらいの揚げ物もぶっちゃけすべて「おいしい」なので、安さは正義だと思います。
切り盛りしていたのは、60代くらいの夫婦(?)とその息子さん(?)らしき方。
揚げ物はもちろん、独特なまろやかさがある漬け物と、優しい味付けの煮物がめちゃくちゃ美味。まさにおばあちゃんの味って感じです。
……リアル祖母は料理下手だったけど。
副菜まで美味しい店、細部まで手が込んでいてよきですね。
あと水が緑茶だったのも個人的に高ポイントです。
三章:富士山との邂逅(甲斐岩間→富士)
昼食を終えたところで再び電車に揺られ、終点富士駅を目指します。
身延線は途中で乗り換えが存在しないので、一度乗ったら終点まで問答無用で運ばれます。
するとどうやら、途中で富士山が見えるビュースポットがあるとのこと。
どっちだ!?富士山どっちだ!?
いや、電車は富士山の西側を走っているのだから、どう考えても進行方向左手側だろう。
富士山が見えるのは、沼久保~富士宮駅近辺ですね。
地図を見るだけだと他の駅でもよさそうですが、実際にはほとんどの時間山中を走っており、富士山どころかロクな車窓が広がりません。
沼久保あたりから山地が開けるのをワクワク待っておりました。
そしてついに――
富士……あれ?
本当に富士山?
あれ富士山? 大きめの山じゃなくて?
え? 本当に富士山?
待って本当に富j
いやー、雲に隠れていてよくわからなかったのですが……。
雪がない夏の富士山って、遠景だとびっくりするくらい魅力ねえな!
メイク盛り盛り女子のすっぴん見たときの心境だわ。
せめて赤富士とかだったら違ったのかもしれません。
ちなみに竪堀駅からは富士山の全景がよく見えるそうで。
完全に雲の中だったので今回は降りませんでした。
そんなわけで富士山横目に富士駅へ到着。
四章:目指すは西か東か
中央線で上り始めたとき「今回は関東か~」と思ったわけですが、富士駅にて再び分岐となりました。
東海道本線を東へ進み、沼津から伊豆、もしくは小田原方面へ行くか。
はたまた西へ進み、静岡・浜松を経由して愛知方面へ行くか。
実はまだ西日本への選択肢が残っていたのです。
そして今度こそ完全な分かれ道。
行く方面が決定的になるので気合いを入れて動画を撮ろうとしたのですが、まったく撮れていませんでした。
撮り終わったと思って押した終了ボタンが録画開始ボタンだったようで、私が乗車するまでの地面が撮れている始末。
テレビ局のカメラマンなら首飛んでましたね。
そんなわけで臨場感の欠片すら見せられないまま、サイコロが示した5番線の電車に揺られて静岡方面へ。
行き先は西日本になりそうです。
五章:Go West(富士→草薙)
話は関係ないのですが、小学校の5,6年生のときにやった組体操の入場行進曲がPet Shop Boysの「Go West」(原曲はヴィレッジ・ピープル)で、今でもこの曲を聴くと胸が熱くなりますね。
サッカーの曲としてなぜ有名ですが、むしろ私の旅にこそぴったりですよ。
というわけで西へGO!
途中、西富士宮駅あたりで転がしたサイコロに従い、夕方の休憩。
くさなぎ剛駅で下車。
特になにもなさそう。
県立大学や美術館、図書館などの最寄り駅として使われている駅っぽいです。
駅前にシンボルが欲しい、とのことで作られた「考える犬」。
たぶん寝てるぞ、こいつ。
なおGoogleマップで見たところ、過去には監禁されていたようです。どうしたどうした。
軽く休憩をして、再び乗車。
車窓もゴールデンアワーです。
六章:浜松餃子おいしい(草薙→浜松)
日が沈むころちょうど浜松あたりにいたので、1日目は浜松をゴールにしました。
さすが鰻と餃子の町。面構えが違いますね。
夕食はとりあえず浜松餃子が食べてみたかったので、駅近にある「遠州男唄 濱松たんと」さんへ入りました。
私のスマホカメラもだいぶ個性的な演出をかますようになったじゃないですか。
遠州には独特の乾杯方法があるようで、「やらまいか!」「おいしょお!!」といって宴をはじめるのだとか。
この地域の方言で、「やってやろうじゃないか」「とにかくやってみよう」という意味だそうです。
とりあえずやってみよう精神で来た旅の締めにはちょうどよいですね。
ちなみに一人で来ると、お店の人が一緒に乾杯してくれるシステム(任意)。
え、クソ恥ずかしい…と思いましたが、せっかくなので付き合ってもらいました。
やらまいかあ!
よいしょお!
優しい世界。
餃子とポテサラ、そしてカツオ(店のおばちゃんオススメ)。飲み物は三ケ日みかんのハイボール。
餃子はどちらかといえばサラっとしており、重くなく食べやすさを感じました。
パリッとしつつも中はジューシー。
肉肉しい粘り気があるというよりは、野菜もしっかり入っている感じでしょうか。
浜松餃子は円形がウリらしいですが、一人前なので半円です。もやしを添えるのもまた特徴のひとつらしいですね。
そして何より美味しかったのがカツオ。
こんなに厚切りのカツオ初めて見ました。一口で食べられるのか心配になるほど。
脂乗りも近くのスーパーで買うものと同じ魚だとは思えなかったですね。
さすが海沿い。
飲む前から酔ってたのか値段を見ずに注文していましたが、一食3,000円ほどでした。
ごちそうさまでした。
七章:1日の終わり
腹ごしらえをして、本日の宿「快活CLUB」へ。
当日OK、個室があって安い宿、があれば利用したいのですがラブホテルくらいしか思いつかないので毎回ネカフェを利用しています。
快活CLUBにある「完全個室」が便利です。
泊まったのは「浜松都盛店」でしたが、シャワーはあるけどタオルは有料でした。
借りるというか買わなくてはいけないので、荷物が増えてしまいマイナス点ですね。
今まで利用した快活CLUBはタオルが無料だったので、有料のところがあるのに驚きました。
コインランドリーは、洗いが300円。乾燥が100円(30分)。
財布に硬貨が100円しかなかったので、タオル(300円)を買ったおつりで洗濯をしようとしたところ、500円玉でおつりが却ってきて膝から崩れ落ちました(自動精算機)。
いや、まあ普通に考えたらそうよね。
両替禁止と書いてあったものの、店員さんに泣きついたら替えていただけました。ありがてえ。
やれやれ疲れたぜ、寝るかと思ったら、なんと隣のおっさんがボイチャをしながらゲーム?を開始。
イヤホンをしろおおおおおおおおお!!
こいつは絶対にデブ、肉に押された声帯が発する声をしてやがる。しかも健康管理がなっていないデブだ。おまけに健康管理がなっていないから禿げているに違いない。なぜならこんな深夜にゲームをしているからだ。
ボイチャの相手は全員女だが、さてはアイテムでも貢いで相手をしてもらってるな? ふざけやがって。相手の女たちもアキバで「萌え萌えキュン」とかやってそうな脳天から出るボイスで腹が立ってきたわ。どうでもいいから静かにしねえと全員まとめてフィリピンあたりに売り飛ばすぞ
泊まりかと思ったら0時半くらいに出ていった。
家でやれええええよおおおおおおおお!!!!
さてようやく寝るか、と思ったら次に入ってきたやつが野球観戦かなにか、実況つきの動画を見始めた。
イヤホンをしろおおおおおおおおお!!
防音個室って言ってるけど、別に大した防音効果ねえんだよここはよおお! 分かりやすい単語を使うとレオ○レスなの!
喋りゃあ声は抜けるし、でけえ音も聞こえるし、廊下の音楽が少し聴こえてくるので想像できないかなあ?
なのにどうしてイヤホン使わないの。夜だよ、夜。
ウォッチ! 今何時? にじいいいいいいい! 2時半!
妖怪! 今すぐ隣のヤツを締め上げてくれえええええええ!
……私、思うんですよね。
迷惑には迷惑をぶつけて相殺させるのが一番だって。
正しくはないけれど、世の中はそもそも正しさでは成り立っていないから。
いじめたらいじめ返す、殴られたら殴り返す、ナイフを持って襲ってくるやつはナイフで刺して、強姦魔のケツにはウナギ。
そうやって同じだけのパワーをぶつけられたとき、人は初めて自分の罪を知るんじゃないかと思うの。
つまり、イヤホン外してでけえ音で動画見るなら、隣人がブレイクダンスをはじめても文句言えないよねって。
ブレイクダンス中うっかり脚が壁に当たってしまったところ、急に隣が静かになりました。
悪は滅びたので私は寝た。
ネットカフェ利用の際は耳栓がおすすめです。
青春18きっぷのサイコロ旅・1日目まとめ
そんなわけで、朝7時に出発した旅。
およそ12時間後、浜松にて終わりました。
- 乗車時間:6時間35分
- 総移動距離:267km(うち徒歩5km)
- 岡谷→甲府(中央本線)
- 甲府→甲斐住吉(身延線)
- 甲斐住吉→甲斐岩間(身延線)
- 甲斐岩間→富士(身延線)
- 富士→草薙(東海道本線)
- 草薙→浜松(東海道本線)
- 切符代:2,410円
- 食事代(おやつ含):5,464円
- みやげ代:594円
- 宿泊費:3,300円
- その他(タオル、ランドリー):700円
- 計:12,468円
残り:31,043円
続く!
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