――私を滅ぼすに至らないすべてのことが、私を強くする
どうもこんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
久々に健康系の記事を書こうと思いまして。
実はここ2年ほど、毎日立ちながら作業をしてきました。
流行のスタンディングデスクというやつですね。
遡ること2021年の冬。
立って仕事すると集中力が53万になるらしいぜ
という噂を真に受け、翌日に卓上スタンディングデスクを購入しました。
『このノウハウを実践すれば東大京大・医学部も夢じゃない』とかいう怪しい教材をネット購入した17歳のころから何も変わっていませんね。
ちなみに夢は夢のまま終わりました。子供を食い物にするな。
眉唾教材はさておき、スタンディングデスクはそれなりに効果があり2年続いています。
それだけ続けていると、いいなと思う面もあればもちろん、イマイチな点も見えてきます。
そこで今回は、2年間スタンディングデスクを使い続けた感想を踏まえて、メリット・デメリット等をまとめました。
スタンディングデスクを使う注意点や選び方にも触れるので、興味がある人は参考にしてください~
それではStaaaaaaaaaand up!!!!!
Contents
座位時間が長いと良くないらしい
人類がまだマンモスを追いかけていたころ、人々は1日のほとんどを立って過ごしていました。
しかし時は流れ数万年。
現代日本人は1日のうち、平均7時間もの時間を座って過ごすようになりました。
(参考:https://www.mhlw.go.jp/content/000656521.pdf)
この時間は世界各国のなかでも相当長いとのことです(調査対象国の平均は5時間)。
そして現代では、座り過ぎは心臓疾患や糖尿病、肥満や鬱リスクを高めるとの発表がいたるところでなされています(いたるところの例)。
代謝の低下や運動不足、血液循環の妨げなどなど……。
立って仕事をするか否か論争はさておき、「座りっぱなしがいいですよ」という話は聞いたことがないので、まあよくはないんでしょうね。
この点を疑うと今回の記事が成り立たないため、そういうものとして進めます。
色々な記事を読むうちに、謎の勢力に後押しされスタンディングデスク族になりました。
ちなみに現在は10時~17時くらいの間で、平均5時間ほど立って作業をしています。
お昼ごはん中や休憩時は座ってひとやすみ。
スタンディングデスクの効果・メリット
ここでスタンディングデスクの一般的な効果についてまとめます。
- 姿勢矯正
- 肩こり・腰痛の軽減
- 集中力の向上
- 眠気防止
- 血液循環の改善
- エネルギー消費が増える
この中でも実感したものはだいたい以下の通り。
眠くならない
合唱中に居眠りをして倒れかけた経験があるので、「立っていれば寝ない」とは断言できないのですが、少なくとも座っているよりは眠気が抑えられます。
もともと私は、小学校~社会人時代までずっと居眠り族でした。
無職になってからもお昼寝をしていましたが、ここ数年はほとんど昼寝をしていません。
眠くなったら立っています。ひたすら足踏みをしています。
なんか初手から軍隊みたいな話になってしまいましたね。
まあ、昼食後の眠気も緩和できるので、学校や会社は取り入れればいいのにと思います。
実際スタンディングデスクを取り入れた小学校があり、まずまずの効果を得ているとのこと。
腰痛の軽減
ずっと座っていると腰が痛くなりませんか?
1時間に1回くらい立って動けばいいだけの話なんですが、座ってるとうっかり忘れるんですよね。
で、「腰が痛いな~」と思ったころにはもう遅い。
しかし最近は、あの座り過ぎで起こる腰痛をほとんど感じなくなりました。
ほとんど、と言っているのは未だに長時間の運転はするからです。
あと肩こりについて触れていないのは、絶賛肩こり中だからです。
後述しますが、いくら立って作業をしていても姿勢が悪いと腰痛や肩こりは防止できません。
立ち姿勢が悪いのか、作業以外の生活習慣に問題があるのか……。
どっちもぉ!
今後の課題です。
集中力・生産力が上がる
人間って、当たり前といえば当たり前ですが、座っている方がダラダラしやすいんですよ。
座っていると、
あ~だるいな
YouTubeでも見るか~(Twitterぽちぽちマンガ読み読みネットサーフィン)
となるけど、立ちながらだとあまりそういう気分にならない。
もちろん立ったままアニメを見るときもあります。
が、立っている方が気持ち気が引き締まっています。
気を引き締めてアニメを見ています。
そんなわけで、午前中に集中したいとき、午後ひと踏ん張りしたいときに立ち上がるようになりました。
ただ個人的な感想としては、アイディア出しには立ち姿勢はあまり向いていないのかな、とも感じています。
散歩など歩いているときは別ですが、立って作業をしている際にアイディアが浮かんでくることはあまりありません。
集中ではなく拡散しないとアイディアは湧かない、という点に起因するのかもしれませんが。
脚が丈夫になる(運動不足の解消)
これ、マジでやばいです。
もともと脚は丈夫な方ですが、チャリを漕いでも以前より疲れにくくなりました。
今は1日2万歩とか歩いても疲れません。山登りとかしたら知らん。
舗装された低山(2000m以下)を2時間歩くくらいは平気です。
たまに夜通し立って星を見ているときもあります。
また軍隊に戻ってしまいましたね。
立ち仕事をしてる人間なら「1日5時間立つくらい大したことない!」と思うかもしれませんが、デスクワークの人はすぐ効果を実感できると思います。
とはいえ脚が細くなるわけでもなく、元々太めの脚が変にガチガチになる弊害に悩まされております。
NEATが増えるとの噂も
我のことではなく、非運動性活動熱産生(Non-Exercise Activity Thermogenesis)。
いわゆる立ったり歩いたり、階段を昇ったり家事をしたり、そんな日常所作の中で発生するエネルギーのことです。
激しい運動をしなくとも、このNEATを増やすだけでエネルギー消費量がアップします。
微々たるものではありますが、塵も積もればという言葉があるので、立ち時間を増やして肥満予防もいいかもしれません。
ただ、当たり前ですが目に見えて痩せるとかはありません。
つーか立ってるだけでみるみる痩せたら病気だから。スーパーの店員とかあっという間にミイラよ。
そんなわけで、こちらはあまり実感できてはいないです。
そもそも私、日々食べまくってますし。
スタンディングデスクのデメリット
さて。
良い点を語ったところで、デメリットや悪影響についてもまとめます。
疲れる。以上。
ずっと全体重が乗っているわけだから、さすがに夕方になると疲れも出てきます(特に足首)。
そういうときどうすればいいかわからない?
座ればいいと思うよ。
そもそも座りっぱなしが駄目なのと同じで、立ちっぱなしも良くはありません。
昔、「たけしの本当は怖い家庭の医学」という番組で、立ちっぱなしの美容師さんが下肢静脈瘤から肺梗塞になる話を見て、こえ~と思った覚えがあります。
(あの番組、やたらと演出が怖かったよね……)
そう、これこれ。
立ちっぱなしは静脈の血流に負担をかけるため、下肢静脈瘤になりやすいのだとか。
本来、下肢静脈瘤は問題のない疾患ですが、悪化すると脳梗塞や心筋梗塞、うっ滞性皮膚炎になることもあるそうで。
結局のところ、座れ立ての一元的な話ではなく、棒立ちにならないよう動いたり適度に座ったりするのが大事という話ですね。
スタンディングデスクの注意点
長時間の棒立ち状態はよくない
上記でも述べた通り、立ちっぱなし(特に棒立ち状態)も良くありません。
足踏みしたりゆらゆら動いたり座ったり……適度に足に動きを加える必要があります。
一番は机の下にトレッドミルやステッパーを置くのがよいそうですが、そんなんで作業できるんか? って感じ。
トレッドミルなんて、ぼーと突っ立って流されていく未来が見えるわ。
どちらもそれなりに値段がするので、今のところは試せていません。
姿勢に気を付ける
人によるのかもしれませんが、座っているときより立っているときの方が前傾気味だと気づきました。
とくに写真の画像処理をしているときが顕著。
よく見えないのか、首を突き出して腰を折り気味にしています。
そのせいかネックがストレートになりつつあります。
世の中の流れについていけないくせに、こんなところばかり流行に乗るなよ。
で、前のめりにならないよう気をつけるあまり、今度は反り腰になりました。
今は問題なくてもそのうち腰痛になる可能性があります。
座っているときと比べ、立っているときの方が姿勢を正すのが難しい気がします。
昔から猫背気味で、正しい姿勢なるものがわからないせいで迷走中。
傍から見ると音でくねくね動くひまわりのオモチャみたいな挙動をしているかもしれません。
今後の課題ですね。
すぐに実践したい人は卓上スタンディングデスクがおすすめ
私も今日からスタンディング族になりたい!
と思ったそこのアナタ。
おすすめは、今使用している机に乗せるタイプの卓上スタンディングデスクです。
【私が使っているやつ↓】
机の上に机を乗せるって、冷静に考えると頭悪そうな発想だけど、これがお手軽だし、何だかんだ使い勝手が良い。
というのも、スタンディングデスクは昇降型が使いやすいのですが、自動昇降のスタンディングデスクは高いんです。
3万とか平気でするんです。
子どもの学習机か? 父方と母方の祖父母がバトルするやつか?
しかも机って処理もそれなりに大変で、既存の机はどうするの問題が発生する。
あともったいないな、とか思ったり。
80歳まで使うからええやつが欲しいんや!
っていう方はいいのですが、まずお試しとして始めるなら、卓上型で十分です。
私も昔の机に卓上型スタンディングデスクを乗せていますが、問題なく使えています。
ひとつ問題なのは、昇降させるレバーの持ち手を引きちぎってしまい、実に使いづらい点でしょうか。
染色体48本あるんかってくらい力のコントロールできない。
まあ、値段も1万円程度と手ごろですし、座っても立っても使用できるため便利。
ただデスクトップパソコンを使用していると、モニターを置く場所が困る問題も出てくるので、スタンディングデスクの選び方なんかを別の記事で紹介できたらと思っています。
まとめ ~立たねば~
以上、スタンディングデスクを2年間使い続けた所感でした。
人間中道が大切です
みたいなことを最近読んだ本の著者(お坊さん)が言ってましたが、まさにその通り。
座りっぱなしもNG、立ちっぱなしもNG。
ほどよく動いたり座ったりしながらスタンディングデスクを使い続ければ、恩恵がきちんと受けられるでしょう。
よく「疲れるからスタンディングデスクやめた」とか「脚が痛くなる」などの声も聞きますが、適宜休みを入れながら正しく使っていればそこまで脚は痛くなりません。
というかそのうち慣れます。
少なくとも半年くらい使ってみないとわからないので、数週間でやめたりするのはもったいない気がします。
慣れろ、話はそれからだ。
最後まで軍隊マインドでしたが、まあそんな感じでいまのところ体調がよいので、しばらく続けていきたいと思います。
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