どうもこんにちは。あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
当方は信州とかいう、日本の真ん中にありながらも北の大地さながら春が遅い場所に住んでいます。
世間の人が桜だなんだと頭ドピンク(?)で乱痴気(!?)騒ぎをしているころ、真っ茶茶のススキやブタクサのミイラを横目に震えながら生きているわけですね。
でもそんな場所にも、春は訪れます。
そして最近、この町に春を告げる花はこいつだと気付いたのです。
そう、「ホトケノザ」。

畑の畔や休耕田の隅がピンク色に染まっているのを見ると、気温が上がったような心持になります。
というわけで、今回はそんなホトケノザを食べてみました(理論飛躍)。
心を春色にしてくれる感謝を込め「すずめ雑草もぐナビ」のトップバッターにしましたが、味はカスなので正直テンションは低めです。

ホトケノザたべた~い
というニッチな需要をお持ちの人は参考にしてください。
▼ただ炒めたらゲロマズ案件だったやつ
ホトケノザのうんちく

ホトケノザはシソ科オドリコソウ属の越年草です。段々と葉がつく構造から、別名はサンガイグサ。
花言葉は「調和」「輝く心」。
オドリコソウ属特有の四角い断面の茎に、茎を抱くような形で半円形の葉が2枚ついています。
この形が仏像が座る台座(蓮華座)に似ていることから、ホトケノザという名前がつけられました。
図鑑をつくるつもりはないので詳細は割愛しますが、春の七草である仏の座はキク科のコオニタビラコのほうであり、こちらではありません。
シソ科のホトケノザは毒こそないものの、食用向きでないためお粥などに入れないように。
面白いと思ったのは、ホトケノザには開く開放花と、咲かない閉鎖花の二種類があるということ。
後者の方はつぼみのまま終わるので、花弁が開きません。

他家受粉と自家受粉を使い分けて、適応環境を増やしているようです。ツユクサやスミレも同じような戦略を取っているのだとか。
ぽつぽつとまばらにある赤いつぼみがそうですね。
咲かない花……散りゆく花より悲しげで無理矢理こじ開けてやりたいです。あなただって咲いていいのよ! ガパァ! 的な。
また、種にエライオソームと呼ばれるアミノ酸を作り、アリを誘引して種を散布させます。他力本願。
開放花の種をより遠くに運ばせるため、エライオソームは開放花の種子に多く含ませることが多いそうです。
能たりんのボンクラみたいな面をして、ちゃっかりと賢く生きている植物なわけですね。
この生存戦略ゆえに、アホほど群生になって生き延びているのかもしれません。
よく見ると花弁にも個体差があって模様や色が微妙に違います。
花はなんだか「マンドリル」に似てますね。


……似てない?
あと、向かい合う姿は口論をするオバハン達みたいです。

ホトケノザを採取・処理

近所のホトケノザ牧場に来ました。
ここは昔、いけ好かないじじいがキャベツ畑をやっていましたが、二十数年も経ったので天界の花畑に旅だったのでしょう。現在ではソーラーパネル畑という実に味気ない場所になってしまいました。
食べきれないほどありますが、あまり食べたくないので少量だけ摘んでいきましょう。
まずは花チュチュ。こちらはほんのりと甘い蜜が出てきます。2ミクロンくらい糖分がありますね。

が、砂糖に侵略された令和人の脳ではこのくらいだとドーパミンが出てくれません。ショートケーキが食べたいよう。
茎を齧ると、ほのかな酸味(と多くのエグミ)が口に広がります。ああんシュウ酸の味だよう。
根っこから引き抜くと処理が面倒なため、ブチブチと引きちぎる形で採取してください。
ちなみに、花が咲いているものよりも、閉鎖花が多いものの方がこわくないので(ここでは固くないの意)おすすめです。
言うまでもありませんが、道路の脇などの排気ガスにまみれた場所はさけましょう。
畜生のションベンなどを気にしだすと何も食べられないので、きれいに洗うから無問題ということにしておいてください。
それでは洗います。とにかくきれいに洗って、しばらく水に浸して置きます。

虫や土落としはそこらの川で済ませてもよいかもしれません。水がもったいないのでね。
ホトケノザアーリオオーリオペペロンチーノ
万物は唐辛子とニンニクで炒めれば食べられると思っているので、ペペロンチーノにしていきましょう。
と言ってもパスタが家になかったので、今回はマカロニで代用。

まずはホトケノザを重曹(小さじ1くらい)を入れたお湯(1Lくらい)で軽く茹でます。

大した量を食べるわけではないものの、シュウ酸が含まれているのと苦味がまあまあ強いためです。
2分ほど湯がく感じでOKです。
4分茹でたら葉が溶けて、かつて諏訪湖で目にした汚泥みたくなってしまいました。

硬く絞ったら、ここからは普通のペペロンチーノと同じ。
スライスしたニンニクと唐辛子をオリーブオイルで炒めて、一緒にホトケノザも炒めていきます。

今さら言うんじゃねえよって感じですが、花は茹でると色が汚くなってしまうので別々にして洗っておいてください。トッピングです。

ざっくりと炒めたところで、茹でたマカロニを混ぜて完成。

味付けは普通に塩。イタリア人に殺されそうですが、ちょっと味の素入れるとおいしいです。
で、最後に花をまぶして完成です。
こうやってみると、パスタよりもマカロニのほうが見栄えがいいかもしれません。炒めると嵩がすごく減ってしまうので、なんというか、 でっかいパセリが入った? くらいにしか見えないですね。

花が毒々しくて食欲減退するなあ……。
量が少ないので正直味はよくわかりませんけど、ところどころに苦みがあるという感じ。ただそこまで不快な苦みではなく、よく言えばアクセント。
悪く言えば無くてもよい。無。
似ているものは菜の花のペペロンチーノですね。
私、全然あれのおいしさが理解できないんですよ。いる? この葉っぱ……って思ってしまって。
だから、わざわざ菜の花なんか有難がって買ってくるくらいならホトケノザで充分ですよ。ほろ苦さの違いがわかりませんから(個人の意見です)。
マカロニとニンニクはうめえっすな。次。
ホトケノザの醤油漬け

こやつ、シソ科なのでちょっとばかしシソに似たフォルムをしているんですよ。この花と実をつけるあたりとか。
で。紫蘇の実漬というレシピがありますが、それを流用してみることにしました。
ホトケノザの頭だけを頂戴して、レンジでチンをします。
別に何分でも……と言いたいところですが普通に発火するんで、だいたい600Wで1分くらいです。

すると「これだけでもギリ食べられるかな?」という柔らかさになります。
でもそれは全然美味しくないので、ごま油と醤油、みりん、砂糖、ラー油を適量ぶち込んで漬けていきましょう。
これだけ。簡単でしょ?

1日~2日漬け置いて、ご飯の上にかけたり、豆腐の上にかけたりしてください。

正直それ以外の使い方がちょっとよくわからないんで、これ類の醤油漬けのおいしい食べ方を知っている方がいたら教えてください。
今回は豆腐の上にかけて食べてみることにしました。
こちらもほどよい苦みがあって、あって……はい、苦味だけです。
紫蘇と違って匂いやら風味がないんですよ。もちろんそんなものがあったら食用にされているので、ないのは当然なんですけど、これを食べるくらいなら野生と化した庭のシソを食べます。
今のサツマイモと200年前のサツマイモを比べて後者を褒められないのと同じですね。ねえのよ、利点が。
ホトケノザばっけ味噌風
最後はふき味噌風です。この世で一番嫌いな食べ物、ふきのとう。
先月宿泊した宿の夕食と朝食にふきのとうが出てぎょっとしました。笑顔で丸飲みした私を褒めてほしい。
こちらも軽く茹でていますが、ペペチーのときに茎の部分が枝でも食ってるんじゃねえかってくらいボソボソと口触りが悪かったので、茎の部分だけは捨てました。
ホトケノザを食べるならヘッドオンリー。

で、ごま油で軽く炒めてから、味噌とみりんと酒と砂糖を混ぜたもので簡単に炒めていきます。

ばっけ味噌は炒めなかった気もしますが、美味しいものは脂肪と糖でできているので油を使いましょう。
最後にお花を散らして完成。

これもご飯に乗っけたり、味噌汁にぶちこんだりして食べてください。ばっけ味噌の下位互換ですね。


1日2日置いてから食べると、味が馴染んで青臭さが減るため、マイルドなゴーヤというか、甘みが少ないピーマンというか、なぜかたまに出くわす苦いレタスというか、そんな感じの味になります。
まとめ
悔しいかな普通に食べちゃったよ……。
ただ、いずれのメニューも味噌の味と醤油の味が8割くらいなので、ホトケノザを楽しむものではないかもしれません。
そもそもこの葉っぱに苦み以外の風味がないので、致し方なしではありますが。
好んで食べるものではないですが、私が山菜系のうまさを理解できない人間なだけで(じゃあなんで草食ってんの?)人によってはハマるかもしれません。
繁殖力が強い植物ですし、食べられるようになっておけば令和の大飢饉の際に生き残れるでしょう。
旺盛な生命力を見習っていきたいところです。それではこのへんで!



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