どうもこんにちは、陰者(@S_amaboshi)です。
最終日に撮った電車の写真がないため神々しいトイレで代用いたします。電車もトイレも同じようなものなので問題ないですよね?
さて、1ヶ月に渡りダラクソと綴った「青春18きっぷ旅」の記録も最終日です。
あまぼし先生の次回作にご期待ください。
完
今回はほぼ蛇足です。
青春18きっぷを使って4泊5日の旅に出たあまぼしすずめ。
滋賀、鳥取、岡山の地を踏んで折り返し東を目指す。
年に1度必ず訪れる三重に辿り着き、再び野営。
最終日に向け英気を養おうとするが――
Contents
おはよう?四日市
ベンチで横になること1時間。深夜2時。
目覚めると夜の街へ消えたのか両サイドのカップルはいなくなってました。
それにしても周辺をサーキットにしているのか、15分に1度ほど爆音バイクが走っていくのが気になります。
マフラーに穴でも開けてるのか変に甲高い音で、それはまるで椅子にケツを押し当てたまま最大出力で放った屁のよう。
ああいう輩には「爆裂☆放屁ライダー」の称号を与えてあげましょう。
バナナの皮を華麗に投げている妄想をしながら(参考:マリオカート)、次の目的地を目指します。
未明のお散歩
――と、ここで緊急事態発生!
SDカードの残りが200枚ほどになっていました。
64GB×5枚で1日1枚の計算でしたが、いつも見積もりが甘いですね。
途中で容量不足になったら目も当てられないので、遠回りですがしぶしぶコンビニを経由することに。
道を間違えてとんでもない遠回りをしてしまいました。
しかも、ファミリーマートへ行ったらSDカード売ってねえの。
ただ入って出るのも気まずいのでコーヒー1つ買って退散したわけですが、深夜のコンビニ店員からしたら、
コーヒー1つで来るんじゃねえぞ処すぞ
(いらっしゃいませー!)
って感じだろうし、深夜のコンビニって入りづらいですよね。
店員も私と同種のような、客商売をしてて大丈夫なのか心配になる形相の人がいますし。
そんなわけでカフェオレをズコズコ吸いながら意味不明のお散歩をしてしまいました。
グーグルマップのタイムラインで振り返る、私の行動記録はこちら。
なんで徒歩で海渡ってんねん。
朝焼けと猫
四日市最後の撮影スポットは、四日市・いなばポートラインを見上げる堤防。
正式名称は「四日市港臨港道路(霞4号幹線)」なる物流路のようですが、それはさておき緩やかなS字カーブが夜間に見ると美しい。
曲線美なんて言葉があるように、人は曲線的なものに芸術を感じるのだと「縄文のビーナス」を見てもわかります。
どうでもいいけど、この像ずっと腕部分が胸だと勘違いしてたわ。
常軌を逸したエロ漫画じゃないんだから、おっぱいは横に伸びないんだよ……。
どんな風に撮影するのがよいのか模索しているうち、空が白んできます。
途中からやってきた若い男性が2人が、テトラポットに座り夜景を眺めながら語り合っていました。
私にはなかった青春ですね。
西側はもちろんのこと、日の出前の東側も美しい。
ここはあえて風景はシルエットにした方が雰囲気が出るし、朝日の反射が目立つ。
日の出を待っていると……にゃんと!
地域猫というのでしょうか、ブチと黒の猫がやってきました。
ご丁寧にキャットフードと水が二匹分用意され、すっかり人の手に落ちている様子。
優しい世界。私もいつかこうやって勝手に食事が用意される環境が欲しいものですね。
黒は警戒心が強いのか遠くからこちらを窺っているだけでしたが、ブチは人慣れしているのか足元にケツをこすり付けて温もりを残していきました。
偏見ですが、海沿いの町は地域猫が多いというか、猫を可愛がっているように見えます。
そもそも数が多いです。釣り人が落とした魚など餌があるのかもしれませんが。
長野の野良猫はみなボロ雑巾みたいな体で傭兵の顔をしています。
ねこねこねこねこ!
……あ、日が出てる。
猫に夢中になっているうち日も高くなってきたので撤退します。
ヒモノ食堂でお食事
寝不足の日は朝食を食べるとよいから(2回目)、早い時間から開いている食堂を目指します。
その名もヒモノ食堂。
なんと開店時間は7時。早起きの店は好きですよ。
本当は以前も行ったお向かいの「まぐろレストラン」で、500円のサバ定食を食べる予定でしたが、こちらは開店が8時。
もう眠くて一刻も早くなにか食べたかったので、ヒモノ食堂に変更しました。
ここは、店に並んだ干物を選んでレジに持って行くと焼いて提供してくれるスタイル。
はなまるうどんヒモノ版ですね。
開店30分前から並び始め、開店時には後ろに15人ほど並んでいました。
休日といえど朝っぱらか魚を食べに来る人がこんなに集うとは……。
干物に350円をプラスするとごはん・みそ汁・小鉢つきの定食が食べられます。
リッチに金目鯛やサーモンハラスを食べたくもありましたが、今回は鯖をいただきましょう。
これが焼きたての干物……。干物って美味しいんですけど、家のグリルだと難しいんですよね。
失敗すると水分が抜けきって、ただ塩辛いカチカチの何かですし。
しかし、ヒモノ食堂は柔らかくふっくらと仕上げてくれます。箸で簡単にほぐせて、脂がにじみ出てくる……プロの味です。
それでいて、一口ごと増していく干物らしい凝縮された旨味。
ごはんは少な目をお願いしましたが、普通盛にすればよかったと後悔しました。
まったく関係ないのですが、隣のテーブルに座ったオッサンがあまりに太り過ぎているためか、尻がズボンにもパンツにも収まっていませんでした。
ずっとヘソ出し&半ケツ。(というか最早ケツ丸出し)
おっさんのモロケツを見ながら完食。
いただきました!!
最寄りのJR富田駅から自宅を目指します。
なおJR富田駅のトイレも和式&紙ナシでした。
富田おまえもかって感じ。
グッバイ四日市。
魔界・名古屋へ
快速に乗り、隣のお姉さんへヘッドバットをかましているうちに名古屋駅。
せっかくなので、名古屋にある「名古屋市科学館」へ寄る計画を立てていました。
名古屋市科学館のプラネタリウムは世界最大としてギネスにも認定されており、ドーム内径は35メートル。
一度行ってみたかった場所です。
投影機はカールツァイスの光学式とデジタルとのハイブリットらしく期待度が高まります。
ついでに「毒」展なる私好みの展示もやっているようなので見ておきましょう。
が、ここでとんでもない誤算が生じました。
いや、予想可能回避不可の典型みたいな、当たり前体操の出来事です。
眠すぎる。
そして人が多すぎる。
スカスカの田舎博物館か平日の科学館しか経験がないので、行列を作って展示品を見るスタイルに慣れていないのです。
眠気と人の多さで具合が悪くなってきました。
思考力は地に落ち、毒のカタカナ名称は一切頭に入って来ません。
覚えていることといえば、ラーテルは最強、毒ヘビも食べる。
しまいにはゾンビさながら行列に流されるだけとなり、この空間が最大の毒だったなと……と出口から吐き出されたときにはプラネタリウムの上映時間5分前。
慌てて駆けだすが、道がわからない!
そうこうしているうちに上映時間になってしまい、それでも諦めきれずに泣きそうな気分で会場に到着。
プラネタリウムは上映が始まると入場できないわけですが、5分くらいだったので注意を受けつつも入れてもらえました。
ドーム内が広いためか、席までは「鬼滅の刃の刀」鍛冶の里篇ごとく幾人ものスタッフによって運ばれます。
いや、おんぶはされてないけど。バケツリレー方式で席まで案内されます。
そこまでして入場したのに、広々リクライニングのソファシートへ座った瞬間――
ぐう…Zzz
なんということでしょう。
次に目を開いたら上映が終わっていました。
そりゃあそうなるでしょうね、としか言いようのない大失態です。
星好きでも過去何度かプラネタリウムで寝ています。暗い場所で座っていたら人類は寝るんですよ。
せっかく学芸員の生解説だったというのに「投影されていた月齢の解説」を最後に記憶がまったくありません。
序盤5分くらいのできごとでしょうか。
いやはや、高い昼寝代でしたね。
どうにも消化不良感をかかえて、地下鉄伏見駅へ戻りました。
パーソナルスペースは13キロや……
というほど人混みが苦手で、不特定多数の声が溢れる場所は寒気がするので、駅なんかではよくノイズキャンセリングイヤホンをしています。
おそらく最近耳からうどんを生やしている人は、たいてい私と同類でしょうね。
そんな感じでホームに立っていたら、「栄駅に行くのはどっちのホームか」的な内容で迷っているおばちゃん2人に話しかけられました。
ノイズキャンセリングとはいえ、完全に聞こえないわけではありません。
ちょっとわからないんですけど、栄って表示が別の場所にあったのでこっちのホームじゃないと思いますよ。ちょっとよくわからないですけど(早口)
おばさんたちと目を合わせ、全員で沈黙。
その瞬間気づきました。とんでもないことを自分がやらかしたのだと。
そう……おばちゃんたちは、私に話しかけてなんかいなかったのです。
話しかけられた(と勘違いした)私が勝手に喋り出したのです。
いきなり会話に割って入ってきて、正しい情報を提供するならまだしもただ一緒に悩むだけの存在。
なんだよ、それ。マジでいらねえキャラじゃん。
ちょっと待って。今の自分みたいな人間をなんていうか、私知ってるよ。
不審者。
ここで上手いこと笑い話に昇華できるコミュニケーション能力があれば、いい年して社会不適合者なんてやってないのでしょうね。
嗚呼。
今の状況は椎名林檎風にいうなら「人生は恥だらけ」。
転落防止柵がなかったらおばちゃん2人を巻き込んで線路に飛び出すところでした。
柵に感謝しろよババアども!
名古屋に戻れば戻ったで、機動性を重視して預けた荷物(正確にはロッカー)がどこにも見当たらない。
まったく、名古屋って場所はどこもかしこも魔窟だよ。
帰るまでが旅です
名古屋からは中津川、塩尻などを経由し、本を読んでいるうちにホームタウンへ帰ってきました。
段々と車窓が見知った光景になってきて、暮れなずんでいく町を見る旅の終わり。
どことなく寂しくてほっとする時間です。
そしてたった5日で季節が変わったのか、ホームに着いた瞬間寒すぎて笑えました。地球は一体どうしちまったのか。
夕食を買うため寄ったショッピングモールで靴のセールをしていたので、スニーカーを新調しました。
旅行帰りに買うものじゃないのよ。
チャリに乗らないじゃないの、ABCマートの箱が。
とはいえ、旧スニーカーにとってみれば華々しい引退試合になりましたね。
冗談抜きで納豆臭が漂いはじめていたし、何度払っても呪いのように鳥取砂丘の砂が出てくるので帰って速攻捨てました。
グッバイ靴。
反省とまとめ
そんなわけで2024年夏の青春18きっぷ旅は終わりです。
ざっと反省点をまとめるとこんな感じ。
- 天候が良かった
- 予定を詰め過ぎた
- 食事がしづらかった
- 宿代が規格外
- 何事も体力、睡眠は大事
天候が良かった
なにより嬉しかったのは、天候に恵まれた点。
天候頼りの計画だったので、うっかり雨でも降ろうものなら雨ざらしの砂丘で寝るところでした。
これは旅前の1週間、計24時間くらいWindy.comに貼り付いていたおかげかもしれません。ありがとう、Windyの神!
予定を詰め過ぎた
1本でも電車に乗り遅れたTHE・ENDみたいなデスゲーム的旅行は精神的によくありません。
なにごともゆとりが大事です。
5日だと3か所を巡るくらいが現実的でしょうか。移動しながら1日1ヶ所はちょっときつい。
食事がしづらかった
夕方や早朝は店が閉まっているので、おのずと食事が雑になっていきました。
せっかく旅をしているのに残念なところ。特に鳥取・岡山あたりは適当に済ませてしまい悔いが残る。
4泊5日で宿代が1万円
まあ、実質ホテルに泊まったのは1泊だけなので。
旅行のネックとなる宿代が安く済むのは大変ありがたいですね。これに味をしめてどんどん野宿をしていつか死にそうです。
改めて知る、体力の大切さ
とある失敗をきっかけに絶対的睡眠信者と化した私は、なにより寝ることが大好き。
なのですが、旅の数日前から不眠がちになり、5日間もほとんど寝ずの行動になりました。
正直かなり辛かった……ものの、身体は酷使しても頭をまったくといって良いほど使ってなかったのでなんとか乗り切れました。
旅において睡眠は大切ですね。無茶もほどほど、命大事に。
5日間めちゃくちゃ歩いたわりには足を痛めなかったのは、常日頃立ち続けているせいかもしれません。
ただ、靴のサイズが合っていなかったこともあり、未だに親指の感覚が変です。
おそらく10年後はできない所業だったので、よい経験になりました。
そんなこんなで5年ぶりに遂行した5日間旅を無事終えることができました。
やはりまとまって旅に出るのは楽しいですね。
今回は断念した、九州・四国・東北の旅もいずれ同じように行ないたいと思います。
遠すぎるので2回分で10日とかでしょうか。
夢は膨らんでも財布はやせ細るばかりです。
ただ時間を取るだけの旅録を最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また。
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