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星景撮影記録5.霧ヶ峰富士見台のニッコウキスゲと星空―星巡る旅―

霧ヶ峰のニッコウキスゲと星空
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どうもこんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。

2024年7月3日、長野県のニッコウキスゲ群生地・霧ケ峰高原で星空撮影をしてきました。

開花のピークが梅雨時なせいで、数年狙い続けてようやくの撮影です。

世間じゃあ夏と呼ばれる季節ですが、某エアコンの元ネタでもある霧ヶ峰~は夏でも冷涼。

やや肌寒い風が吹く中での撮影でした。
というか、舐めた薄着で行ってしまい寒かった。

霧ヶ峰は夕方や明け方、朝霧などいろいろなシチュエーションが楽しめて何度でも行きたいスポットです。

ちなみに霧の駅があった駐車場付近の物産店で売っているソフトクリームがおいしい。おすすめ。

霧ヶ峰物産店

1日に3つ食べて腹壊した。

今回はそんな霧ヶ峰のニッコウキスゲの写真をまとめました。

霧ヶ峰高原のニッコウキスゲ・見頃は7月中旬

霧ヶ峰のニッコウキスゲ(正式名称ゼンテイカ)は6月下旬から開花が始まり、例年7月の中旬に見頃を迎えます。

2024年は春~夏が温暖な年で、1週間ほど見頃が早かったそうです。

それでも私が撮影したときは少々早かったのかもしれません。

開花情報は霧ヶ峰自然保護センターのブログから確認できます。

ちなみにニッコウキスゲも当たり年と外れ年があり、2024年は稀に見るあたり年でした。

前年の火災延焼地での咲がよかったらしく、やっぱ山焼きを定期的にやった方がいいのでは? とか思ったり。

ニッコウキスゲは富士見台と車山肩で見られる

霧ヶ峰といっても馬鹿に広大なわけですが、ニッコウキスゲがたくさん見られるのは主に二ヶ所。

車山の登山口である車山肩と、富士見台展望台の北西側です。

車山肩
富士見台

車山肩には広い駐車場とバイオトイレ(有料100円)があります。

富士見台展望台にも広い駐車場があるものの、トイレはありません。

霧ヶ峰自然保護センターのトイレで済ませてくるのが無難でしょう。

ちなみに、今回の撮影は富士見台で行なっています。

というのも、花の美しさに差はないものの、いつの頃からか車山肩の方は電気柵が張り巡らされるようになりました。

車山肩のニッコウキスゲ

鹿の食害防止なため仕方ありませんが、花に寄れません。

広角レンズだと柵が入り込みますし、うっかり触れてビリビリしたらシャレにならんので撮影は富士見台で行っています。

実のところ車山肩のニッコウキスゲはちゃんと撮ったことがないんですよね……。

富士見台の方も柵はあるのですが、柵の中に入れるため撮影には支障がありません。

駐車場

富士見台も車山肩も駐車場は広く、夜は問題なし。

車山肩駐車場
撮影:2020/07/22 ……水曜日だが? 海の日前日だからか?

シーズンの昼間は満車で入れないことがあります。

車山肩駐車場の一部は、季節によって有料駐車場です。

見頃真っ盛りの休日に行くと1キロなんてレベルの渋滞に巻き込まれるらしいので、やはりお出かけは夜に限りますね~。

霧ヶ峰富士見台の星空

富士見台のニッコウキスゲ群生地は、駐車場から少し北西へ上った場所。

富士見台駐車場

距離は大したことがないものの、散策道は狭いうえにぬかるんで凸凹した階段なので歩きやすい靴推奨です。

富士見台のニッコウキスゲ

散策路を上るとニッコウキスゲとともに南側に諏訪盆地が一望できるわけですが……
夜景としては綺麗でも、かなりの光害。

富士見台のニッコウキスゲと星空
EOS 6D / SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (A012)
15mm ISO2500 F2.8 SS13×7

東側の八ヶ岳方面には茅野の明り、南東のアルプス側は茅野~諏訪平の明りにまみれており、低空の状態がよいかといえばそうでもありません。

とはいえ写真家で天文学者でもある某博士をまたまたまお見かけしたので、星空撮影地としてのポテンシャルは悪くなさそうです。

夏の天の川の方面と街明かりが被る構図は、低空を白飛びさせずに1枚撮りするのは難しそう。

GNDフィルターを忘れたので、夜景付近は避けて撮影しました。

蓼科山がある東側は市街地ではなくそこまで明るくありません。

富士見台のニッコウキスゲと星空
EOS 6D / SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (A012)
15mm ISO2500 F4 SS120×10
ISO8000 Ff2.8 SS10

八ヶ岳と南アルプスの間にちょうど富士山があるわけですが、姿わからず。

広角だと写ってもミニサイズなので、星空と合わせるにはイマイチですね。

ニッコウキスゲ×星、どう撮るか

富士見台のニッコウキスゲと星空
α7RⅢ / 14mm F1.4 DG DN
14mm ISO5000 F1.4 SS5

梅雨空の晴れ間、一面のニッコウキスゲ。

テンションが上がっていたものの、いざ撮影してみたら、

あれ? ニッコウキスゲ分少なくね?

広角レンズで撮影したら思ったよりスカスカなんですね。

もともと密集して咲く花ではありませんし、高さがあるぶん茎の緑が目立つというか。

花を目立たせつつ星空も入れるとなると、工夫が必要そうです。

下から撮るか横から撮るか……

前方にいくつか大きく花を配置するのがよいのでしょうけれど、過焦点を意識しないとボケてしまいますし……

ここら辺のサンドイッチのような構図をうまく撮れる人はすごい。修行が足りませんでした。

標準に近い24mmや35mmを使用するのも手かもしれませんね。
14mmはさすがに広角すぎました。

せっかくなので花メインで星ボケ。

富士見台のニッコウキスゲと星空
α7RⅢ / 14mm F1.4 DG DN
14mm ISO5000 F1.4 SS1.6
富士見台のニッコウキスゲと星空
α7RⅢ / 14mm F1.4 DG DN
14mm ISO5000 F1.4 SS5

これだと後ろの町あかりがかえって幻想的な雰囲気を醸し出すので悪くない。

ただ、綺麗に突出した1本を探すのが大変です。
あと風が吹くとブレまくって話にならない。

この日は夜になったら風が強くなり、風が止むのを待ちながら何度もシャッターを押してやっと数枚撮れたという感じでした。

いっそ花を手で押さえて、あとからAI処理で指を消すとかでもいいのかもしれないですね。ズルいですけど……

そしてなにより暗い中で花にピントを合わせるのが至難の業。

モニターのブーストで構図は決められるけど、ピント拡大中は画面が暗くなるので、ライトを当ててピントを合わせるしかないんですよね。

とはいえこの方法、周囲に人がいると迷惑なので人気スポットではやりづらい。

花×星は今後の課題ですね~

朝夕もいい感じ

霧ヶ峰・富士見台の展望は良好で、天気が良ければ南・中央・北アルプスすべてが見渡せます。

季節によって変わるものの、乗鞍方面に沈む夕日とニッコウキスゲの組み合わせが撮れます。

富士見台のニッコウキスゲ

完全逆光なので露出は空に合わせて、花は後で明るくするのがいいですかね。

人もだいぶ減ってきて快適に過ごせるのが夕方帯。
少々寒くなってきます。

逆に朝方はシーズンだと4時台から大勢人がいます。

平日でもうんざりするほど狭い道に人がいるため、今年はどうしようか躊躇うほどです。
前世はニワトリだったのでしょうか。

待つのは年金暮らしとあの世をだけ、みたいな金と時間を持て余した幸福なオジサンがこれ見よがしにバズーカーレンズで富士山を狙っていたりします。

バカデカ機材のおっさんに限って道を開けてくれず困りものです。

オッサンに舌打ちしまくっているお兄さんがいたりして、殺伐としていました。

ただ、2024年に行ったときは晴れていたので多かったのかもしれません。

それはさておき。

晴れていれば八ヶ岳と南アの間に富士山が見えます。富士見台なんでね。

ただ、個人的に雪のない富士山(それも遠景)にはあまり魅力を感じないので、ニッコウキスゲとはそんなに撮っていません。

どちらかというと蓼科山の方が好き。

富士見台のニッコウキスゲと星空

また、ニッコウキスゲ群生地の朝方は晴れていると存外つまらなく、特に日が昇りきったあとは光沢めいた花が変に光って下品っぽくなってしまいます。

富士見台のニッコウキスゲと星空

明け方~日の出直後あたりでしょうかね、チャンスは。

また、諏訪方面(つまり上から下)に向けてカメラを構えるのは構図的に広がりがあってよいのですが、太陽光が強すぎる順光は絵面的にイマイチ。

富士見台のニッコウキスゲ

霧がある方が雰囲気が出るので、今年は雲海気味な霧を狙って撮影してみようかと思います。

富士見台のニッコウキスゲと星空

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