『ねるねるねるね』は……ぃへっへぇっへ!
どうもこんにちは。
脳の発育が5歳で止まったあまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
ニートさんと一緒に科学する、『つくってあそぼ』のコーナーが始まりました!
任せてください。
こう見えても教育学部を受験し(て落ちて)、教員免許(を取得しようとしたけど、必修科目の単位を落として諦めた過去)を持っています。
教育には自信ありネキ!!
(どうでもいいけど本家はyoutuberになっていた模様)
それはさておき、今回はあの知育菓子『ねるねるねるね』を手作りしてみました。
水と混ぜると膨らむ、色が変わる……。
1986年の発売から、多くの子ともたちを惹きつけてきたロングベストセラー商品です。
なんで色が変わるの?
口笛はなぜ遠くまで聞こえるの?
あの雲はなぜわたしを待ってるの?
と、子どもに訊かれた時でもすんなり答えられるよう、ねるねるねるねについても詳しく解説していきます。
大人になっても楽しめる『ねるねるねるね』の魅力が伝われば幸いです。
- ねるねるねるねの秘密
(なぜ膨らむのか・色が変わるのか) - ねるねるねるねを手作りしてみた
Contents
ねるねるねるねとは?
『ねるねるねるね』は、クラシエが1986年に発売した知育菓子です。
怪しげなババアが出てくるCMを、記憶に新しくはなくとも覚えていることでしょう。
昭和61年んんんん!?
……生まれてねえよ。
知育菓子は、ただ食べるだけではありません。
自分で作るところから始まります。
その「自分で作る」行為から、想像力や発想力をはじめとした『創造力』を育むことを目的としたお菓子になります。
ちなみに知育菓子は、クラシエの商標登録商品らしいです。
ねるねるねるねは、
粉を水と混ぜる+別の粉を入れると膨らむ・色が変わる
といった変化が、子どもに人気を博しています。
何となくですが、下の中~中の中流の家庭で育った子どもが好きなイメージですね。
偏見なので、反論があれば認めます。
以前は、青や紫という鮮やかな色が、
子どもが食べて健康に害はないの?
という不信感を親に抱かせていましたが、『保存料・合成着色料ゼロ』という表記がしっかりしてあります。
おまけに今ではカルシウムまで配合。
つまりねるねるねるねは、まあまあ安全なお菓子というわけです。
ねるねるねるねの秘密
ねるねる言い過ぎてすでにゲシュタルト崩壊気味ですが、ねるねるねるねの秘密を簡単に説明します。
ねるねるねるねは2種類の粉が入っており、水と一緒に2つの粉を混ぜると色が変わったり、膨らんだりします。
理由には関しては裏面に記載あり。
クラシエ公式ページにも解説が載っています。
簡単に説明するとこんな感じ。
なぜ膨らむの?
ねるねるねるねには、炭酸水素ナトリウムである重曹と、クエン酸が入っています。
この2つを混ぜることで炭酸ガスが発生し膨らむ!
さらに卵白と増粘多糖類(安定剤)で、クリーム状の泡に仕上げているようです。
なぜ色が変わるの?
これはねるねるねるねの粉に、液性の性質(酸性やアルカリ性など)で色が変化する、アントシアニンという物質が使われているためです。
酸性の物質に触れると赤に、アルカリ性の物質に触れると青に変化します。
このアントシアニンには紫キャベツからとれますので、合成着色料は使っていないというわけです。
まあ、ソーダ味はスピルリナ青という藍藻類の色素で色付けしてるからキャベツ関係ないっぽいけどね。
アントシアニンによる色の変化は以前の実験記事で取り上げたことがあるので、色の変化を知りたい方はぜひこちらを読んでみてください。
ではでは、実際にねるねるねるねを手作りしていきましょう!!
余談 ツイッターでクイズをしてみた
完全な余談なので、ねるねるねるねの話が気になる方は飛ばしてください。
今回、材料だけを提示して、何を作るのかフォロワーさんに予想してもらいました。
参加してくださった皆さま、ありがとうございます。
おはよ~ございまぁす。
この3つのアイテムから次の記事内容を当てた人にはなんと…Amazonギフト券2000円をプレゼント!!
(ニセ企画です。むしろ私がほしい)
でも当ててもらえたら嬉しい😊 pic.twitter.com/kOjK4fEy6w
— あまぼしすずめ@無職ブロガーin信州 (@S_amaboshi) March 24, 2020
なんと回答者の中で、ペイヴメントさん(@pavement1234)とヤマッシナさん(@yamayamasina)が見事正解いたしましたので、ねるねるねるね2000年分を脳内で送らせていただきますね。
おめでとうございます!
ねるねるねるね(オリジナル)を作ってみる
まずはオリジナル(ソーダあじ)を作っていきます。
トッピングも含めて粉は3つ。
- 1の粉を水と混ぜる
- 2の粉を①と混ぜる
- トッピングを付けて食べる
スプーンも水を入れるカップも付属しているため、すぐに作れます。
表面張力!!モリモリモリィ
ずいぶんと綺麗な青い粉ですね。鼻から吸いたいものです。
青色1号を利用していないあたり優秀。
思ったよりふわふわでよく伸びて、再現できる気がしなくなってきました。
あと子供のころ食べたときより美味しくなっていた気がします。
ねるねるねるねを手作り再現してみた 材料篇
今回再現したのは、ソーダ味。
ぶどう味の方がより科学っぽさがあると思ったのですが、アントシアニンを紫キャベツから抽出して粉末に混ぜる方法がまるで分らなかったので、ソーダにしています(ぶっちゃけ)
1の粉を再現 卵白粉末の準備
1の粉を食べてみた感じ、
- 糖分
- 重曹
- 卵白粉末
- 粘性のあるなにか
で構成されていることがわかります。
(1の粉は約15g)
とも思ったのですが、重曹って、大匙一杯くらいの量とか食べられたもんじゃないんですよね(不味くて)
そのため重曹ではなく、卵白粉末の方に目をつけました。
恐らくこちらの比重が大きそうです。
というわけで卵白粉末を用意。
本格的なお菓子作りではメレンゲパウダーなるものを使いますが、今回は卵から乾燥卵白を作っていきます。
泡立て。(ツノが立つくらい)
そしてオーブンで焼きます。
と思ったのですが、適当にやったら焦げついて別物になりました。
一見美味しそうですが、味がないので美味しくないです。
それでもどうにか粉末状に。
香ばしい風味、そして失敗のかおりが漂ってきました。
スピルリナに代わる青い粉
ソーダ味の青はスピルリナが使われています。
……が、こんなものを買っても今後絶対に使うことがないので、代用品を探しました。
すると!
あるではありませんか。
まるでねるねるねるねの材料になるために生まれてきたかのような商品か!!
これこそ紫キャベツと調合させれば「映え~」なレモネード出来るのでは? と思ったらすでにありましたわ。
いざ! 手作りのねるねるねるねを食す!
1の粉がこちら。
卵白粉末+重曹+ラムネ
糖分に関しては粉あめが理想だったのですがどこにもなかったので、ラムネを砕いて入れてみました。
色全然違うやん!
まあ、仕方ないので水を入れて行きましょう。
う、う~ん……?
オリジナルはこちら。
いろいろ違うんですけど、とりあえず色がヤバいよね。
ここから青になる未来、まったく見えないもん。
とは言え引き返せないので、青い粉を投入しましょう。
こちらにはレモン(酸)が入っているので、重曹と反応しシュワシュワしてくるはずです。
ハズです。
……ハズ……です!!!!
汚い汚い汚い。
食べ物としてアウトな色になってしまいました。
百歩譲って味噌マヨ。
譲らないとげ……げr
このスプレーと調合したら再現度やばそう。
……あれ? 私、何を作ろうとしてたんだっけ?
理想図
ねるねるねるねを手作りしてみる 再挑戦
さて。
「失敗は成功の母」と、かの有名なエジソン氏も言いました。
仕方のないことです。
安定した電球フィラメントを開発する際に、自らのケツ毛だかチ○毛だかでも試していたという彼の発言は重みが違いますね。
気を取り直して第二段に挑みます。
そもそも失敗の一番の原因は1の粉の色……
つまりは卵白粉末を焦がしたことにありました。
より薄くして、温度も低温で焼いていきます。
またしてもボーしていたら若干焦げましたが、最初よりはマシでしょう。
ソーダ感を強くしようと、ラムネにかわりコチラを糖分の代用とします。
そして重曹を入れて出来た1の粉ver.2
だいぶ白くなったのではないでしょうか?
この自作の粉は密度が低く、同じ15gでもオリジナルよりかなり膨らんで見えます。(オリジナルは右)
さて、水を入れてみましょう。
おや、この時点でかなりもったりしていますね。
そして青い粉を投入!!
どうやらレモネードの青が薄かったようで、緑色っぽい感じにしかなりません。
残念です。
そして最大の反省点が、増粘多糖類に代用できるものを探せなかったため、ほとんど伸びなかったことです。
水あめや粉飴、でんぷん質なものをもう少し検討するべきでした。
しかし膨らんだので、見た目はねるねるねるねっぽくなったのではないでしょうか?
オリジナルと比べても遜色ありません!
ねるねるねるねを焼いたらどうなる?
ふと練り上げたねるねるを見ているうちに思いつきました。
なにせ主成分は卵白です。
つまり……実質マカロン。
そう思って焼くことにしました。
泡を潰しながらしっかりと混ぜ、かつ混ぜすぎないことが大切らしいです。
ゴムベラですくい上げてたらし、全体がつながりゆっくり落ちるくらいになるまで混ぜます。
この工程で混ぜ過ぎると膨らまなくなりますが、混ぜ足りないと生地に空気が残りすぎるので、表面が割れてしまいます。マカロナージュをしっかりしてください。クラシルより引用
マカロナージュって言うんだって。
多分もう一生発することのない単語だわ。
お? いい感じじゃない?
これを30分乾燥させて、150度のオーブンで10分焼――
ああああああああ!?!?!?!?!
私のねるねるねるねがぁ……。
理想
現実
この時私は思い出した。
砂糖と水と卵白、そして重曹。
これらに熱を通して出来上がる真の存在を――
……カルメ焼きだわ。
この上なくゲロ甘なカルメ焼きが出来あがりました。
そういうわけでツイッター上で『カルメ焼き』との回答をして下さった、しらたまパパさん(@ShiratamaPaPa)、がりぱさん(@Gali2papa)には『ねるねるねるねカルメ焼き2000年分』を脳内でプレゼントいたします。
おめでとうございます!
……ぶっちゃけ私、「甘いものが好き」って公言してるんですけど、普段はチョコレート以外の甘味をほとんど食べないんですよね。
飴とかガムってそんな好きじゃないんですよ。
頭痛がする甘さでした。
まとめ ねるねるねるねを手作りするにあたって
今回のまとめです。
おうちでねるねるねるね(ソーダ味)を手作りする際、残された課題はこの3点です。
- 白い卵白粉末
- より青味の強い粉
- 粘性を持った代用品
今回は2番と3番が足りずに、再現度が低くなってしまいました。
より良い物質を発見したら随時更新していきたいと思います。
遊べて学べるねるねるねるね、ぜひ皆さんも食べてみてください!
本日の没画像
不採用理由:ゴミだから
ゴミだらけのゴミみたいな部屋でゴミがゴミ袋着てるって皮肉すぎひん?
以上!
\最新情報はTwitterにて/
おバカ最高‼️
>ごっふぃさん
ありがとうございます!!
これからもバカを追及していきます(*’▽’)