混乱。
SONYが2020年代になって発売しはじめた「VLOGCAM」のZVなんちゃらシリーズ。
型番にいろいろと英数字が付いていて何がなんなのか違いがわからなくなってきたので、備忘録としてまとめることにした。
前提として、SONYのVLOGCAMとはVlog用に作られたカメラである。
バリアングルモニタがくるくる回ったり(いや、バリアングルってそういうものだけど)、顔認識のAFが優れていたり、商品紹介用のピント調整が楽だったり。
まあ、なんというか動画を撮る人に適した機能がモリモリらしい。
動画はあまり撮らないから浅識なのだけど、コスメや雑貨を紹介するときに手のひらを当ててバックを隠しながら見せるのは、ピントが上手く合わないためなのだとか。
で、「Viogカムならそういう場合もすぐにピントを切り替えますよ~」という機能が付いている。あと肌が白くなったり。本当か?
それと雑音カット用のモフモフ(うさぎの尻尾みたいなやつ)がマイクについている。
一気に映像用のカメラになったって感じ。
――まあ、Vogカムの機能についてはこの記事ではどうでもよくて。
最近次から次へと出てきて何がなんだかわからないので、品番の見方と違いを備忘録としてまとめていく。
あくまで自分用のメモなので、「このモデルがおすすめですよ~」みたいな話は基本的にしません。分類のみ。
Contents
VLOGCAM「ZV-○○」そもそもZってなに?
まずZV-○○のZ。VはVLOGのVだろうけど、Zって何?って感じ。
マジンガーZ的なやつ?
とかいろいろ考えているうちに、αシリーズが始まりを意味してるから対にする形でZなのかと気づく。AtoZ。納得。
オシャレなこと考えますな。違うかもしれんけど。ならオメガじゃね?
VLOGCAM現行モデル一覧とケツの英数字の意味
で。2024年3月時点で、下記のモデルが出ている。
- VOLGCAM ZV-1M2
- VOLGCAM ZV-1F
- VOLGCAM ZV-1
- VLOGCAM ZV-1G シューティンググリップキット
- VLOGCAM ZV-1M2G シューティンググリップキット
- VLOGCAM ZV-E10L パワーズームレンズキット
- VLOGCAM ZV-E10 ボディ
- VLOGCAM ZV-E10Y ダブルズームレンズキット
- VLOGCAM ZV-E1 ボディ
- VLOGCAM ZV-E1L ズームレンズキット
とりあえず価格コムで調べた一覧。ほげげ、多い。
ZV以降に付けられた英数字の区別がイマイチわからないので整理してみた。
ZV-1Gなどの「G」はシューティンググリップの有無
一番後ろに付けられているGの有無はシューティンググリップの有無。
これは分かりやすい。グリップのGかな?
SONYはシューティンググリップ「GP-VPT1」「GP-VPT2BT」という製品を出しており、グリップ付の製品は尻にGが付くようだ。
ちなみに付属するのはワイヤレスタイプの「GP-VPT2BT」。
三脚に出来たり持ったまま撮影できたりと便利。
グリップはVlogカムだけでなくて普通のコンデジや一眼ミラーレスでも使えるけど、耐荷重が1.5kgなのでフルサイズ+大口径レンズとか付けたら転倒するかも。
VLOGCAM ZV-E1Lなどの「L」はレンズキット
で、Lが付く品番はレンズキットである。レンズのLだろうね。
つまりLが付いている「VLOGCAM ZV-E10L」「VLOGCAM ZV-E1L」は、最初からレンズが付属しているものであり、それ以外はボディ単体品ってこと。
これはVlogカムに限定された話ではなくて、α6000番台シリーズでもレンズキットはLのつく品番だった。
ZV-1系とZV-E系の違い レンズ一体型か交換式か
「じゃあVOLGCAM ZV-1系にレンズキットはないの?」って話だけど、こちらはレンズ一体型のいわゆるコンパクトデジタルカメラ型であるようだ。
だからレンズキットはない。
つまり、ZV-1系はレンズ交換ができないカメラで、ZV-E○○のようにEが付くモデルはレンズ交換式カメラ(ミラーレス一眼カメラ)である。
このEってなんだろうと一瞬思ったが、恐らくEマウントのEだろう。
それがわかると、レンズ一体型か交換式かは一目で区別がつく。
Yはダブルズームキット
ここで「おいおい、Yってなんだよ?」と思う「VLOGCAM ZV-E10Y ダブルズームレンズキット」なる輩が出登場した。
そういえばソニーはダブルズームキットに「Y」の文字を与えている。
これもやはりVlogカムに限った話ではない。
なんでY? Wじゃないの? そもそもダブルをWって表記するの日本だけ?
論点がズレるので、それはそういう命名規則だということにして次に進む。
現行モデルを再度まとめる(レンズ一体型)
シューティンググリップやらレンズやらを外して、ボディ単体で考えると、現在以下のモデルが発売されている。
まずレンズ一体型。
- VOLGCAM ZV-1
- VOLGCAM ZV-1F
- VOLGCAM ZV-1M2
だいぶすっきりした。
ZV-1とZV-1Fの違いはズームか単焦点か
まず「VLOGCAM ZV-1」が初号機として、2020年に発売した。
「ZV-1F」は2年後に発売された入門機の位置づけらしい。
Fが何を意味するのかはよくわからなかった。
「ZV-1」は35mm判換算で24~70mm相当になるズームレンズ「ZEISS Vario-Sonnar T*レンズ(F1.8~2.8)」を搭載している。
一方「ZV-1F」は、単焦点レンズ「ZEISS TessarT*レンズ(F1.8)」を搭載しており、焦点距離は20mm相当固定という違いがあった。
「ZEISS Vario-Sonnar T*」と「ZEISS TessarT*」の違いは? みたいな話をし始めると脱線したまま戻って来れなくなりそうなので今回は割愛。
センサーサイズや画素数は同じなので、ZV-1とZV-1Fで迷ったらズームがいいか単焦点がいいかが最終的な決め手になるだろう。
で、割と新しめの「ZV-1M2」は、正式名称「VLOGCAM ZV-1 II」。
つまりはマーク2。
VOLGCAM ZV-1の系譜でバージョンアップした後継機にあたる。
大きな違いは、レンズが「ZEISS Vario-Sonnar T*」の換算18~50mm(F1.8-4.0)の広角域をカバーするようになった点だろう。
機能や光学性の多少はアップしているのかもしれない(まだちゃんと調べていない)。
まとめると、現状レンズ一体型のZV-1系は「単焦点」「24~70mmの標準」「18~50mmの広角」と棲み分けがされていて、あまり迷わない印象だった。
単焦点の方が解像感は良いだろうが、一体型でズームができないのは正直怖い。
まあ、そんなことを言ってズーム頼りだからいつになっても写真の腕が上達しないのかもしれないが……。
現行モデルを再度まとめる(レンズ一体型)
話はレンズ交換式カメラに移る。
こちらもGやらYやらLを外すと、現行機は以下の2つだけになる。
- VLOGCAM ZV-E10 ボディ
- VLOGCAM ZV-E1 ボディ
あれ、なんだまだ2台しか発売されてないじゃん。拍子抜けである。
すごく色々種類があると思いきや、実はそんなにまだモデル数はなかったのである。
ZV-E10とZV-E1の違いはセンサーサイズ
で、「この2台の違いは何?」って話だけど、端的にいうとセンサーサイズが異なる。
2021年9月に発売された「ZV-E10」は、APS-Cのセンサーを搭載したミラーレス一眼だった。
それから1年半遅れて2023年3月に発売された「ZV-E1」はフルサイズセンサー。
フルサイズだけあってお値段もそこそこ。っていうか、αシリーズと同等。
1はフルサイズ、10はミラーレス。こちらもかなり明確に違いがはっきりしている。
おそらく今後も1桁がフルサイズ、2桁がAPS-Cという棲み分けで展開されていくのだろう。
ふう、解決した。すっきり。
まとめ
英字 | 意味 |
G | グリップの有無 |
L | レンズキットか否か |
E | レンズ一体型か否か EはEマウントのE |
Y | ダブルズームキット |
一体型 Z-V1の系譜 | ZV-1 | ZV-F | ZV-1M2 |
大きな違い | 24~70mmの ズームレンズ | 20mmの単焦点レンズ | 18~50mmの ズームレンズ |
レンズ交換式 Z-VEの系譜 | Z-VE1 | Z-VE10 |
大きな違い | センサーがフルサイズ | センサーがAPS-C |
ちなみに公式も動画で説明してくれていた。
で、この紹介動画の進行表がなぜかネットに転がっていて「これ、社外に出しちゃって大丈夫? ミスじゃね?」みたいな感じでちょっとおもしろかったので貼っておく。
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