今、私の食レポ能力が試される
こんにちは、あまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
長野県内にあるラーメンチェーン店・テンホウで、【ラーメン×うなぎ】という異色のコラボメニューが登場しました。
なんでも3校の高校生が合同で考案した「ご当地ラーメン」だというのです。
と思うわけですが、果たしてラーメン×うなぎは美味しいのか?
実際に食べてみた感想をつづっていきます。
テンホウとは?
©2019映画「翔んで埼玉」製作委員会
しばらく余談が続くので、食レポだけが読みたい方はコチラから飛んでください。
長野県民なら誰しも知ってるよね? テンホウ。
むしろ県民しか知らない。
テンホウは、長野県にのみ店舗を置くラーメン屋さんです。
発音はパズドラの「ガンホー」と同じでいい……はず。
創業は1956年なので、ラーメン店としては老舗の部類なのではないでしょうか。
上記にもあるように、GACKTさんや二階堂ふみさん主演の映画「翔んで埼玉」とコラボしたこともあります。つまりはソウルフード。
『長野県内33店舗で元気に営業中!』らしいが、Googleマップは死んでいた……。
とくに松本を中心とする中信エリア、諏訪郡エリアで多くの店舗が展開されています。
あまりに多いので、幼いころは全国チェーンの店かと思っていました。
くるまやラーメン的な。
ローカル店あるあるですね。
良くも悪くも大衆的なラーメンチェーン店で、
- 豊富なメニュー数
- 居酒屋としても有能
- 安い
この3つがプラスポイントとして挙げられます。
オーソドックスな醤油ラーメンから味噌、豚骨、担々麺や台湾ラーメン。
30種類に近い基本のラーメンメニューに、季節限定・店舗限定メニューも加えて豊富な品揃え。
またラーメンだけでなく、定食・野菜炒めセット・ソースカツ丼などのご飯系も充実しています。
一説にはラーメンよりソースカツ丼の方がおいしいなんて噂も……。
(まあ、好みは人それぞれでしょうがソースカツ丼は確かに美味しいです)
おつまみメニューもありお酒も提供しているので、居酒屋としても使えます。
どうして人は呑んだあとにラーメンが食べたくなるのでしょうね。
テンホウ1番の売りは、なんと言ってもその価格。
圧倒的に安いんです。
ラーメンの中で最安値の「醤油ラーメン」はなんと410円(税込み)
だいたいのメニューが600円~700円台で食べることが可能です。
これぞ庶民の味方! という感じですね。
素朴でどこか懐かしい味がするラーメン。
比較的さっぱり系なので、お昼に食べても問題ないような気がします。
(にんにくやキムチが入っているものは別ですが)
今、高校生がラーメンに熱いのか?
話は少し変わるのですが、「今高校生の間でラーメンが熱いのかもしれない」と思いました。
10月の上旬に、長野県佐久市では『佐久高校生ラーメン甲子園』が開催されています。
有志で集まった各高校の生徒たちが、地域食材を使ったオリジナルラーメンを考案し優勝を競う企画。
地味にすごいところは、地元のラーメン屋6店舗がそれぞれの高校をバックアップしているところですね。
- 佐久平総合技術高校 臼田キャンパス × らーめん麺三
- 岩村田高校 × とんちき麺
- 佐久長聖高校 × 文蔵
- 野沢南高校 × 佐蔵
- 小諸商業高校 × かるねや
- 佐久平総合技術高校 浅間キャンパス × 光志亭
大会では来場者に試食してもらい、投票で優勝を決めるシステムが採用されています。
「食べに行こうかな~」とも思ったのですが、結局行けず仕舞い。
昼には完売していたらしいので、集客は上々ですね。
佐久長聖高校の『鶏ぷる塩豚骨ラーメン』なんかが個人的には美味しそうだと思いました。
(佐久長聖が優勝しました)
県内だけでなく、他の地域でも高校生によるラーメン大会は開催されている模様。
部活とは少し違いますが、こういうイベントに青春を捧げるのもありですね。
食戟のソーマの世界ですよ。
……あれは料理学校なのでガチなレベルだが。
岡谷市の高校生が考案 『ウナるおいしさ まぜまぜう~な』
さて、そんなわけで高校生がラーメンを考案する昨今。
長野県岡谷市にある岡谷東、岡谷南、岡谷工業の3高校に通う生徒たちが『ご当地ラーメンを開発した』との噂を耳にしました。
そもそもこの3校、昨年から「Voice of AOHS」という高校生によるまちづくりのチームを立ち上げています。
ご当地ラーメン開発も、そのプロジェクトの1つだったようです。
と思うニートであった。
何にせよ若い子が地元を考えるのはいいことですね。
ご当地ラーメン開発にはテンホウとともに、同市のうなぎ店「観光荘」が協力しています。
なんでうなぎ? というと、岡谷がうなぎの産地だからです。
うなぎといえば浜松! うなぎパイ!
……的なイメージがありますけど、この浜松で育った稚魚が天竜川を登り、源である諏訪湖に戻ってきていたため古くから岡谷でもうなぎが穫れていた、という経緯があります。
稚魚すげえな、そこまで戻ってくるのか!
そんなわけで岡谷はいまだにうなぎ屋が多く、『うなぎのまち』をうたっています。
「うなぎ」がゲシュタルト崩壊しそうなホームページ……。
ご当地ゆるキャラもうなぎ。(すわ湖太郎)
あまり可愛くないが、う~なちゃんというガールフレンドがいるリア充である。
“寒の土用丑の日”発祥のうなぎのまち岡谷の会。その20周年記念式典(長野県岡谷市)の取材をしてきました。同会のすわ湖太郎(右)とガールフレンドのう~なちゃんです。来月11日は同市で、寒うなぎまつりも盛大に行われます🌟#うなぎのまち岡谷 #うなぎ#ゆるキャラ #すわ湖太郎 pic.twitter.com/YqluMhITGt
— 日本養殖新聞 (@nysunagi) January 29, 2017
昨年はカップルで『ゆるキャラグランプリ』にも出ていやがりました。
そんな名産であるうなぎを使い考案されたのが、
ウナるおいしさ まぜまぜう~な
ラーメン×うなぎ、という異色のコラボが誕生しました。
【悲報】う~なちゃん、早速まぜられる
実際に食べてみた
この『ウナるおいしさ まぜまぜう~な』はテンホウと観光荘が協力のもと、2019年10月上旬から下諏訪町・岡谷市内のテンホウ4店舗で提供されています。
(長地店・南宮店・丸山橋店・湖浜店)
4店舗という少なさのせいか、公式がほとんど宣伝をしていないんですね。
そのため一体どれほどの知名度があるのか……。
せっかく市も協力している町おこし企画なのだから、こういうのはガンガン宣伝をしたらいいのにと思うのですが。
どんな味なのかニュースを見た時から気になっていたので、実際に食べに行きました。
岡谷・長地店(11:00~22:00・定休日なし←地味にすごい)
昔ここはですね、むっちゃんラーメンというあまり美味しくないラーメン屋がありました。
麺屋のあとはなぜかまた麺屋ができますね。
まあ、厨房の使い勝手の問題でしょう。
こちらがメニュー。
そして実際にきた『ウナるおいしさ まぜまぜう~な』がこちら。
税込み750円。
冷やし中華に雰囲気は近いですね。
ただし麺は冷えていません。
パプリカ・ネギ・きゅうり・もやし・チャーシューのトッピングの上に、うなダレ(うなぎのタレ)がかけられています。
もっと「うなぎどーん」的な感じかと思いましたが、冷静に考えたら
この値段でうなぎそのものが提供できるわけない。
うなぎって高級食材ですからね。
うな重とか安くても1000円はしますし。
そう考えると元太は金のかかるガキだ。
©青山剛昌/小学館・読売テレビ
皿の淵にわさびがついているので、これも一緒にすべての食材を混ぜます。
冷やし中華×まぜそばみたいな感じでしょうか。
まったく関係ないですが、ませそば繋がりで『辛辛魚まぜそば』を食べたレポも載せておきます。
これは狂気的辛さ。
ではでは、さっそく【ウナるおいしさ まぜまぜう~な】をいただいてみます。
今までにラーメンでは味わったことのない味。
3口目まではかなり不思議な感じがします。
端的にいうと、一番近いのは汁なし担々麺。
ちょっとピリ辛です。
この辛さが唐辛子系なのか山椒系なのか……舌が馬鹿でよくわかっていません。
しかし辛さを甘口のウナギだれがマイルドにしてくれます。
つまり、甘口の汁なし担々麺。
甘さと辛さの塩梅が最適だと感じました。
辛いものが苦手な方や、担々麺が辛すぎると感じてしまう人におススメです。
辛さは後ろでピリっとする程度で、基本は甘いウナだれがメインですね。
うなぎ屋が監修してるだけあり、遠くで炭火焼の風味もしました。
うなぎ×ラーメンはアリか? まとめ
うなぎ×ラーメン……これは、普通にアリですね。
『汁なしのまぜそば』という選択がかなりプラスに働いたと思います。
この味は汁ありのラーメンより、まぜそばにあう味です。
考えてみたら焼きそばってソースベースですよね。
ソースには甘みがあります。
あれと同じ感覚で、うなぎの甘だれがまぜそばにしたことで絶妙に麺に合うようになったのだと思います。
また一般的なラーメンより塩辛さが少なく感じました。
4店舗でしか提供していないため、県内の人にすら気軽に「ぜひ食べて!」と言えないことが難点です。
とはいえ下諏訪・岡谷地域に立ち寄った際には、一度食べてみてもいいかもしれません。
個人的にテンホウのメニューの中で上位に来るかな、という感じですね
高校生たちにはこれからもラーメン開発に勤しんでもらいたい……。
以上です。
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