猫ちゃん大好きあまぼしすずめ(@S_amaboshi)です。
猫は以前3匹飼いましたが、今ではすれ違いざまに威嚇されるほど動物に好かれません…。
そんなわけで猫島との異名も持つほど猫がいる島、滋賀県にある沖島へ行ってきました。
4泊5日の青春18きっぷの旅、2日目の経由地です。
観光スポットとして人気が高いものの、いまいち行き方や島内の事情がわかりにくかったので、実際に行ってわかったことを感想を含めつつまとめてみました。
これから沖島に行ってみたいという方の参考になればと思います。
沖島は滋賀県近江八幡(おうみはちまん)市沖島町に属する、有人島です。
琵琶湖の沖合1.5kmほどの場所に浮かび、周囲は6.8km、全長は1.5kmほどの小さな離れ小島になります。
住民は約250人。
日本で唯一、そして世界でも珍しい「淡水湖に浮かぶ有人島」になります。
琵琶湖には他に竹生島(ちくぶじま)と多景島(たけいじま)がありますが、人が生活しているのはこの沖島のみです。
沖島漁業協同組合もあり、琵琶湖漁業が盛んな町でもあります。
Contents
沖島までのアクセス
そんな沖島へのアクセスですが、徒歩の場合は電車とバス、そして船を利用することになります。
最寄り鉄道駅は近江八幡駅。
電車で沖島を目指す人は、JR西日本もしくは近江鉄道の近江八幡駅で下車しましょう。
あかこんバスまたは近江鉄道バスを利用し、堀切港から沖島行の船に乗ります。
(バス所要時間、約30分)
あかこんバス(平日のみ)の金額と時刻表
平日に沖島へ行く場合は、「あかこんバス」と呼ばれるコミュニティーバス(島・沖島町コース)を利用するのが安く済みます。
料金は区間均一で1人200円。
(小学生、障がい者および介助者は100円)
小さな相乗りバスのようなもので、定員は19名のようですね。
超過した場合は乗れなくなってしまいますが、私が乗車した時(11時20分発)は駅から10人程度が乗っているくらいでした。
病院や市役所、医療センター等も経由するので、観光客より地元の方の方が少し割合が高かったです。
乗り場は近江八幡駅北口の正面になります。
バスはこのイラストが目印です。
このバスに乗って、堀切まで向かいます。(堀切は終点なので、ずっと乗っているだけで大丈夫ですよ!)
1日に走っているのは5本(往復で10本)だけなので、これ以外の時間に行きたい人は、近江鉄道バスを利用しましょう。
※ 時刻表は2019年9月時のものです。
実際に利用する際には、あかこんバス時刻表で確認をお願いします。
近江鉄道バスの金額と時刻表
休日やあかこんバスの時間以外に沖島へ行く時は、近江鉄道の長命寺経由休暇村行きバスを利用し、堀切港で下車しましょう。
乗り場は同じく北口のバス乗り場になります。
運賃は片道710円。ちょっと高いです。
時刻表ですが、平日は1日2本(往復4本)、休日も1日3本(往復6本)で数があまりありません。
船との乗り継ぎの関係もありますから、あらかじめ予定を組んでおいた方が無難だと思います。
こちらの時刻表も2019年9月のものなので、近江鉄道HP・時刻表でのご確認をお願いします。
堀切港の駐車場
車でのアクセスの場合は、堀切港付近に来島者専用駐車場がありますので、そこに駐車することになります。
今回駐車場を利用したわけではないので詳しい利用状況等はわかりませんが、堀切港までは徒歩5分ほどになります。
堀切港にも車は停まっていましたが、恐らく島民の人や港の関係者など契約駐車場なのではないかと思われます。
観光の場合は上記の場所に車を停めて港へ向かいましょう。
沖島⇔堀切港の船について
沖島は、堀切港から船で10分ほどの距離に位置しています。
1,2時間に1本くらいの頻度で船が出ていますので、それで向かうことになります。
バスとの乗り継時間が短く不安もありましたが、あかこんバスは港の目の前に停まりましたし、バスの到着も待ってくれるようなので乗り遅れることはないと思います。
料金は片道500円(子ども200円)
船に乗ったあと、右手側に券売機があるので、往復分のチケットを先に買っておきましょう。
券は途中で回収してもらえます。
着きましたー!
港の船乗り場には、願いの叶う鐘がありました。
まあ、普通の鐘ですが鳴らしてみました。
港は湖というより、海っぽい雰囲気がありますね。
では早速島の中を見て回りたいと思います!
沖島内の食事処・休憩所
今回は滞在時間が2時間しかなかったため、沖島内での食事や休憩はとらなかったのですが、島内には島民の方々が経営している食事処や休憩施設がいくつかあります。
沖島町離島振興推進協議会さんがお店のマップを紹介してましたので、参考にしたいと思います。
食事ができるのは下記の4つの場所です。
要予約の場所が多いため、島内での食事をしたい場合は事前にお店に問い合わせてみてください。
① いっぷくどう
島内唯一の喫茶店で、日替わりのデザート等が食べられたりします。
営業時間は10:30 ~ 16:00ですが、不定休なのでいつもやっているとは限りません。
開いていれば食べられますが、残念ながら私が行った時には閉まっていました。
③ 湖島婦貴の会(ことぶきのかい)
港前の漁業会館で運営されている、漁業組合婦人部の方々が作った食事をいただくことが出来ます。
基本的に定休日はないですし、うどん(700円)やよそものコロッケ(300円・ブラックバスのコロッケ)などは予約せずに食べることができます。
ブラックバスってスズキ目の魚なので、淡泊で結構美味しいみたいですね。
昔家にいたけど、すごい勢いでカエルとか引きちぎって食べるから怖くて苦手でした。
また沖島弁当や沖島どんぶりなどのしっかりとした食事も、事前に予約すれば食べることができるようです。
コーヒーやアイスといった軽食もあったので、ちょっとした休憩には適した場所だと思います。
詳しくは湖島婦貴の会で確認してみてください。
④ 湖上荘
予約を入れれば宿泊だけでなく食事もできる場所です。
宿泊は4名からなので残念ながら一人旅には適していませんが、食事であれば1人1500円から予約を入れれば食べられるようです。
メニューは地元の湖料理のようで、かなり詳しく書かれた食べロクのコメントを見つけたので、気になる人は参考にしてみてください。
⑨ 港屋
完全予約制ではありますが、5人以上から食事ができる雰囲気のあるお店です。
定休日は月曜日。
こちらの公式サイトから天ぷらやかば焼きを中心とした定食メニューなどが食べられると確認できたわけですが、サイト表示がバグっていることがめちゃくちゃ気になる……。
その他の場所でもちょっとした食料が買えたり、お土産品が売っていたりします。
また一人旅で宿泊を考えているなら、民泊湖心「koko]が1泊3500円から泊まることができます。
沖島は朝夕の食事処が基本ないのですが、自分で食べ物を持ち込んでおけば宿泊をするという選択肢もアリだと思います。
おばあちゃん家みたいで一度泊まってみたいなぁ、と思いました。どうやら休憩だけもやっているようです。
沖島の様子
ノスタルジックな雰囲気、と聞いていた通り、時代の流れを感じさせない島です。
90年代、みたいな。
なんだか懐かしくなります。
大きな道路がないので自動車はありませんし、バイクも走りません。
島民の方の移動手段は三輪自転車のようで、どの家庭も家の前に三輪自転車が置いてありました。
また庭先には洗濯物が並び、なんだか本当に今の時代あまり見ない光景を見ることができます。
いい意味でごちゃごちゃとした町で、色とりどりの場所です。
ここら辺は完全に人の家の前なのでちょっとシャッターを切るのが躊躇われますが、ただの家なのに雰囲気があるんですね。
懐かしいと思えば、昔よく遊びに行っていたばあちゃんの家の近所がこういう感じでした。
平成に建てられた感じの家がまったく無くびっくりしました。(あるとは思うのですが……)
あと島の中には百日紅の木が多く見られたように思います。
青と緑の多い場所なので、鮮やかな花の色が映えて美しかったです。
沖島内の観光名所まとめ
沖島の観光マップを個人的に作ってみました。
- ホオジロ広場
- お花見広場
- 奥津島神社
- 願證寺
- 西福寺
- 山神神社
そんなに広くない島なので時間内(2時間)で周れるかな~とか思ってたのですが、
いやいやいや、無理だわ
12時15分の船で着いて14時の船で帰りましたが、写真とか撮ってたらあっという間ですし、港から弁財天までですでに45分くらい掛かったので、じっくり沖島を回りたいなら半日くらいかけた方がいいと思います。
プラス2時間しようかと考えましたが、その後鳥取まで行かなくてはいけなかったので諦めました。
結局私が行けた主なスポットは沖島小学校と弁財天、コミュニティーセンター前の公園くらいです。
因みに弁財天から東半周くらいは道がないため歩くことはできません。
沖島小学校
正式名称は近江八幡市立沖島小学校。
2019年現在の全校生徒数は14名とのことです。
14人にしたら校舎が大きいですが、昔はもっと人数がいたようです。
とても古めかしい感じがするのですが、平成7年に新築移転してきているため、建物自体はそこらの学校より断然新しいはずなんですよね。
これだけで何かの舞台に使われそうですが、沖島舞台の映画とかドラマってないのでしょうか……?
船や学校前にも注意書きがされていますが、写真撮影の際は子供たちを写さないように(またそれをネット上にアップしないように)気を付けて欲しいという注意書きがありました。
当たり前ですが気をつけましょう。
沖島弁財天(厳島神社)について
特別に行きたい場所があったわけではないのですが、最初に東側に歩き出してしまったので弁財天に行くことにしました。
港からは写真を撮りながら歩いて、約45分くらい掛かりました。
サクサク行けば往復で1時間ほどでまわれるコースだと思います。
途中すごい細いあぜ道のような場所を通り不安にもなりましたが、基本は一本道。迷うことはありません。
ひたすら東に進み続けた道の終わり、ついに弁財天に着きました。
彦根の曹洞宗長松寺の僧が享保19年(18世紀)に記した古文書に、弁天を祀ったとの記録が残されているそうです。
島民は、雨乞い弁天として信仰してきたとのことです。
鳥居が二つあり、一つの鳥居はかなり湖面ぎりぎりに。
鳥居の先に続く階段を上りきった先に、弁天様が祀られています。
また道中、とても綺麗なスポットがありました。
杉谷浜というそうです。
ここからの景色はまるで海!
実際に訪れてみるまで知らなかったのですが、水がかなり綺麗です。
地元民によると、琵琶湖は福井に近い北側はかなり綺麗で大津周辺は汚染が進んでいるとのことですが、沖島はまだ水質が良い気がします。
自分にとって湖といえば諏訪湖ですからね、泳げると聞いてびっくりしました。
沖島は本当に猫島か?
沖島は猫島と呼ばれるほど島内に猫がいる、と聞いていたのですが、残念ながら2匹の猫ちゃんとしか会えませんでした。
猫は港付近や、島の南東部に多くいるそうです。
この日、気温が30℃を越える真夏日だったことや、時間も12時~14時ということでかなり暑い時間だったため、さすがに日陰に避難してたのかな? と思います。
ちゃんと撮影出来たのはこの1匹だけです。
少し時間帯をずらせばもうちょっと多くの猫に出会えたかもしれません。
まとめ
初めて行った沖島観光でしたが、思ったよりも見どころは沢山。
今回はほとんど回れなかったので、次は北西部を中心に回ってみたいです。
青々とした湖や山が見られる夏も良いですが、桜や紅葉の季節には天然の桜トンネルや紅葉の並木も見られるとのこと。
当然天候には左右されてしまいますが、春や秋にも行ってみたいですね。
観光時間が2時間くらいだとかなり少なく感じるため、事前に行きたい場所の目星をつけておいた方が良いのかもしれません。
観光時間を多めにとってある人は、店や漁業組合で食事などをとってみてはいかがでしょうか。
以上、沖島観光まとめでした。
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